○鷲尾
委員 民主党の鷲尾でございます。
ようやく両
大臣を迎えての
拉致対策特別
委員会でございます。両
大臣におかれましては、きょうでしょうか、閣僚として就任されてからちょうど五百日をお迎えになられたと聞いてございますけれども、初めての
拉致特での質疑になろうかと
思います。所信表明はなされていますが、質疑は初めてなんです。私は何度も開きたいと思っておりましたが、なかなか開けなかったですね。
昨年は参考人質疑のみだったんです。両
大臣に来ていただいて、実際に質問するという
機会はなかったんです。私は、これはとても残念に思っておりますし、去年は去年で、それこそ、小泉元
総理の秘書官の飯島さんが訪朝したり、あるいは朝鮮総連の
本部の競売にまつわるさまざまな問題があったり、また、
古屋大臣もモンゴルに行っておられたり、大変いろいろな
拉致にまつわるであろう物事がたくさん起こったにもかかわらず、当
委員会で質問できなかった、これは大変残念なことであるというふうに私は思っていますし、こうして、きょう、両
大臣に質問できるわけですから、そういう
意味では大変ありがたいなというふうに思っております。
ぜひ、
古屋大臣、岸田
大臣、国会はいつでも待っていますので、積極的に当
委員会に御
出席いただいて、答弁をお願いしたいというふうに思っておるところであります。
それで、次に申し上げたいのが、冒頭、
委員長から
視察報告がございましたけれども、
佐渡で改めて感じたのは、今いろいろ大変な
思いを抱えていらっしゃるなという中でも、やはり
曽我さんがまず第一におっしゃっておられたのは、これは
上田委員もおっしゃっていましたけれども、お母さんに対する
思い、これをまずおっしゃっておられました。
そして、時々口ごもるんですね、
曽我さんは。やはり
言葉を選ばれて話されているなと。要するに、我々
視察団に対して、今全てのことをあからさまに話をすることはできないなという雰囲気を如実に感じ取ることができました。恐らくは、今
北朝鮮でとらわれの身となっているであろう人たちのことも、もちろんお母様を初めとして、思っておられるのかなとも
思いました。
そういう悲痛な
思いを我々はやはり真摯に受けとめなければいけないと
思いましたし、
曽我さんの発言の中で、自分は
帰国を本当に諦めそうになったということも何度もある、しかし、そのたびに、自分は
日本人だという
思いを奮い起こして、何とか生きてさえいれば帰るチャンスがあるだろう、何とか生き抜こうという
思いでおられたということです。そういう悲痛な
思いを我々
現場でじかに
伺いますと、今とらわれの身になっている人たちをやはり絶対に取り返さなければいけないという
思いを新たにすることができました。
大変貴重な
視察になりまして、
委員長初め
理事各位には御配慮いただいたことも改めて感謝を申し上げたいというふうに
思います。
あわせて、ちょっと
特定失踪者の話から少し始めたいなと
思いますけれども、
大澤昭一さんに去年もこの
拉致対策特別
委員会の参考人質疑にお見えいただいて、さまざまな
思いを
伺いましたけれども、基本的には、自分たちは非常に取り残された、孤独感を感じるということです。つまり、
拉致認定されずにいることの立場としての曖昧さ、本当に自分の
家族というのは
拉致されたのかどうなのかというところが不安でしようがない。そこで、先ほどの、
大臣からも答弁がありましたけれども、松原元
大臣からの発言ですね、大変
拉致の
可能性が濃厚だ、そういう発言に大変
思いを強くしたというところでございます。
それで、私、最初の質問に移らせていただきたいと思うのは、
特定失踪者の
捜査状況、数字的なことも含めて、
特定失踪者としてリストアップされた人の中のうち、もちろん通常の
行方不明者として
日本で元気におられるという形でわかった方々もいらっしゃると聞いております。しかし、やはり依然としてその
可能性が高いであろうという、しかし、決定的な証拠がないがゆえに
拉致として
認定するのはいまだならぬ、そういうさまざまなケースがあろうかと
思います。
そこで、
特定失踪者の
捜査状況について、今どんな
状況かということを承りながら、一般的にその濃淡があるのかどうかというところについてもコメントをいただきたいと
思います。