○後藤(斎)
委員 大臣、先ほどもちょっと触れさせてもらったんですけれども、今回、二月の豪雪のときにも、イチゴやトマト、収穫直前、収穫をしている農家は、潰れて、輸送経路も四日寸断をされて、食べるものもなくなっちゃったということで、当然そういうときには、
国内で代替の部分を市場の皆さん方もスーパーの皆さん方も集めて
消費者の方に提供していくということで、それもだめな場合は輸入という手段になるわけです。
そういう中で、加工野菜も含めれば、前にもこれは
大臣と御議論をさせてもらいましたが、年間二百万トン輸入をしている。私は、自給率が一〇〇を切っているものは国産で代替
可能性がある。多分、需要という部分では、まだ
国内に国産の野菜や果物がもっと頑張れるベースがお米も含めてあるというふうな前提で見ていかなければいけないと思っているんです。
どうしても、加工野菜や輸入野菜というのは、量の確保もあるものの、価格について、スーパーや
消費者の皆さんから見れば、安いものという、
一つの価格を指標にした
消費選択の行動というものがベースに当然あると思うんです。
先ほど
大臣がおっしゃっていただいた次世代施設園芸加速支援事業も、実は需要というものを、契約栽培的にして価格を安定したり、量についても、通常のビニールハウスでつくるよりも、いわゆるオランダ型のICTも含めた下支えをしているものですから、量が三倍、四倍とれるというのは、単価的に見ても、輸入品をもう一度国産へ戻すような形にしても、次世代施設園芸的なものをベースにつくっていかなければいけないというふうに本当に痛切に感じるんです。
先ほど
小里政務官、総額はわからないといっても、普通、農家の皆さん方が、それを全部戻して、同じビニールハウスを建てかえれば、総事業費として大体一千億近くかかるはずなんです。それをうまく、今ゼロになっているわけですから、逆に新しいものを、もとに戻すということだけじゃなくて、次のステージに持っていくということをしていかなきゃいけない。
そういう部分でいえば、加工・業務用野菜生産基盤
強化事業というのを、補正で十億円で、出荷量の増加というのを目指してやってもらっていますし、あわせて、二十六年度の予算案、今はまだ参議院で議論中ではありますけれども、これから広域、大規模生産に対応する業務、加工用作物品種の開発という形で研究面でもかなり後押しをして、これが連携をしていくというのがすごく大切だと思うし、私も十年間こういうことを言い続けて、ようやく具体化してもらって、非常に私はうれしく思っているんです。
ぜひ、こういうものをメニューとして、先ほどの環境省の補助事業を使うにしても、やはり使い勝手にしても、市町村の担当課の方は初めてのことですからよくわからないし、どうしてもJAの皆さん方と、例えば市町村の農業担当の皆さん方の、それを専門でなかなかやり切っていないということもあるかもしれませんけれども、農水省が直接いろいろなアイデア、メニューを提示してあげるということは、僕は知の拠点としての霞が関の大きな役割だと昔から本当に思っていたんです。
そういう
意味で、これからの天候不順なんというのは、当然のことながら、今まで以上に天候不順になったケースを想定して対応していかなければいけませんし、やはり
国内でつくれるものはというのは、食料自給力なのか率なのかは別としても、これも二〇年、三〇年代の食料安全保障の
一つの大きい
原点でもありますけれども、価格、品質競争からいって、それを放棄してしまったというのが加工野菜も含めた二百万トンの実際の野菜の輸入だというふうに思うんです。ですから、そういうことを総合的に、やはり国産の生産力の
強化というものを。
私もいっぱいファクスでもらって、これはいいじゃないかと思って、ぜひ
大臣も、お読みになっていない細かな部分かもしれませんけれども、こういうもの全体を融合、連携してメニューとして出していくということが、たくさんの、私ども
議員ももちろんですけれども、首長さんや地方
議会の皆さん、そして農業者の皆さん方が、ああ、こういうことであれば違ったステージに行けるなということをみんなで思いながらやらなければ、きちっと収入もとれませんし、天候に常に左右をされて、つくって市場に出せばそれでいいと、先ほど江藤副
大臣がおっしゃったように、ずっと先まで行って販売努力をするかどうかは別としても、つくって出しておしまいみたいな、まだまだたくさんそういう農家の方もいらっしゃるという地域もあると思うんです。
やはりそういうふうな生産力の
強化というものを、研究や品種改良、そしてネットワークづくりや基盤
強化事業というものを、局が違えばなかなか連携ができないというのは、これは政務か
大臣官房がきちっとまとめなきゃいけないので、ぜひ、そういうふうなことで生産力の
強化というものをしていただきたいと私は思いますけれども、
大臣の御所見を改めてお伺いしたいと思います。