○清水(鴻)
委員 日本維新の会の
清水鴻一郎でございます。
きょうは、今国会、
厚生労働委員会では三回目の質問になりますけれども、いつも
田村大臣には大変真摯に前向きな答弁をいただいて、心から感謝をしているところでございます。また、前回には資料請求をさせていただきましたけれども、
後藤委員長の御配慮、また
理事の
皆様の御協力で、速やかに資料も提供していただきました。大変感謝を申し上げます。
きょうは、
次世代法あるいは短時間
労働者の
方々の
法案の審議でありますけれども、先日来お尋ねをしましたJEEDの問題というのはやはり喫緊の課題でありますし、まずこのことから、というのは、
次世代法あるいは短時間
労働者のことにつきましては、私の質問したいことも前の
委員の
方々がたくさん質問していただきましたので、まず最初に、JEEDの問題から質問をさせていただきたいと
思います。
資料を最初おつけいたしましたけれども、まず新聞報道にも、大変疑惑を持っているという報道があります。資料の一ページ目でございますけれども、これは三月十九日の朝日新聞の記事であります。「不正入札
三つの疑惑 厚労省の職業訓練
事業 担当課長ら更迭」という見出しであります。
ここに書かれていることでございますけれども、「職業訓練
事業をめぐる
厚生労働省の不正入札問題で、同省は十九日付で、担当の課長らを更迭する人事異動を発令する。安倍晋三首相や
田村憲久厚労相は外部の有識者を加え、「官製談合」の疑いも視野に入れた調査を続ける方針。」というふうなことでございます。
経時的にといいますか順番に追えば、まず不正入札をめぐる動きとして、新聞報道をおかりしますけれども、三月の六日に不正入札疑惑の報道があった、
田村大臣が入札のやり直しを表明された、大変速やかな対応であります。七日、入札前日に厚労省幹部がJEEDに資料を渡していたことが判明、前日です。さらに十三日、
田村厚労
大臣が、第三者を入れた再調査をすることを表明されました。そして十四日、厚労省が昨年十二月の時点で、十二月です、去年です、JEEDに
事業受託を依頼していた疑惑が発覚、
大臣は、中間報告は正しいかどうかわからない、安倍総理も、調査は徹底し厳正に対処するというふうに述べられています。
この記事の中でも、ちょうど真ん中の上段のところです、「ではなぜ、修正手続きをせずに秘密裏に再掲載したのか。中間報告では「初めの公示は局長決裁がなかった」とした。公示の修正は、決裁済みの「正式なもの」だけを想定しているという。そんなことがありうるのか」という話であります。十二日の厚労
委員会でも、生田厚労省総括審議官が、決裁せずに事務処理をした例は過去には一例も承知していませんという答弁もございました。
そして、公示前日の動きでありますけれども、その記事の真ん中の後半でありますけれども、厚労省は当初、公示資料は渡していない、説明もしていません、そういうふうに言っておられたわけです。だけれども、厚労
委員会で玉木
委員の質問に対しまして、厚労省幹部が公示前日に資料を渡して、できないことがあれば対応すると便宜を図る意思を伝えていたことが記されていた、そのような文書も、メモもあった。その夜、ホームページに掲げる前日ですね、十七日に、同省とJEEDの担当者が二次会まで、一次会はもちろん飯を食っているわけですね、二次会まで飲食をしていたことも判明した。
田村大臣は
委員会で、期限を切らずに納得できるまで調査をするというふうに答弁していただきました。
最後、この記事の中では、そんな中で、厚労省幹部が昨年の十二月の時点でJEEDに
事業の受託を頼んでいたことを示す内部文書が新たに露見、
田村大臣は十四日の会見で、中間報告は胸を張って真実ですと言えるものではないと述べられました。同省は、十九日、二度目の中間報告を衆議院厚労
委員会に出すということでありまして、それが出てきました。今回、資料を提供しておりますけれども。
実は、JEEDというのはどういう組織なのかなというふうに私も
思いまして、ちょっと調べてみました。JEEDというのは、
もともとは昭和四十六年の五月に社団法人
障害者雇用促進協会ということで発足された。それが名前を何回か変えられて、名称変更をされて、JEEDになられたのは
平成十五年十月一日ということですから、既に十年以上の歴史がJEEDとしてもあるということであります。そういうことで、目的とかいろいろ書いてあるわけですけれども、高年齢者等を雇用する
事業主等に対する給付金の支給でありますとか、もろもろ、そういう職業訓練等をする、そういうことが目的にも書かれているところであります。
では、どういう人たちがこの組織を運営されているのかなというふうに少し見てみますと、
理事長を初めとして
理事の方が六人いらっしゃって、監事の方が二人いらっしゃる、そういう組織でございます。
理事長は民間の出身で、きょうもおいでいただいております
小林理事長ということでありますけれども、
理事長代理、この方は厚労省の出身ということでございます。
平成二十五年の七月に厚労省を退職されて役員として行かれたということでありますから、二十五年ですから、まだ行かれて一年たっていないということになるのかな。
さらに、
理事の方を見ますと、もう一人、
理事の方で、同じく二十五年七月に行かれている
理事がいらっしゃる。あとは、
理事長を入れて六人の
理事がいらっしゃるようでありますけれども、そのうち三人は民間の出身ということであります。お二人が厚労省の出身。お一人は、その前身、今のJEEDの前身である雇用促進
事業団から、ずっと、恐らく生え抜きという形でなられた
理事がお一人。
監事の方も、同じ独法からの出身の方が一人と、民間出身の方が一人。
こういう組織で、かなり厚労省のOBの方がいらっしゃる組織であるということでありました。
それで、今回、資料の三ページ。二ページは、当日のことであります。当日のことは、もう御案内のように、一度掲載したけれども、結局、省庁統一資格が入っていた、それではJEEDが入れないということで、それを、午後にそういうものをなくする。その間にも、では、その統一資格を取るのにどれぐらいかかるんだろうというようなやりとりがあったということでありますけれども、どうしてもやはり一月ぐらいかかる。そうすると、とてもこれに対しては応募できないということもあって、これはまずいということで、ホームページの方を昼から差しかえたということになった。そういうことが、それはもう十二日の玉木
委員の
質疑でも明らかになったところです。
今回、資料の三ページ目におつけしましたけれども、「公示前の機構訪問
関係」ということ。
前日ももちろん大変でありますけれども、前はどうなっていたのかというと、もう既に、十一月の下旬から十二月の上旬に、職業安定局派遣・有期労働対策部企画課求職者
支援室長がJEEDの企画部次長に、経済対策の中の職業訓練について説明したいとアポを入れられていたということであります。これは、厚労省の方から提供していただいた調査の資料であります。
十二月の九日、十四時から十五時ごろまで一時間、職業安定局派遣・有期労働対策部企画課長、
支援室長、職業能力開発局能力開発課長、企画官が、機構、JEEDを訪問された。そして、JEEDの方の
理事長代理等に対し、補正予算で検討している
事業の概要についての説明を実施。
理事長代理でございます。これは恐らく厚労省のOBの方のことではないのかなというふうに、後ほど
小林理事長にお尋ねしたいと
思います。
このときに、資料は、短期集中特別訓練
事業の実施、これはもちろん未定稿ではありますけれども、そういう資料を、ポンチ絵つきで御説明をされたということであります。そういう議事メモも残っている。
そして、十二日から十四日には、
委員のスケジュールを考慮して、十七日を公示日と想定して入札の準備作業をした。
十四日には、二月十七日の訪問について、もう既に二月十四日に、二月十七日の、公示の前日の訪問について、能開課長補佐よりアポ入れがされている。そういうことですよね。
そして、十七日に、十六時半ごろから約一時間、四時半ごろから一時間、事務の打ち合わせをされて、企画官、能開課長補佐、管理係長が機構を訪問された。そして、機構の方の求職者
支援訓練部次長等に対し、短期集中特別訓練
事業の概要等について説明を行われた。企画官はスケジュール及び
事業概要を説明し、能開課長補佐が仕様書案について説明。資料は、短期集中特別訓練
事業実施スケジュール、短期集中特別訓練
事業実施案等の
事業概要のポンチ絵、短期集中特別訓練
事業における企画書作成のための仕様書、こういうものをつけて説明をされた。その趣旨も議事メモに残っているということであります。
そして、二月十七日、その日ですけれども、十九時ごろから二十三時半、夜の十一時半ごろまで懇親会。居酒屋で一次会を、カラオケボックスで二次会を実施。一次会には、
厚生労働省から企画官、能開課長補佐、管理係長、行かれた全員の三名が、機構からは求職者雇用
支援訓練部長ほか十一名、合計十四名の大宴会。二次会は、
厚生労働省から企画官、能開課長補佐、管理係長、厚労省の方は全員二次会参加です。機構の方は、十一名が、五名帰られたようでありますけれども、次の日
仕事もあるのに十一時半まではちょっとしんどいですから、六名
出席ということで二次会が行われたということであります。
そして、二月二十一日に、機構調査役が仕様書を受け取りに来庁された、
計画認定係長から受け取った、こういうふうに調査メモでございます。
理事長にちょっとお
伺いしたいんですけれども、対応された先ほどの
理事長代理というのは、厚労省出身の
理事長代理が一番最初の事前の十二月のときの説明に対して対応されたのかどうか、お聞きしたいと
思います。いかがですか。