○木下
委員 これからだということだと
思います。
ちょっと戻って、国全体でやっている通訳士、ちなみにちょっと調べてみたら、
大臣の御出身のところからは、二〇〇九年度の数字でいうと十二人しかいない。資格を持っている
人たちは、ほとんど首都圏で働いている。では、本当に働いているのかというと、なかなか働いていない、実際にこれで仕事をしている人は少ないということだったので、よりニーズに合った形に、
効果的にやるためにはこういう特例はいいんじゃないかなというふうに私は思っているんですけれども、果たしてそれだけで本当にいいのかなと。
要は、例えば、皆さんもそうだと思うんですけれども、私なんかが海外に行きましたときに、言葉が通じなくても一生懸命頑張っていろいろなことをして、買い物をしたり、コミュニケーションをとったりして、その楽しさというのが旅行の
一つになる。そうはいいながら、ちょっと
観光ガイドをつけて、そういうときには通訳の人に入ってもらったりとかもしますけれども。そういう
意味では、この制度自体がどうこうという話ではないなと私は
思いつつも、もっと
日本の国民全体でコミュニケーション能力を高めていくということが必要なのかなと。
ニーズが英語だけではないんですけれども、韓国語とか中国語とかもあるんですが、少なくとも英語教育という部分では、これから先、我々
日本がしっかりと、子供の教育も含めてやっていかなきゃいけないということが
一つ。
それから、オリンピックがあったときに、これから先、必ずいろいろなニーズが出てきます。そのときに、この資格を持っている人じゃなく、例えば学生さんがちょっとアルバイトで案内をしたいといったときに簡単にできる、そういう社会
構造をつくっていくべきだと私は思っているので、この制度にとらわれることなく、もっと幅広くそういう
機会が生まれるようにしてほしいんです。
それからもう
一つ、どんどん話しますけれども、申しわけございませんが、ここの制度の中で
一つ問題なのが、特例で案内士になった人は
地域を限定されて、ほかの
地域では働いてはいけないというふうに条文の中には入っていまして、これは本当にそれでいいのかなと。
というのは、一遍旅行に来ました、すごくいい案内をしてくれました。そうしたら、次は来年、この近所に桜のきれいなところがあるから、桜のきれいな季節に来たらいいですよと。では今度も、あなたは非常によかったので、またあの
地域で案内してくださいと言われたりすること、本当であれば、それによってリピーターもふえてくると思っているんですね。ただ、この中では、ほかの
地域ではなかなか難しいということなので、そういったところも考えた制度にしていただきたいなと
思います。これはもう
答弁は結構ですので、よろしくお願いいたします。
次にお話をさせていただきますと、この
法案の全体的な
効果について。今は
施策の
効果について
質問させていただいたつもりなんですけれども、全体的な
効果といったところで、
改正前の
法律ではなかなか
効果が得られなかった、だから
改正するんだということなんですけれども、この中でいろいろと書いてあるところを見ると、要は、
中心市街地への
来訪者を
増加させるなどの
効果が高い
民間プロジェクトを
認定する制度を新たに創設するというような形で書いてあるんです。この
効果が高いというのは、誰がどうやって判断するんですか。これが私は一番重要なことだと思っているんです。いかがでしょうか。