○石関
委員 ありがとうございました。
常設、常時
監視の
意味や、それからメンバーの構成、
委員の構成について、また後ほど重ねて御
質問を申し上げたいと思います。
本年一月の十二日から十九日まで、
衆議院欧米各国の
情報機関に対する
議会監視等実情調査
議員団による
海外視察が行われました。これは、私も参加をさせていただき、
中谷議員、それから
大口議員、
大島議員、山田
議員、また
後藤議員も参加をされ、共通の、ある程度の実感というものを得て、帰国をいたしました。
こういった実感を持った皆さんが今回の
法案を作成されているということで、一定の共通の基盤を持って今回の
法案作成、それぞれ与野党でつくっているものというふうに承知をしております。
これは、私自身も非常に今回
視察に行かせていただいてよかったなという気持ちで、多分、共有していると思うんですね。行ったときのメモをこの
質疑に先立ってもう一度見直してみましたら、確かにいろいろおもしろいなということがあって、これはぜひ
委員の皆さんにも御披露申し上げたいと思うんです。
例えば、今回の
法案で、もちろんいろいろな
制度が違いますから、
措置できないところもありますが、我々の
一つの興味は、
秘密に指定されているのに、そもそも何で
秘密があることがわかるのかというのを、各国で我々も
質問いたしました。そもそも
秘密なんだから、どこに
秘密があるかわからないじゃないかと。
米国では、これは公文書館があるからなんですが、研究者が公文書館を訪れて、この項目について調べたいといってそこに行ったら、そのファイルはなくて、しかし、ファイルの
ケースには、これは
秘密指定をされているので置いていないんですよと、その段階で初めて、では、その開示を請求できると、こういう
制度があったり。
こういうこともありますから、公文書館を
日本でも整備しようと、
議員連盟等でこういった動きも活発化しているということを承知しております。
こういったことですとか、例えば、
イギリスに行ったときには、合同
情報委員会の
議長さんにお目にかかって、しばらくいろいろなお話を伺うことができました。ただ、今回
議論にもなった
特定秘密の
法案、こういうものが通りましたよ、
日本には内調という
機関がありますよといろいろ説明を申し上げましたけれども、私の印象では、余り関心を持たれなかった。
ここが先ほどの
平沢先生の
議論につながるところで、やはり、関心を持ってもらって、共通の基盤を築くには、
日本にももう少し違った
機関が必要ではないかというのが、先ほどの
平沢議員のお話ではないかなというふうに
理解をいたしました。
あるいは、今回は、
監視機関を
国会に置くということで与野党案が出ておりますが、
イギリスの場合には、
議会情報保安
委員会というものがあって、外務大臣を長くやられたリフキンドさんという方が
委員長であると。このメンバーは、三分の二が大臣経験者であって、ある種、脂の抜けたというか、余り党派闘争に夢中になるような方々ではない方がメンバーになっているということ。
それから、私の書き取りなので正確かどうかわかりませんが、オール ザ メンバーズ アー イコール バット サム アー モア ザン イコールという発言がありました。これは、私の
理解では、ある種インナーのようなものが存在をして、何か大変な場合には事前に相談をして、円満に運営がされている、こういったことではなかったかなというふうに思います。
だから、こういった、ベテランでないとなかなかやれないということもあります。
また、この
委員になっても、
秘密も守らなきゃいけない、それを世間でぶちまけるわけにもいかないということですから、なり手は余り多くないんだよ、こんなお話も
イギリスで伺ったなという記憶がございます。
こういったことも含めて、共有した皆さんが今回
法案をつくられているということでございますが、私、
幾つか、自分で感心したところ、実感を披露いたしましたが、今回実際に行かれた
与党案の
提出者の
大口議員、そして野党案の
提出者の山田
議員に、それぞれ、
視察に行かれて、ああこういうことだったのかと何か実感を得てお帰りになられたと思いますので、
視察の実施前と実施後、
特定秘密に対する
考え方、
監視機関に対する
考え方、どんな実感を持ってお帰りになられたでしょうか、お尋ねいたします。