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鈴木(義)
委員 余りしつこくお尋ねはしないんですけれども、不忍池にお住まいになっていたときに、埼玉県の荒川というところに来られてアユの稚魚をいっぱい食べて、内陸水面の方から、駆除してくれという話もあったんです。だから、私
たちが住んでいる
地域で、においだとか音だとかそういったことだけじゃなくて、きちっとやはり対応しないと、カワウ様だけは、一日何十キロも何か魚を食べるんだそうです。だから、そこのところはやはり早目に対応していただければなというふうに思っております。
時間がないので、あともう一点、銃刀法の取り扱いについて幾つかお尋ねをしたいと思います。
ハンターの減少に歯どめがかかっていない
状況です。先ほどお尋ねしたように、
育成もそうですし、新しく所持許可をとっていただく、啓蒙啓発も大事なことだと思うんです。
その中で、銃刀法の取り扱いの中で何点かお尋ねをしたいことがあります。鹿や
イノシシを
捕獲するのにライフル銃を使うのが専らだと思っています。今の現行の期間を、十年以上所持した人じゃないと、通常、ライフル銃を所持させるということ、
法律で規制されているんですけれども、これをもう少し短くさせるということ。では、講習の期間、訓練する期間をもう少し回数をふやすだとか、自主性に任せるんじゃなくて、そういった条件を付加することによって、十年を五年にするとか三年にするとかといって、
プロのハンターというより、委託を受けて有害駆除をするとかという人よりも、一般の
狩猟者をふやしていって、そこである程度
捕獲してもらうという方に力点を置いてもいいんじゃないかという
考え方です。
それと、
猟銃の所持許可更新に当たって、今は
技能講習をしているんです。でも、実施してまだ三年目ぐらいですから
状況が分析をまだされていないと思うんですけれども、ある受講者の方からお話を聞きますと、実際の
狩猟の際に求められる内容と講習の内容に乖離があるという話もあるんです。そこのところをもう少し検証して、簡単に言えば、
狩猟でうまい人と標的射撃でうまい人、ですから、
技能講習をやっているのは標的射撃の部類なんです。そういう人が猟場に行ってうまく
頭数をとれるかといったら、そう簡単にはいかないんですね。それが、その実技講習、
技能講習の中で求められているというのはイコールじゃないんじゃないかなというふうに思うんですけれども、そこのところの
考え方です。
それともう一点、所持許可の更新に当たって座学を受けなければならないのも義務づけられています。これも三年
ごとに受講を義務づけられているんですけれども、毎回毎回同じような受講内容なんだよなというお話をいただきます。
そうはいいながら、毎年毎年、暴発
事故だとか、事件、
事故とかが絶えないわけでありますので、同じような
事故を繰り返さないように、例えば講習の講師に精神科の先生をお願いするとか、これは何でといったら、
事故を起こすとか事件を起こしてしまうというのは、精神状態にやはり異常を来しているんだと思うんですね。ですから、メンタルヘルスやヒューマンエラーなどの講義もこの講習の中に組み入れたらどうだろうかという
考え方です。
それともう一つ、ハンターの方に何回も何回もいろいろな講習をやったり、実技、
技能講習を幾らしたりしても、結局、
事故はなくならないだろうというふうに思うんです。それは、ヒューマンエラーがあったり、メンタルヘルスの
部分が、やはりどうしても人間はミスをする
動物ですから、そのときに、教育や指導を徹底したとしても、起こり得る
事故が起きてしまうだろう。
そのときに、入山をする人に、きちっとチョッキを着させるとか、帽子で人間だというのをわからせるのをある意味では義務化しない限り、これはなかなか難しいと思うんです。
交通
事故を例にとれば、運転手を一生懸命訓練したり規制を厳しくしても、自分の目の前を横切る自転車に乗った人、ぱっと飛び出た人に幾ら急ブレーキをかけても、はねて人身
事故を起こしてしまう。
それと同じ
考え方で、山は危険なんだという認識を持ってもらって、ハイキングを楽しむ人、登山、それと山菜とりに行く人も含めて、地元の方はわかっているからいいんです、いつから猟期が始まっていつ猟期が終わるというのはわかっていますけれども、東京みたいなところから遊びとか趣味で行かれる人は、その辺の感覚がやはり希薄なんだと思うんです。そこをやはりきちっと啓蒙啓発をしていただければなと思うんですけれども、そこの対応をお尋ねしたいと思います。