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山谷えり子君 ありがとうございます。実際、来年度の概算要求では、道徳教育は二倍に、また体験学習の教育は四割増しというようなことで、また土曜日もいろんな形で使えるようにということで新規の
予算組みをしているところでありまして、期待しているところであります。
しかし一方、
日本の高校生の七割が自信がないと答えて、中学生、高校生では
世界のどこよりもテレビを見たり携帯電話をしたりゲームをしたりでもう一番疲れているという非常に情けない、もったいない状態にありまして、こうした中学生、高校生に学ぶ意欲や心にともしびをつけるような志を持つ教育の場をどう提供していくかというのが大きな課題だろうというふうに思っています。
改正教育基本法の目標、五つございまして、一つが情操心とか道徳心を高めていくこと、そしてもう一つが自分を律する心、勤労の精神、職業教育ですね、それから三つ目が公共の精神、そして四つ目が自然や生命に関する感性を高めていくこと、五つ目が、伝統文化を愛し、
我が国とふるさとを愛する心を養って、
世界の平和に貢献する子供をつくっていくということなんですけれども、授業でやれる部分もありますでしょうし、しかし授業だけではどうしても限りがあるということで、実は第一次
安倍内閣のときに放課後子どもプランという、放課後に
地域の様々な
皆様に加わっていただいて、そして子供たちは自分がやりたいものを選択して伸び伸びと、例えば、
日本は道の文化ですから、お茶を飲むのも茶道にし、お花を生けるのも華道にし、字を書くのも書道にし、そして武道という、平和を求める礼節あふれる武道もあります。あるいは、理解の遅れている子には宿題を見てあげる大学生を入れるとか、体力、いろんなスポーツコーチを入れるとか、それを全部の小学校で放課後プランで展開しようといたしました。
安倍内閣でそれを決めて、次の福田
内閣で私は地方自治体を走り回りまして、何ができますか、どんなことがやりたいことですかということを聞いてまいりました。そして、最初の
予算を付けたのが麻生
内閣なんです。
私の心積もりというか、その当時のそのチームの心積もりといたしましては、五年掛ければ全ての小学校でそれが展開できるという予定だったんですが、残念なことに政権交代になってしまいまして、あれはもう一回ちょっと復活したいなというふうに思っておりますので、また文科省の奮起を促したいというふうに思います。
「おもてなし」という、滝川クリステルさんがブエノスアイレスで、IOCのオリンピックの会場でおっしゃられたあの言葉というのは、
日本人が長らく、自分を忘れて道を歩む、そして人を大切にするという、そういう心が本にあっておもてなしというふうになるわけでありますから、その心を育てるような、思いやりの心を育てるような、そうした
予算付けもこれから積極的に行っていただきたいと思います。
続きまして、子ども・子育て新制度なんですけれども、幼児教育の質、そしてまた保育の質というものをきちんとしようじゃないかということで、来年度の概算要求ではその
調査というのが掛かっております。
私は、待機児童解消、それはそれでいいんですが、今二万二千人の待機児童に対して来年度までに二十万人分受皿をつくるというふうに、これ実は民主党政権時代の数字でありまして、行政の継続上これを引き継いでいるわけですけれども、本当にどこにどうニーズがあるのか。そして、ゼロ歳児保育や長時間保育というのは国策としてやっている国は
世界中にないわけでありまして、できるだけお母さんたちが多様な働き方ができたり、あるいは育児休業が取れたり、再就職できたりとか、様々なもっと細かいニーズを把握しながら、親の喜びに、そしてそれは当たり前ですが子供の第一の喜びなわけですから、そのような方向に持っていっていただきたいなというふうに思っているところでありますけれども、やっとこれから緻密な
調査が始まるということで非常に期待しているところでありますけれども、森まさこ担当
大臣がそれを統括といいますか、文科省、厚労省というふうに縦割りではなくて、全体的に子供の幸せを見ていくんだというお立場から、どのようにこれから取り組んでいらっしゃいますか。