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2013-11-27 第185回国会 参議院 議院運営委員会 第12号
公式Web版
会議録情報
0
平成
二十五年十一月二十七日(水曜日) 午前九時四十分
開会
─────────────
委員
の
異動
十一月二十五日 辞任
補欠選任
三木 亨君
西田
昌司
君 森屋 宏君
三宅
伸吾
君 ─────────────
出席者
は左のとおり。
委員長
岩城
光英
君 理 事 石井 準一君
長谷川
岳君 水落 敏栄君
小見山幸治
君
前川
清成
君 谷合 正明君 水野 賢一君
仁比
聡平君 委 員
大沼みずほ
君 酒井
庸行
君 滝沢 求君 柘植 芳文君 中泉 松司君
二之湯武史
君
西田
昌司
君
三宅
伸吾
君 宮本 周司君 礒崎 哲史君 直嶋 正行君 野田 国義君 浜野
喜史
君 森本 真治君 河野 義博君
真山
勇一
君
委員
以外の
議員
議員
清水 貴之君 ─────
議長
山崎 正昭君 副
議長
輿石 東君 ─────
事務局側
事務総長
橋本
雅史
君
事務次長
中村 剛君
議事部長
吉岡 拓君
委員部長
郷原 悟君
警務部長
笹嶋 正君
庶務部長
秋谷
薫司
君
管理部長
記録部長
星 明君 ───────────── 本日の
会議
に付した案件 ○小
委員長補欠選任
の件 ○本
会議
における
議案
の
趣旨説明聴取
及び
質疑
に 関する件 ○本日の本
会議
の
議事
に関する件 ─────────────
岩城光英
1
○
委員長
(
岩城光英
君) ただいまから
議院運営委員会
を
開会
いたします。 まず、小
委員長
の
補欠選任
についてお諮りいたします。
委員
の
異動
に伴い
庶務関係小委員長
が欠員となっておりますので、この際、小
委員長
の
補欠選任
を行いたいと存じます。
選任
は、
委員長
の指名に御一任願いたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
岩城光英
2
○
委員長
(
岩城光英
君) 御
異議
ないと認めます。 それでは、
庶務関係小委員長
に
西田昌司
君を指名いたします。 ─────────────
岩城光英
3
○
委員長
(
岩城光英
君) 次に、本
会議
における
議案
の
趣旨説明聴取
及び
質疑
に関する件を
議題
といたします。
長谷川岳
4
○
長谷川岳
君 私は、
特定秘密
の
保護
に関する
法律案
につきまして、本日の本
会議
において
趣旨説明
を聴取すること及びこれに対し自由
民主党
一人十分、
民主党
・新緑風会一人十五分、公明党一人十分、みんなの党一人十分、
日本共産党
一人十分の
質疑
を順次行うことの
動議
を
提出
いたします。
岩城光英
5
○
委員長
(
岩城光英
君) ただいまの
長谷川岳
君
提出
の
動議
につきまして御
意見
のある方は御発言願います。
前川清成
6
○
前川清成
君
前川清成
でございます。 今
国会
は、十月十五日に召集されて、十二月六日までの五十三日間です。この短い
国会
において、先週金曜日、十一月二十二日に開催された前回の
議院運営委員会
に引き続き、またしても
議事
に関することが
議院運営委員会委員長
の
職権
をもって
議院運営委員会
に諮られ、
問答無用
の
多数決
で
強行採決
されようとしています。なぜ、
かく
も急ぐのでしょうか。 先週金曜日も、私は同じことを申し上げました。私
たち
は、
社会保障プログラム法案
と同様に
特定秘密保護法案
の
審議
を拒んではおりません。
与党理事
の
皆さん方
は覚えておられると思いますが、
社会保障プログラム法案
の本
会議質疑
を求めるに当たっても、今日二十七日に
特定秘密保護法案
が本
会議
で
質疑
されることを
前提
にして申入れをし、協議してまいりました。 昨日、
衆議院
であのような混乱がありました。それでも、私
たち
は
審議
に応じると答えています。また、私
たち
も、
国家
には守るべき
秘密
があると考えています。しかし、
特定秘密保護法案
に関して、
与党
から本
会議
での
趣旨説明
、
質疑
の
提案
は、昨日午後三時からの
議院運営委員会理事会
において初めて行われました。これに対して、
共産党
が本日の
審議入り
には
異議
を唱えました。そして、
共産党
も、
特定秘密保護法案
の
審議自体
を拒んでいるわけではありません。昨夜午後八時過ぎに
衆議院
本
会議
で
採決
されたにもかかわらず、今朝の本
会議
で
議論
することは余りにも拙速だと指摘しているだけです。それにもかかわらず、
与党
が
与野党
の
合意形成
に向けた努力を怠り、
野党
が
議事
に関する
与党
の
提案
に
異議
を唱えたならば、
与党選出
の
委員長
が、
提案
のあったその日のうちに
職権
をもって
委員会
に諮ることを決定してしまい、今日、
与党
は、またしても
問答無用
の
多数決
で
少数意見
を踏み潰そうとしています。かかる
強行採決
の
繰り返し
は、我が国の
民主主義
を破壊してしまうとともに、
良識
の府、熟議の
府参議院
の
レーゾンデートル
を失わせる
危惧
を禁じ得ません。 もう一度お尋ねをします。なぜ、
かく
も急ぐのでしょうか。なぜ、もう一日待てないのでしょうか。
政府
・
与党
には政治を動かす責任があります。したがって、私も、
議論
を尽くした後に最終的にはこの
議院運営委員会
において
採決
によって
議事
を決すること
自体
を否定するつもりはありません。私
たち
が
政権
を預かっていたときも、
議院運営委員会委員長
が
職権
をもって
議事
に関する
採決
をお願いしたこともあります。しかし、私
たち民主党
は、そして
民主党出身
の
議院運営委員会委員長
は、
良識
の
府参議院
の
レーゾンデートル
を失わせる
危惧
に配慮し、極めて抑制的に
委員長職権
を行使してまいりました。
委員長
、思い出してください。
民主党政権下
で
委員長職権
で
議事
が
委員会
に諮られたことが何回あったでしょうか。今年初当選された
皆さん方
は御存じでしょうか。僅かに三回です。すなわち、
平成
二十一年の
政権交代
後、私
たち民主党
が
議院運営委員会委員長
をお預かりしたのは、第百七十三回
臨時国会
から第百七十五回
臨時国会
までの間ですが、第百七十三回
臨時国会
において、
委員長
が
職権
をもって
委員会
に
議事
を諮ったのは三回、その後、第百七十四回
通常国会
や第百七十五回
臨時国会
では、
委員長職権
を行使して
議事
を
委員会
に諮り、
多数決
で決したことはありません。 これに対して、僅か五十三日間の今
国会
において、まずは十一月五日、
万国郵便条約外
三件と
生活保護法
二件が
委員長職権
をもって当
委員会
に諮られ、
多数決
で付託されました。翌十一月六日も、
電気事業法
が
委員長職権
をもって当
委員会
に諮られ、
多数決
で付託されました。十一月八日には、
委員長職権
をもって当
委員会
に
安全保障会議設置法
の
趣旨説明
、
質疑
を行うことが諮られ、やはり
多数決
で決しました。十一月二十二日は、
社会保障プログラム法案
が
委員長職権
をもって当
委員会
に諮られ、
多数決
で付託されました。そして、今、またしても、
特定秘密保護法案
に関して
委員長職権
をもって当
委員会
に
趣旨説明
、
質疑
を行うことが諮られ、
多数決
でこれを決しようとしています。僅か五十三日間の
会期
であるにもかかわらず、もう五回目です。 聡明な
委員長
におかれては、公正円満な
委員会
、
理事会運営
に御配慮をいただいております。
かく
も
委員長職権
を濫用されたならば、
委員長
のお名前を汚すことにならないのか、私は憂慮しています。
委員長
、
委員長職権
はあくまでも伝家の宝刀にとどめ、
与野党
の
合意形成
にこそ御注力していただくべきではないでしょうか。
共産党
もいつまでも
審議
に応じないとは言っておりません。一日待てば、
与野党
の円満な
合意
が形成されるかもしれないのに、無理やりに急ぐ必要があるのでしょうか。 そもそも、私
たち野党
は、いつまでも
国会
が召集されないことに業を煮やし、九月二十五日、
憲法
五十三条に基づいて
国会召集
を要求いたしました。しかし、
政府
・
与党
はこれを無視して、十月十五日に至ってようやく
国会
が召集されました。もしも九月下旬に召集されていたならば、
強行採決
の
繰り返し
は防げたはずです。あるいは、
野党
である私
たち
が述べるべき筋合いでないのかもしれませんが、十二月六日の
会期
末も
政府
・
与党
において延長することは可能です。
少数者
の権利にも
意見
にも配慮した円満な
合意形成
のための
知恵
は幾らでもあるはずです。
政策
や
理念
に関して
各党
間に隔たりがありますが、
議院運営委員会
において
合意
すべきは
政策
や
理念
ではありません。
主権者
である
国民
からの負託に応じて公明正大な
議論
を尽くすことであり、この点は、自民党も
民主党
も、そして
各党共
に思いは同じのはずであります。
与党
の
皆さん
、
委員長
に御負担と御苦労を押し付けることなく、
与党
の
知恵
と懐の深さで
与野党
の
合意
を成立させるべきではないでしょうか。私
たち
も決して
反対
のための
反対
はいたしません。 私が今
国会
、
議院運営委員会野党筆頭理事
に就任して以来、筋の通らないこと、
無理難題
を申し上げたことが一度でもあったでしょうか。私は
繰り返し
、
政策
や
理念
、
立場
の違いはあっても、充実した
国民目線
の
議論
を尽くすべきだと申し上げてまいりました。
与党
の
皆さん
も、この点には
異議
はないはずであります。
民主主義
における
多数決
を否定するつもりはありません。アメリカの
憲法学
においては、
多数決
に着目して
マジョリティーデモクラシー
と言われることがあります。
多数決支配民主主義
と訳されています。しかし、
多数決
なら何を決めてもいいのでしょうか。
民主主義
においては、
手続
の公正も大切です。
少数意見
に耳を傾けることは当然です。
衆議院
は、その性質上、
多数決支配
の色合いが強いと思われますが、
二院制
の下で、
良識
の
府参議院
が追い求めるべきことは、
手続
の公正であり、今は
少数
かもしれませんが、
民主主義国家
においてはやがて多数
意見
になるかもしれない訴えにも謙虚に耳を傾けることであります。すなわち、
参議院
が大切にすべきことは、
マジョリティーデモクラシー
ではなく、コンスティテューショナルデモクラシー、
立憲民主主義
ではないでしょうか。
特定秘密保護法案
の
審議
に異論はないものの、
委員長
の
職権
を乱発して
多数決
で押し倒そうとする
手続
の乱暴さに強く
反対
して、私の
討論
といたします。
仁比聡平
7
○
仁比聡平
君 私は、
日本共産党
を代表して、昨日夜半にわたって極めて乱暴に行われた
衆議院
における
特定秘密保護法案
の
強行採決
という
暴挙
に断固抗議をするとともに、何もなかったかのように
参議院
本
会議
で
審議入り
を図ろうというただいまの
動議
に断固
反対
の
意見
を申し上げます。
衆議院強行採決
の瑕疵は重大であります。
国民
の批判をよそに、密室で行われた
修正案
が示された後の
質疑
は僅か二時間。一昨日の福島での
地方公聴会
では、
与党推薦
の
公述人
を含め、全員が
反対
、慎重にと強い
意見
を述べたにもかかわらず、
被災地
を、声を聞いたとの
アリバイづくり
に利用したのかと怒りの声が噴き上がっています。 ところが、
与党
は、一方的に
委員会質疑
の終局を強行し、
討論
の機会さえ奪いました。加えて、本
会議
への
緊急上程
は
与野党合意
が
前提
であるにもかかわらず、
日本維新
の会を含む
野党
五党の
反対
を押し切って強行したのであります。
立場
は違っても、
憲法
の
基本原理
にかかわるこの
重大法案
がこれほどの
暴挙
によって送付され、そのまま
審議
に入れるはずがないではありませんか。
会期
は残り僅か一週間です。これほどの
重大法案
をこの時期に
審議入り
すべきではありません。それぞれの
常任委員会
、
特別委員会
も
重要法案
を付託されている中、その慎重かつ十分な
審議
にも暗雲を垂れ込めさせることになるのではありませんか。
与党
はそれでも
会期
内に何が何でも成立させようというのですか。それは断じてあってはならないことです。 加えて、
法案担当大臣
を始め
政府答弁
は、これまで二転三転と迷走してきました。とりわけ、重大な
人権侵害法案
、
刑罰法規
の
答弁
においてあってはならないことです。
政府
は、
提案者
として猛省し、撤回して頭を冷やすべきです。 この
法案
は廃案にするほかありません。
動議
には断固
反対
であります。
岩城光英
8
○
委員長
(
岩城光英
君) 他に御発言はございませんか。──なければ、ただいまの
長谷川岳
君
提出
の
動議
について、これより
採決
を行います。……(
議場騒然
、聴取不能)
賛成
の諸君の
挙手
を願います。(発言する者あり) 〔
賛成者挙手
〕
岩城光英
9
○
委員長
(
岩城光英
君) 多数と認めます。よって、
長谷川岳
君
提出
の
動議
は可決されました。 ─────────────
岩城光英
10
○
委員長
(
岩城光英
君) 次に、本日の本
会議
の
議事
に関する件を
議題
といたします。
事務総長
の
説明
を求めます。
橋本雅史
11
○
事務総長
(
橋本雅史
君) 御
説明
申し上げます。 本日の
議事
は、最初に、
特定秘密
の
保護
に関する
法律案
の
趣旨説明
でございます。まず、
日程
に追加して
提出者
の
趣旨説明
を求めることを
異議
の有無をもってお諮りいたします。
異議
がないと決しますと、
森国務大臣
から
趣旨説明
があり、これに対し、
宇都隆史
君、
櫻井充
君、
矢倉克夫
君、
真山勇一
君、
仁比聡平
君の順に
質疑
を行います。 次に、
日程
第一について、
国家安全保障
に関する
特別委員長
が報告されます。次いで、
井上哲士
君、
小野次郎
君各々五分の
討論
の後、
採決
いたします。 次に、
日程
第二について、
法務委員長
が報告された後、
採決
いたします。 次に、
日程
第三について、
文教科学委員長
が報告されます。次いで、
大島九州男
君十分、
田村智子
君五分の
討論
の後、
採決
いたします。 次に、
日程
第四及び第五を一括して
議題
とした後、
国土交通委員長
が報告されます。
採決
は二回に分けて行います。 本日の
議案
の
採決
は、いずれも押し
ボタン式投票
をもって行います。 以上をもちまして本日の
議事
を終了いたします。その所要時間は約二時間四十分の見込みでございます。 なお、本日の
議事
の途中、正午ごろ、本院の招待により来日されました
ASEAN議員会議
、
AIPA議長
御一行が傍聴にお見えになります。
議長
が紹介されますので、その際、一同御起立の上、歓迎の拍手をお願いいたします。
岩城光英
12
○
委員長
(
岩城光英
君) ただいまの
事務総長説明
のとおり本日の本
会議
の
議事
を進めることに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
岩城光英
13
○
委員長
(
岩城光英
君) 御
異議
ないと認め、さよう決定いたします。 なお、予鈴は午前十時、本鈴は午前十時五分でございます。 暫時
休憩
いたします。 午前九時五十七分
休憩
〔
休憩
後
開会
に至らなかった〕