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篠原委員 三十分しかないので、端的に
答えていただきたいと
思います。
資料をちょっと、
国民の皆さんにはお示ししていないんですが、
皆様方のお手元にお配りしてあります。
政治主導の人事。長官に解釈させるんじゃないというのは当たり前ですね。
政治家が、我々がやっていけばいいんです。
しかし、もう一つ、国家公務員制度の改正というのが話題になっていますので、ちょっと見ていただきたい。私がつくった資料です。これは別に有識者懇に
判断してもらったんじゃなくて、私が勝手にマル・バツをつけているんです。こっちもそうですけれどもね。それなりにきちんとした
判断だと
思います。
政治主導の人事というのは、何か
民主党政権になってから急にやり始めたような気がします、前からもあったんですけれども。余りいい例が印象に残っていないんですね。
ちょっと見ていただきたいんです、我が
政権時代。
前原さんはいなくなりましたけれども、
前原大臣のところもあります。見てください。うんと若造を、隣の省庁のドロップアウトを新設成った観光庁長官にしているわけです。こんなの、役人の
立場からしたら、やる気がなくなりますよ。わかりますよ。
それから、
総理もいいとおっしゃいますけれども、何とかセメントの資材部長が、英語もできないのにいきなり神戸製鋼のニューヨーク出張所長になるようなのが、私は、例は悪いかもしれませんけれども、余り極端なことをやってはいけないんじゃないかと。
残念ながら、
民主党のいい例を探そうと思ったら、余りいい例が見つからなかったんです。
では、ほかのはちゃんとやっているかということは、赤松
農林水産大臣は、私はここにかかわっていたんですが、我々の農業者戸別所得補償はだめだなんとほざいていたんです、この次官は。即刻首にすればいいのに、しないで、そのまま使っているんです。こんなのは
政治主導でばっとやるべきだったんですね。
次に、
自民党政権。
ちょっと、関係者がこことあっちにおられるのが一番上に書いてあります。
これは、小池
防衛大臣がすぐさま守屋武昌次官をかえると言ったら、もめたんですね。よくわかりませんけれども、思慮があったのか、小池
大臣の女性の直観が正しかったのか、このころ、守屋さんの不始末があった、しょっちゅうゴルフをやっていたとかというのは全然知られていないんです。こういうのは
政治家だからわかるわけです。(発言する者あり)選んでいないけれども、いろいろごちゃごちゃした。こういうところがあるんだろうと
思います。
その下の、甘利さんの、これはちらっと書いてあったんですけれども、産政局長からだけ事務次官に経産省はなっていたというのを、資源エネルギー庁長官がやった。こういうのはいい
政治主導だと思うんです。丸です。
だけれども、下は、やはりこれは誰が見てもよくない。僕は、偶然ですけれども、小松
一郎さんもよく知っているんです。
山本さんもよく知っているんです。
小松さんなどは、ちょっと余計な話ですけれども、ジュネーブ
代表部の参事官でした、ウルグアイ・ラウンドのころ。ほかの、電報を書いても、そのころはまだ手書きなんですが、字もきれい、内容はもっと立派です。僕は彼の電報を見ると、ウルグアイ・ラウンドがどう動いているかというのがわかったんです。知らなかったですけれども、名前はよく知っていました。
だから、こういう立派な人を選ばれるのはいいんですけれども、やはり条約の審査なんというのは
内閣法制局ではちょっとしかない。ほとんど法律ですよ。だから、こういうのだけでこういうふうにやるのは、私は、よくない、悪い例だと
思います。
こういうことでやるんじゃなくて、おわかりになると
思いますけれども、正々堂々、
安倍総理がお
答えになったとおりですよ。
国会で
議論をして、三分の二で、もう三分の二になりかかっているわけです、ほかの党も入れたりしたら。どんどんやったらいいんですよ。新藤
大臣も古屋
大臣も、正々堂々やった方がいいんじゃないですか。やるのならやってください。そういうやり方でやっていただきたいと
思います。僕は、そういうことができる
内閣だと
思います。
次に、原発。原発を見てください。原発、これは問題です。
ここに三角が書いてあります、アンダーコントロールと。
総理の得意な英語ですね。よくわかりますよ。英語で一生懸命やられた。それは、IOC総会に行って、外国人記者が六人
質問した、そのうち四人が原発問題だった。わかります。それを払拭するためにアンダーコントロールだよと
総理の口から言う。それで安心したかどうか、東京オリンピック開催が決まったわけです。
ですけれども、
本当にそうなのか。私は、アウト・オブ・コントロールというのが正確だと思うんです、
本当は。しかし、外国でそんなことを言う必要はないと思う。だけれども、言った以上はきちんとやっていただきたい。
僕は、原発絡みの、結構かかわっているんです。さっき原田元外務
委員長にちょっと伺ったんですが、原田さんと一番下っ端が、二〇〇五年の十一月、外務
委員会の視察でチェルノブイリに行ったんです。行ったといったって、そこが視察地になっていたんじゃないです、問題は起きていませんから。真面目な
委員長と私が、朝六時に起きて、一時間半車を飛ばして行って、三十キロ離れた入り口でツーショットを撮ってきたんです。絶対行ってみたいと。そのときの帰ってきた、自慢話になって済みませんけれども、ブログに、
日本にも同じようなことが起こるのではないかと書いていたんです。それが起きたんです。
その後、今度は農林水産副
大臣のときに、私は、二〇一一年四月二十五日の、二十五周年の記念のときに行っているんです。
国会議員として初めて石棺の近くに行きました。二十二・五マイクロシーベルトで、案内してくれたウクライナの非常事態省のナンバースリーぐらいの人が、もう早く車に乗れというふうに盛んに注意していましたけれども、もう六十を過ぎているからどうなってもいいんだとかといいかげんなことを言って、見てまいりました。
それで、この間、オンカロ、小泉元
総理、余りこれを出すと意地になるからやめておきますけれども、同じところ、オンカロに行ってまいりました。二時間半かけて、一番地下の、五百メートル地下に。あの小さなフィンランドが、十万年間、生物界と一切接触できないようにするというんです。これは、スウェーデンのエスポも、それからフランスのビュールもやっている。アメリカは、ユッカマウンテンというところでやり始めたんですが、頓挫している。また再開とかしていますけれども。
原発が設置できるかどうかの条件は、我が方は何か活断層とかなんとか言っていますけれども、ほかの国は、使用済み核燃料をちゃんと処理できる計画ができたかどうかが、建設、再稼働なんかの条件なんです。
日本はそこが非常に無
責任なんです。
本当にコントロールできていると言えるんでしょうか。
総理にお伺いしたいと
思います。