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篠原委員 私が用意しました表をちょっと見ていただきたいんです。
こんなような表も、本当は
内閣でぱっとつくっていただいて我々に示していただかなくちゃならないんですが、もう
国家機密に属することになっているのか知りませんけれども、我々に
資料が提出されないので、私が一生懸命いろいろなところでつくりました。見ていただきたいんです。
今までの
資料の中では、総合安全保障
関係閣僚会議がぽんと抜けているんですよね。軍事問題は最小限に抑えるということで、
法律の根拠がなかったです。これ一つですけれども、時代を画した
会合だったんですよ。
よく見ていただきたいんですが、国防
会議は余り機能しなかったんですね。どういうことかというと、今大事な、
安全保障会議のところにあります設立
趣旨のところで、
重大緊急事態への
対処措置というのはほとんど議論されずに、
防衛力の整備等がほとんど、そういった形式的なものしか議論をしていなかったんです。そういうのがあるんです。
そして、最初だったからなんでしょうけれども、
会議メンバーのところで、改進党、服部さんという旧軍人の方がおられまして、そういう人
たちを入れろとかいうので相当もめたんです。いろいろな経緯があってきているんですよね。
それで、今度大事なのは、総合安全保障
関係閣僚会議ですけれども、
鈴木善幸
総理です。非常にごたごたがあったんです。そして、余り軍事が突出するのはよくないということで、これをわざわざつくられたわけです。
それで、下の方をちょっと見ていただいたら、
会議メンバーのところに農水
大臣も入っているんです。そして、
事務局の構成というのを見てください。室長はやはり
外務省から来ておられるんです、アジア局
審議官。それで、課長補佐クラス、農水、
外務、
総理府とありますね。先ほどから
官房長官は、多様なバックグラウンドを持った優秀な人材を集めると。このときもそうだったのかもしれませんけれども、農林水産省から行ったのは私です。私が行ったんです。私は二年間ここで、安全保障問題、ほとんど議論されていなかったんです。
そして、猪木正道さん、高坂正堯さん、
防衛省の方も来られました、勉強会を相当したんです。日本で初めて本格的に安全保障をきちんとする機関ができたということで、外国からもいっぱい取材が来ました。私はちょっと英語ができたりしたので、その
対応もいたしました。そういうのがあるんです。ですから、私は、ずっと安全保障を、それ以来ウオッチしてきているんです。
これを見ると、変遷がいろいろあるんです。ですから、私はこの必要性というのは十分承知しているんです。ですけれども、ちょっと違ってきているんじゃないか。
二番目の
質問ですけれども、その前に、僕は、
国家というのは余り出過ぎるのはよくないというふうに申し上げているわけですけれども、前のときもあったんです、八六年のときにも。後藤田
官房長官が、
国家というのを、そのときもあったんですね、つけるのは問題だ、
国家とつけると対外
関係ばかりで突出するようなのがあるから、
安全保障会議にとどめようということを言っておられるんです。
国会答弁、
皆さん御存じかどうか、調べてみてください。
警備保障じゃないんです。安全保障は、
国家の安全保障なんです、最初から。だから、もし守るとかいうのが中心だったら、例えば国防安全保障でもいいんです。例えばアメリカは、出張ってばかりいるのに、省庁の名前は国防省になっていましたね。だから、名は体をあらわしていないんです。
いろいろあるんですが、これは、せっかく九人でみんな議論したりするのに、四人
会合とかいうのは、いいようですけれども、効率がよく早くというようになると、もう一つの方の民主的ということがちょっと抜けちゃって、独裁的になって
判断を誤るという、メリット、デメリットが僕はあるんじゃないかと思います。
それで、軍事問題についてです。
後で示しますけれども、総合安全保障
関係閣僚会議は、軍事問題を最小限に抑えるというのを気にしていたんです。諸外国でも、間違うといけないから、わざと外したりしていることがあるんです。そういうことを考えたら、日本もちょっと考えた方がいいんじゃないかと思います。シリアの問題についても、オバマ大統領は軍事的解決を図ろうとした、しかし、やめましょうと。世論もあったでしょう、平和的な解決になってきているんです。そういう点では
状況が変わってきているんじゃないかと思うんですが、軍事的な問題について、考え方が変わってきたんです。
今、どうやって変わってきたか。なぜ四
大臣会合が必要なのか。その点について御答弁いただけたらと思います。