○足立
委員 日本維新の会の足立康史でございます。
通常
国会に引き続いて、
原子力特委で
委員を務めさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。
そして、この
原子力特委については、通常
国会から森英介
委員長のもとで開催をしてきたわけですが、私としては、もっと早く開催をしたかったという思いはありました。
福島第一
原発での汚染水の問題等がいろいろと厳しい
状況になる中で、やはり
国会事故調を受けて設置されたこの
委員会、閉会中であれ何であれ、とにかくこの
委員会だけは速やかに開いて
審査をする、そういうことが必要であるというふうに思ってまいりました。
しかしながら、いろいろな御事情もあり、また、臨時
国会が始まってからは大変多くの法案の処理があるということで、大変厳しい
状況であることは承知します。
そういった中で、
鈴木筆頭
理事を初め、本当に、与党の
理事の
先生方、また民主党の中川
理事にはお骨折りをいただいて、きょう開催にこぎつけたこと、まことに感謝を申し上げたいと存じます。
それから、きょう、先輩方の、
鈴木理事あるいは中川
理事の質疑、質問を聞いておりまして、大変同感だなと思うことも多々ございました。中川
理事がおっしゃった諮問
委員会の話は、
理事会でも出ておる話でございますが、
国会事故調の提言に沿って、ぜひこれは今この体制で実現をしていけたらなというふうに、私も力を尽くしてまいりたいと
考えているところでございます。
それから、
鈴木筆頭が質問の中でおっしゃった、
福島第一に係る膨大な
データがあるということは、私も実は、通常
国会で関連する質問をさせていただいたことがございます。きょうは
廣瀬社長もおいででございますが、
東京電力がいろいろ一生懸命今対応していただいているのもわかりますが、一方で、当然、
東京電力は、民間の
事業者として、さまざまな訴訟の対象にもなるわけでございます。その当事者が果たして、
鈴木筆頭がまさにおっしゃられたように、これは
日本だけじゃなくて、
世界の未来にとって、
日本の未来にとって大変重要な
データが日々蓄積をされておるわけでございますので、私は、この
データの保存、文書の保存、これについては超党派でぜひ枠組みをつくっていく必要がある。
先ほど、
田中委員長の方からも、
政府のつかさつかさで分掌していますから、
経済産業省、あるいは
規制委員会、さまざまな役所でしかるべき
データ、文書が保存されていますよという御答弁もありましたが、やはり、どこか一元的な、この
福島第一についての関連文書、関連
データは、東電任せにせず、ほとんどは東電が持っているわけでありまして、訴訟等の当事者である
東京電力が
世界の未来の遺産を
管理するのはふさわしくない、私はこれだけは申し上げておきたいと思う。
それから、実は、党としてではなくて、一人の政治家として、議員立法の案も実はまとめつつあります、そういう
データ、文書等の保存について。これは、ここで申し上げるのもなんですが、
原子力特委の皆様方がおいででございますので、場をわきまえず恐縮でございますが、私案、そういったものもまた個々のそれぞれ
委員の方にもお持ちをして、また御説明をさせていただきたい、こういうふうに
考えております。
それから、
委員として、かわられた
委員の方々もいらっしゃいますが、私は維新の会なので、
原子力について、いろいろな
立場が党内にもございます。一方で、
委員長はよく承知していただいているんですけれ
ども、家庭内にも争いがありまして、私は、二人とも、妻も含めて
経済産業官僚だったものですから、私はやめて、大阪から政治を志した。今、妻は
IAEAで
世界の
原発の安全をどう
確保するかという
仕事に関与をさせていただいていまして、維新が
原発について反対基調であるときには、よく家庭争議にも発展をすることがございます。最近、維新はよくわからない
状況になっているので、家庭的にはやりやすいんですが、党としてはしっかり対応を決めていかなあかんと思っています。
実は、きょう、民主党の中川
理事が質問している間、私、ちょっと席を外させていただいておりました。大変恐縮でしたが、維新の会の、
原発輸出に関する党の方針を決する部会に、平沼国
会議員団代表も含めてお出をいただいて討議をしておったものですから、ちょっと席を外させていただいた次第でございます。
ちょっと前置きが長くなりましたが、いただいている時間、久しぶりの
原子力特委でございますので、積み残し案件も含めて質問をさせていただきたいと存じます。
まず最初なんですが、私、実は、きのうまでは、今、
福島第一の
状況あるいは
福島第一の
事故の収束に向けた、あるいは
廃炉に向けた
状況は、大変大きく、まあ、大きくというのは
言葉が悪いですね、何とか一歩一歩前進をしているなと、外から、脇から拝見をしていて思っておりました。
具体的には、ALPSの運転、これが何とか動き出している、まだ試運転でございますが動き出しているとか、あるいは、四号機の
使用済み燃料の取り出しが始まった。働かれている方々の
環境の整備にも、
廣瀬社長のリーダーシップで、大変速いスピードで今、問題が発覚してから速やかに対応いただいている。また、復興についても、
個人線量の問題、私は
基本的には賛成でございます、
線量の仕組みを見直される動きとなっていること。
それから、私が与党の今の
取り組みで一番ありがたいなと思っているのは、それが事実かどうかちょっとよくわかりませんが、
福島の復興で、全員
帰還という方針に修正が加えられつつある、こういうふうに報道では伺っております。
私、実は、昨年の十二月に初当選をさせていただいた後、初質疑が予算
委員会でございまして、三月の十三日に、NHKのテレビ入りの予算
委員会で、安倍総理に僣越ながら御
意見申し上げたのは、全員
帰還方針は、やはりそれはやめた方がいいんじゃないかと。やはり、帰らない
地域があるのもやむを得ないし、帰らない方々がいるのもやむを得ない、そういう前提で、早く決めること、早く決めてあげることの方が、被災者の方にとって、実はそれが被災者の方々のためにもなる面があるということを三月の予算
委員会で申し上げ、安倍総理からも、そういう
考え方はあるということで一定の御理解をいただいたのを今でもよく覚えていますが、それが三月ですから。
今、十一月になって、新聞の見出しに、全員
帰還方針を見直すということ、事実かどうかわかりませんが、それが紙面を躍るというような
状況までやっと来た、半年以上たってでございますが、来たことに、
個人的にも、一歩、二歩、三歩前進かなというところでございます。
一方で、格納容器からの水漏れが見つかった。これはロボットによって見つかったという報道もございます。そんな報道に触れると、そういう前進しているなという気持ちがまた暗たんたる気分に、気持ちが揺れるわけでございます。
ぜひ、最初に、
田中委員長、
大変お忙しい中、きょうもおいでをいただいています。まず、
廃炉、汚染水の問題、こういった
福島第一全体の収束の
状況について、一体前進をしていると見ていいのか、目の前は闇なのか、この辺、率直なところ、
委員長の現在の御
認識を伺いたいと思います。