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参考人(
廣瀬直己君) 地下貯水槽からの水漏れが発見されたのは三月の末、四月の初めでございます。その前にネズミによる停電もございましたし、本当にそのころからこうした、後から聞いてそんなことなのかというような
事象が続いているのは御
指摘のとおりでございます。もちろん一つ一つに、言い訳になりますけれ
ども、それぞれのそこに至るまでの
経緯はありますし、その
経緯を聞くと、まあ我々は会社の中の人間ですからなおさらそう思うのかもしれませんけれ
ども、そういうこともあるのかなというのはあるんですけれ
ども、ただ、とにかく
事象自身は、全くお恥ずかしい
事象が頻発しているのは全く事実でございます。総合的に見ましてやはり
現場の工事の
管理が、総論ですけれ
ども、
個々にはそれぞれの理由はございますけれ
ども、
現場の工事の
管理が甘いというのは間違いなく言えると思っております。
もちろん、その原因としては一つ一つのことが、例えば地下貯水槽であれば、本来であれば
ALPS後の水を入れるつもりで造っておりましたが、そうでなくなってきているというのがあって、そのときに、何でそんなことをしたんだというのはもちろんありますけれ
ども、現実としてより汚染の高いものを入れてしまっていると。だったら、もっとそこで何で、何というんでしょうか、
モニタリングをしっかりしなかったのかとか、あるいはそこで何らかの
体制を、
対策を取った上でその本来入れるつもりでなかったものを入れるようにしなかったのかとか、いろいろあるんですけれ
ども、ただ、とにかく追っかけ追っかけでそうした
対応が間に合っていなくて、まずはとにかく、とにかく取りあえずそれをやろうということでやってしまって、またそれが、まあ今になってみれば本当にやっぱりそうしたことの詰めの甘さの原因で次なる
事象が出てきてしまって、またその次なる
事象に忙殺されてしまうというようなことが現状続いているというのが、全体としてそういう
事象が本当に見受けられておりまして、本当に申し訳ないことだと思っております。
私
どもとしましては、とにかく
現場の
方々も、先ほど
岩井先生の御
質問にありましたように、疲弊してきてしまってはいけないことですので、必要な人間を入れるとともに、例えば工事
管理というようなことであれば、原子力以外のところでも、私
どもあちこちで、火力
発電所ももちろんそうですが、いろいろなところで似たような工事
管理を
現場でやっておりますので、そういう人間を、とにかく会社のリソースをそこに集中して、幾つかのチームをつくって、三月のときも私が本部長になってそうした、ネズミの停電であるとかそうしたものに対する全部の
リスクを洗いざらい拾い上げようという本部を立ち上げてやってまいりましたが、またこの度、今度は
汚染水の問題ということで、
汚染水と
タンクの
対策本部というのをまたこれも私が本部長になって、私が全部本部長になればいいというものではもちろんないんですけれ
ども、全社のリソースをそこに集中できるようにして今とにかくしっかりとした
体制を取っていこうということを、先ほどの労働環境の問題も併せてしっかりやっていきたいというふうに思っております。
本当にいろいろ申し訳ございませんでした。