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一川保夫君 いろいろと幅広くいろんなことに今チャレンジしようとしているということは理解できましたけれ
ども、基本的にはこの
木材価格というものが余り
低迷するような、そういうことがいろいろと報道されたり何かした場合に、先ほど言いましたように、
森林所有者等にとっては非常に先行きが何となく暗くなってくるようなところもあり、意欲に影響するわけでございますので、我々も、当時も与野党一致して
国産材を
公共建築物等に
利活用するという
法律まで用意してきたわけでございます。
私も、実は昨日午後、
石川県にある
石川森林管理署というのがございますけれ
ども、あそこへちょっと立ち寄ったときに、数年前にあの
建物を造ったときに、
木造の
建物でああいう国の
出先機関の
建物を造っておりました。今回は数年ぶりに行ったわけでございますけれ
ども、非常にやっぱり、ああいう役所の
出先機関が
木造のものがあるということは非常に安心できる
状態でございますし、特にそういう
森林にかかわる部署ですから大いにああいうことを積極的に多用したらいいと思うし、また、庁舎の中の机なんかでもみんな木製のものを使っておりました。
これは、ある面では非常にぜいたくだなという
感じもするわけですが、まあ非常にいいことであることは間違いないというふうに思いますので、
農林水産省のいろんな
建物たくさん全国にあると思いますが、これから増改築される折には、もう積極的に
農林省が先頭を切ってそういうことを
実施されたらどうかなということすら
考えるわけでございますので、今、学校なんかでも、骨組みというか
躯体は鉄筋コンクリートであろうと思いますけれ
ども内装は
木材を使うという
ケースも徐々に今増えてきておりますので、やはり大いに、その
法律の
趣旨等に照らし合わせて、
国産材を特に
建築等に
活用するということが非常に大事ではないかなというふうに思いますし、一方では、民間の
住宅なんかでも、私はやはり実際に
住宅を設計する
設計者とかそういうレベルの
皆さん方にしっかりと啓蒙しておくということも一方では非常に重要なことだと。
設計事務所なりコンサルタントなり、そういったところに、やはりこういう
国産材の
活用というのは、これからの日本の将来にとって
地域の活力を維持するためにも重要だということを理解させるということが非常に重要だと思うんです。
大工さんとかそういう
建築段階においてどれだけ啓蒙しても、もう図面ができ上がっておれ
ばどうしようもないわけでございますので、そういう面では、その前段でしっかりと啓蒙することが重要ではないかなというふうに思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
それで、これからの計画的な山の
管理をしていく上でなかなか
間伐なり山の
伐採が計画的に進まないというのは、先ほど言ったようないろんな問題を抱えているわけですけれ
ども、それを放置すれば当然若い木も育ってこないわけですから、いろんな
吸収、
森林に対する
吸収量というものも当然低下してくるわけでございますので、これからやはり山の木を切る、そういうことに対する助成とか、あるいは再造林するためのいろんな
支援策といったようなことも、その
地域によって大分ちょっと特色があろうと思いますけれ
ども、雪のたくさん降るところ、降らないところ、いろいろな差があると思いますけれ
ども、そういうことに対するきめ細かな
支援策というのは当然必要になってくるというふうに思いますけれ
ども、その
辺り、
農林省としてはどういう
考え方で取り組んでいかれるか、お聞かせ願いたいと思います。