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2013-03-19 第183回国会 参議院 農林水産委員会 第1号
公式Web版
会議録情報
0
平成
二十五年三月十九日(火曜日) 午後零時十二分開会 ─────────────
委員氏名
委員長
中谷
智司
君 理 事
岩本
司君 理 事
小川
勝也
君 理 事
野村
哲郎
君 理 事
山田
俊男君
一川
保夫
君
郡司
彰君
徳永
エリ
君
広田
一君
松浦
大悟
君
青木
一彦
君
加治屋義人
君
鶴保
庸介
君
長谷川
岳君
福岡
資麿
君 白浜 一良君
横山
信一
君
山田
太郎
君 平山 幸司君 紙
智子
君 ─────────────
委員
の
異動
一月二十八日
辞任
補欠選任
広田
一君
金子
恵美
君
鶴保
庸介
君
岡田
直樹
君
青木
一彦
君
舟山
康江
君 三月十八日
辞任
補欠選任
山田
太郎
君
柴田
巧君 三月十九日
辞任
補欠選任
福岡
資麿
君
岩井
茂樹
君
柴田
巧君
山田
太郎
君 ─────────────
出席者
は左のとおり。
委員長
中谷
智司
君 理 事
郡司
彰君
徳永
エリ
君
野村
哲郎
君 委 員
一川
保夫
君
岩本
司君
金子
恵美
君
松浦
大悟
君
岩井
茂樹
君
岡田
直樹
君
加治屋義人
君
長谷川
岳君
横山
信一
君
山田
太郎
君 紙
智子
君
舟山
康江
君
国務大臣
農林水産大臣
林
芳正
君 副
大臣
農林水産
副
大臣
江藤 拓君
農林水産
副
大臣
加治屋義人
君
大臣政務官
農林水産大臣政
務官
稲津 久君
農林水産大臣政
務官
長島 忠美君
事務局側
常任委員会専門
員 稲熊 利和君 ───────────── 本日の会議に付した案件 ○
理事
の
辞任
及び
補欠選任
の件 ○
国政調査
に関する件 ○
農林水産
に関する
調査
(
平成
二十五年度の
農林水産行政
の
基本施策
に 関する件) ─────────────
中谷智司
1
○
委員長
(
中谷智司
君) ただいまから
農林水産委員会
を開会いたします。
委員
の
異動
について御報告いたします。 去る一月二十八日までに、
小見山幸治
君、
磯崎仁彦君
、
石井浩郎
君、
青木一彦
君及び
鶴保庸介
君が
委員
を
辞任
され、その
補欠
として
金子恵美
君、
福岡資麿
君、
長谷川岳
君、
舟山康江
君及び
岡田直樹
君が
選任
されました。 また、本日、
福岡資麿
君が
委員
を
辞任
され、その
補欠
として
岩井茂樹
君が
選任
されました。 ─────────────
中谷智司
2
○
委員長
(
中谷智司
君)
理事
の
辞任
についてお諮りいたします。
岩本司
君及び
小川勝也
君から、文書をもって、都合により
理事
を
辞任
したい旨の申出がございました。これを許可することに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
中谷智司
3
○
委員長
(
中谷智司
君) 御
異議
ないと認め、さよう決定いたします。 この際、
理事
の
補欠選任
を行いたいと存じます。
理事
の
選任
につきましては、先例により、
委員長
の指名に御一任願いたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
中谷智司
4
○
委員長
(
中谷智司
君) 御
異議
ないと認めます。 それでは、
理事
に
郡司彰
君及び
徳永エリ
君を指名いたします。 ─────────────
中谷智司
5
○
委員長
(
中谷智司
君)
国政調査
に関する件についてお諮りいたします。 本
委員会
は、
今期国会
におきましても、
農林水産
に関する
調査
を行いたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
中谷智司
6
○
委員長
(
中谷智司
君) 御
異議
ないと認め、さよう決定いたします。 ─────────────
中谷智司
7
○
委員長
(
中谷智司
君)
農林水産
に関する
調査
を議題といたします。
平成
二十五年度の
農林水産行政
の
基本施策
について、
農林水産大臣
から
所信
を聴取いたします。
林農林水産大臣
。
林芳正
8
○
国務大臣
(
林芳正
君)
農林水産委員会
の開催に当たりまして、私の
所信
の一端を申し上げます。 私は昨年末に
農林水産大臣
を拝命し、
農林水産政策
に携わることとなりました。農は国の基という言葉があるように、
農林水産業
は
食料生産
のみならず、国土や
自然環境
の
保全
、
集落機能
の維持といった
多面的機能
の
発揮
を通じ、
国民
の暮らしに重要な役割を担っています。
農林水産大臣
としての任務の重大さに身が引き締まる思いであるとともに、職務に邁進する決意を新たにしているところです。 現在、
農林水産業
、
農山漁村
は、
農業生産額
の減少や
担い手
の
高齢化
など
課題
が山積しております。一方で、私は、
農林水産業
は潜在的に非常に大きな
可能性
を持っていると考えており、その
潜在力
を最大限に引き出すためには、
生産現場
自らが
需要
の動向を敏感につかんで高
付加価値化等
を積極的に進めるなど、
攻め
の
農林水産業
を
推進
することが必要だと考えています。 一月二十九日には、私が
本部長
となりまして、
攻め
の
農林水産業推進本部
を
農林水産
省に設置しました。
需要サイド
の
ニーズ
や
生産現場
の声を
徹底
的に吸い上げ、
施策
の
具体化
を加速してまいります。 以下、
農林水産行政
に関する主要な
取組
について申し述べます。 第一は、
攻め
の
農林水産業
の
展開
であります。 今後の世界の
食市場
の
規模
の急速な
拡大
、
国内
の
ライフスタイル
の大きな変化を好機ととらえ、
我が国
の
経済成長
を牽引するべく
農山漁村
に受け継がれた豊かな
資源
を
活用
して、
我が国農林水産業
、
農山漁村
の発展を図ってまいります。 このためには、まず、
担い手
、
農地等
の
生産現場
を強化する必要があります。
農業
の
構造改革
を加速化するため、各
地域
における
農業者等
の
徹底
した話合いによる人・
農地プラン
の作成を強力に
推進
するとともに、
耕作放棄地対策等
に取り組んでまいります。
農業生産
の
効率化
、高
付加価値化
を目指して
農地
の大
区画化
、
畑地かんがい
、
施設整備等
を進めるとともに、
農業水利施設
の
長寿命化
、
耐震化
を含む
防災
・
減災対策
を
推進
します。 また、
農地
を
農地
として維持するための
日本
型直接支払及び
担い手総合支援
の
制度検討
を関係各方面の御
議論
と
連携
して進めてまいります。 さらに、
農山漁村
の六次
産業化等
を通じた
農林水産物
の
生産
から
消費
までの
バリューチェーン
の構築や都市と
農山漁村
の共生・対流の
拡大
、すなわち
食品産業
を始めとする異業種との新結合により、
農林水産物等
の
価値
を大きく高めながら
消費者
につなぎ、
農業
・
食料関連産業
の
国内生産額
九十五・三兆円の
規模
を
拡大
し、その多くを
地域
に引き込めるよう取り組んでまいります。このため、先日設立された
農林漁業成長産業化ファンド
の拡充、
活用等
により
産業
間の
連携
を更に
拡大
してまいります。 加えて、内外に
日本
の強みを生かせる
市場
を創造し、
需要
を
拡大
する必要があります。
日本
の
農林水産物
・
食品
の輸出を促進するとともに、
食文化
、
食産業
の
海外展開
を図る方策について検討してまいります。また、癒やし、
健康志向
など
日本国民
の新たな
ライフスタイル
に即応した
農林水産物
・
食品
の
開発
、
地域資源
を
活用
した
再生可能エネルギー
の
導入拡大等
を
推進
いたします。 第二は、
東日本大震災
からの
復旧復興
であります。
東日本大震災
からの
復旧復興
については、
安倍総理
から、
閣僚全員
が
復興大臣
であるとの意識を共有して取り組むようにという御指示がありました。
復興担当大臣
とも
連携
しながら、
全力
で
復旧復興
に取り組んでまいります。 一月十三日に
宮城
、福島両県を、二十六日に
宮城
、岩手両県をそれぞれ訪れたところであり、
日本
の
食料供給基地
でもある
東北地方
を一刻も早く
復興
するため、
農地
や主な漁港の
復旧
をおおむね二十五年度までにするという目標を実現するとともに、
農地
の大
区画化
や
先進的技術
の
導入
など、より良い
復興
のための
施策
を講じてまいります。また、
瓦れき由来
の
再生資材
を
活用
した
海岸防災林
の
再生
を進めてまいります。
原発事故対応
については、安全な
農林水産物
を安定的に供給することを最優先とし、
生産現場
における
放射性物質
の
吸収抑制対策
を
徹底
しつつ、
除染
や各都県における
放射性物質検査
の実施を支援してまいります。 第三は、
食品
の
安全性
の向上と
消費者
の皆様からの
信頼
の
確保
であります。
国民生活
にとって最も重要な
食品
の
安全性
を向上し、
消費者
の
信頼
を得ていくことは、全ての
施策
の
基本
となる重要な
課題
です。
国民
の健康を守ることを第一に、
食品
に含まれる
有害物質等
の
含有実態
の把握や、これに基づく
管理
の
徹底
など、農場から食卓にわたり
科学的根拠
に基づいた
取組
を
推進
してまいります。また、農薬や
飼料等
の
生産資材
の適正な使用の
徹底
を図るとともに、
消費者
の
信頼
を
確保
するための
情報提供
や
食品表示
の
適正化
に努めてまいります。 第四は、
経済連携
への
対応
であります。
経済連携
の
推進
に当たっては、
情報
を
国民
に提供し、
議論
をしていただき、理解を得ながら進めていくことが重要であると考えております。
総理
が
交渉参加
を決断したTPPについては、今後、
交渉参加国
の同意が得られれば、
交渉
に参加していくことになります。
交渉
に当たっては、国益を守り抜き、
農林水産分野
の重要五
品目等
の聖域を
確保
するよう
全力
を尽くす考えです。 第五は、
森林
・
林業政策
の
推進
であります。
森林
、
林業
については、戦後に造成された約一千万ヘクタールの
人工林
が
資源
として本格的に利用可能な時期を迎えております。
公共建築物等
への
地域材
の
活用
や耐火・
耐震性能
の高い
部材等
の
開発
、未
利用間伐材等
の
利用拡大等
を
推進
してまいります。また、
森林施業
の
集約化
や
路網
の
整備
を図って、
地域
の実情に応じた持続的な
森林経営
を確立するとともに、
地球温暖化対策
として
森林吸収量
の
確保
に向けた
森林
の
整備
、
保全等
を
推進
してまいります。 第六は、
水産政策
の
推進
であります。
水産業
については、まず、計画的に
資源管理
に取り組む
漁業者
に対する
資源管理
・
漁業経営安定対策
を
推進
するとともに、
担い手
の
確保
や
養殖業
の
強化等
に取り組んでまいります。また、
地球環境
の
保全
、
漁村文化
の
継承等
、
水産業
、
漁村
が有する
多面的機能
の
発揮
のため、
漁業者等
が行う活動を支援します。さらに、
産地
から
消費地
までの
流通過程
の
目詰まり
を解消するため、
販売ニーズ
や
産地情報
の
共有化等
を支援し、
水産物
の
消費拡大
と
流通促進
に取り組んでまいります。 以上、
農林水産政策
に関する
基本
的な考え方を申し上げました。また、
施策
の
展開
に必要な
法整備
については、今後、御審議をよろしくお願いいたします。 こうした
政策
の実現のためには、組織が一丸となって取り組むことが重要です。両副
大臣
、両
政務官
、そして
職員全員
と一つのチームとなって諸
課題
に取り組んでまいります。
委員長
を始め
委員各位
におかれましては、
農林水産行政
の
推進
のため、今後とも一層の御指導、御協力を賜りますよう、お願い申し上げます。 以上でございます。
中谷智司
9
○
委員長
(
中谷智司
君) 以上で
所信
の聴取は終わりました。 本件に対する質疑は後日に譲ることとし、本日はこれにて散会いたします。 午後零時二十二分散会