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参考人(
河戸光彦君) 第一点目の時代の要請に
対応する
会計検査が必要ではないかという
お尋ねでございます。
戦後すぐの話を申し上げますと、やはり経理が紊乱しておりました。そのころの
会計検査は補助金の
検査を十分やっておりまして、その結果、非常に不適切な
事態がたくさん出てきたということで、その結果を踏まえて
補助金等適正化法というものが立法化されております。そういった時代においては、まさに
会計検査の
観点でございますが、
正確性とか
合規性といった予算とか法律にのっとった会計経理が行われているという面からの
検査が重点的に行われておりました。
その後、やはりいろんな公共事業とか、最近では社会保障とか、いろんな面の問題が出てまいりましたので、事業自体の
経済性、
効率性、
有効性と、こういった面の
検査が近年では力を入れてきているところでございます。
ただ一方で、現在でもまだ不適正な会計経理が若干でも出てまいりますので、現在ではそのいろんな
観点をバランスよく精力を投入していくことが重要ではないかと
考えております。
それから二点目の、
検査官の中でのいろいろな出身ということでございます。
今お話がありましたように、現在お二人の
検査官は、会計学の御専門の研究者から来られた方と、監査法人出身で公認会計士のお二人でございます。まさにそういった面では民間
企業的なセンスでいろんな御発言、御
意見が出されてございます。
一方で、我々実務面からいっても、先ほどちょっと申し上げましたけれ
ども、民間の視点からの、
観点からの
検査も重要になってきておりますので、そういった面にも力を入れていきたいと
考えております。