○西野
委員 どの法案ということではないんです。今まさに
大臣がおっしゃっていただいたとおりでありまして、暗数も含めれば相当な再犯率があると私は思っておりますので、いろいろなプログラムを通じて再犯を防ぐという
取り組みをされているとは思うんですが、しかし、結果として効果があらわれていないということは、これはもう根本的に考え方を変えないかぬということだというふうに思っております。
今まで取り組んできたものを根本から変えろということは、その役所にいてはなかなか言えないことだというふうに
思いますので、まさに、横串の中で、必要なことはお尻をたたいてということの御
答弁もありましたけれども、そういう中で、ちょっと横から、外からしっかりとこの問題も取り組んでいただきたいなということを
お願いしておきたいと思っております。
私は、再犯を防ぐという
意味では、プログラムでだめであれば、究極を言えば、外国でやっているような、その方の居場所をGPSなりでわかるようにする、こういうことも
一つの方法だと
思いますし、もっと究極的に言えば、医学的な何か処置を施すということも必要だというふうに私は思っておりますが、そのことも含めて検討をいただきたいなというふうに
お願いをしておきたいと思っております。
最後になりますが、先ほど、職業につかないということがまた
自殺の原因だという御議論もありました。また、保育所の問題もありましたけれども、例えば、私は、
保育園をたくさんつくるということは、少子化
対策には現になっていないと思っています。それはまた別の問題だと
思います。
女性が働くという
意味においては、確かに、これは大事な問題かもわかりませんが、それが即、少子化
対策につながっているとは
思いません。現に、
保育園はどんどこふえていっていますが、
子どもの数はどんどん減っていっているわけでありますから、政策的な効果は上がっているのかといえば、僕は、決してそれが直接的につながっているものだとは思っていません。
また、働き方という中で、今の働き方というのは、特にここ何年間で、そういう雇用関係というのは物すごく硬直化していると
思います。労働市場が物すごくかちかちになっていると
思います。動かないんですよ。
今までの、とにかく正社員になって一回働きに行けば絶対にその会社をやめなくていいんだという、そんな発想では、なかなか本当に適材適所で働けないですよ。また、新しい雇用を生み出そうとしても、雇用側でも、雇う側でもなかなか手をつけにくいですから、そういったことをもう少し、雇用関係も自由に、より適材適所で働けるふうにしていったらいいと思っています。こういったこともぜひ
お願いしておきたいと
思います。
そんな中で、私の地元は東大阪市でありまして、物づくり
中小企業の町なんですが、今、そういうところで、例えば、NASAに部品を納入している業者さんの職人さんであったりとか、いろいろな、そういったカリスマ職人さんというのがたくさんいらっしゃるんですが、ナノレベルの研磨ができたり、すごいんですけれども、そういう方が、大学を卒業してそういった技術を学んだということではなくて、むしろ、かなり年齢の低い間にそういうところにお勤めになって、修業に修業を積んで、今、手に職をつけておられるという
状況であります。
そんな中で、今のこの国の教育制度というのは、基本的に、今申し上げたように、とにかく正社員になることを目標にして、その正社員になるためには大学に行くことを目標にして、大学に行くためには高校に行くことが目標になってというような形の王道を暗黙に敷かれているような気がするんです。そうではなくて、むしろ、いろいろな道をこれから
子どもたちにつくっていってあげることこそが、我々政治の役割ではないかなというふうに思っているんです。
例えば、今、高校無償化の制度、これから多分なくなるんでしょう。それはそれで僕はいいと思っています。僕の考えもそうであります。
だけれども、無償化をしたといっても、コンビニの前で
学校をサボってたむろしている
子どもたちによう声をかけます。おまえら、国の
施策で約一年間、ランニングコストで百万円かけて
学校行かせてもろうているんです、わかっているかと言うたら、おっさん、そんなもんわかってるかと大体言いますよ。だけれども、現に、百万円近くコストはかかっているんです。
であるならば、
学校に行っても何の
意味もない、だから
学校行けへんのやと言うている子であれば、じゃ、働けよと。そのかわり、そういう子を雇ってくれた
企業には、その高校に行ったときにかかるコスト百万円を補助で出すから雇ってください、しっかりと三年間、手に職をつけさせてあげてくださいと。
そんな中で、
子どもたちは
社会に出たときにしっかりと、これからは、
日本の国の中で友達と競争して勝って、いい大学に行って、いい
企業に勤めたらそれで一生万々歳なんという世の中ではありません、世界の中での競争に
子どもたちが勝っていかないかぬ時代でありますので、そういう
意味でも、世界で勝てる技術を早い時期から
子どもたちに学ばせるということも必要だと私は思っているんです。
先ほどから何度も横串の話をさせていただいて恐縮でありますけれども、
大臣、それぞれの役所では、過去からつながってきた政策というのを大きく大転換することは無理だと思っています。ですから、そういう
意味でも、
子どもたちの、
青少年の
健全育成のためにも、改めて
伺いますけれども、こういったことも含めて、恐らく、そういうことを言うと、各省庁から
森大臣に対しての何かきついバッシングもあるかもわかりませんけれども、ぜひそれに耐えて頑張っていただきたいと
思いますが、いかがでしょうか。