○篠原
委員 なかなか難しいと思います。
食品科学というか、こういうことを勉強した人
たちをまず採用しなくちゃいけない。女性をいっぱい採用しなくちゃいけない。女性がいっぱいいるんです。
違う話ですけれども、獣医学部に女性が物すごくふえてきているんです。この人
たちに、犬猫病院のお医者さんばかりじゃ、もったいないわけですよね。鳥獣害の被害があったりするから、熊本県とか長野県でもいいですけれども、どこでもいいですから、県で採用してもらう、
環境省でも採用する。
消費者庁が、
食品の安全性、こういったことを勉強したプロですよ、理科系の人
たちは大学院、修士課程、博士課程へ行きますから、そういう人
たちをいっぱい採用して、その人
たちにびしっとしたことを言ってもらう以外にないんじゃないかと思う。
ですけれども、これは、
森大臣が行政改革も担当されているとちょうどよかったんですが、そういう
大臣もいっぱいいたんですけれども、僕は、
消費者庁ができて、今、激励していますけれども、やはり余りうまくいかないんじゃないかという気がしている。いやいや、頑張ってもらいたいんですよ。
ですけれども、ほかの国がどういうふうになっているかというと、シングルエージェンシーという言葉が、二〇〇〇年代、盛んに言われたんです。単一化です。
食品行政、あちこちに分かれている、十五も十六ものところに分かれている、だから一本化というのは
日本も同じなんです。だけれども、どこにどうするか、各国、違うんですよ。
イギリスは、フーズ・スタンダード・エージェンシー、
食品基準庁というのをつくって、保健省と農漁業食料省の
食品安全部門を移管して、
一つつくったんです。政策決定もするし、他省庁への勧告も含めて全般的に責任を担う。これは
日本の
消費者庁と似ている。ところが、問題はもう明らかなんです。
地方組織がなくて、協力
関係ができなくて困っているわけです。
地方機関の能力がばらばらですから。まあ、透明性は一挙に増すわけです。
フランスは、
遺伝子組み換えやBSEのことですけれども、
食品安全衛生庁というのをつくりました。だけれども、それはリスクアセスメントとか、そういったようなことを行うだけなんです。
EUも、みんな集めて、第二十四総局というんですけれども、保健・
消費者政策に集めて、二〇〇二年には欧州
食品安全
機関というのを発足させました。
みんな同じなんです。だから、その流れには沿っているんです。
ですけれども、私は、ドイツのやり方が一番賢いと思っているんです。ドイツはどうしたかというと、農業・食料・森林省を、
消費者保護、これを一番真っ先に持ってくるんです、
消費者保護・食料・農業省に改組しているんです。緑の党のキュナストという女性農業
大臣がいたんです。この方がびしばしやったんです。森さん、びしばしやってくださいね。女性です。男がやると嫉妬されますけれども、女性がやるとまあ許してやろうというか、そういう感じもあるんですね。保健省から移管されたのと、通産省、経済産業省ですね、そしてどこにやったかというと、農業省にやっている、
食品だから。これが一番。
これは、
日本のことを
考えると、
厚生労働省の人は来ておられるかどうかわかりませんけれども、
厚生労働省です。年金、医療でいっぱいで、
食品の安全性については二の次、三の次になっているんです。
農林水産省にいくと、イの一番の政策になるんです。これが一番いいんです。行政改革、いつもやっちゃ失敗だ何だと繰り返しているんですが、明らかに
厚生労働省はでか過ぎます。
そしてもう
一つ問題は、
内閣府に何でもかんでもいっぱい集め過ぎて、
内閣委員会なんか何をやっているんだかよくわからなくなっているなんて、言っちゃ悪いんですけれども。でも、
大臣はまだしっかりしていますけれども、副
大臣は幾つ担当している、何を担当しているかわからなくなって、混乱しているわけです。
僕は、それを、何かみんな縦割りを排すためにと言っていますけれども、これはそういうのじゃなくて、
一つきちんとした、一番やっている役所にきちんとやって、ほかのを集めてそこにさせるという形の方がうまくいくんじゃないかと思っています。一生懸命頑張っていただくのはいいんですが、そういうこともぜひ念頭に置いておいていただきたいと思います。
次に、要請で、時間があったら答えていただきたいんですけれども、TPPにかかわることですよ。
もうほかの
質問者も聞いていますけれども、TPP、僕は絶対反対です。わかりますか、「NO TPP」。それから、
大臣、見えますか、これ。「STOP TPP」というネクタイもなんですよ。ネクタイもバッジもちゃんとこれでやっているんですよ。これは、山口県に平岡秀夫さんの応援に行ったときに農協の組合長がやっていたので、それで買ってきたんですけれども。これは絶対譲っちゃいけない分野なんです。
ところが、国際条約なんかになるとどうなるかというと、決まっているんです、ハーモナイズダウンです。わかりますか。調和して、
基準を下げちゃうんです、ほかの国は。貿易、貿易というのはだめです、これは。やっちゃいけません。
安倍さんにも予算
委員会で言ってあります。口ではやると答えられても、本当にやってもらいたいと思いますけれどもね。国防軍、いいでしょう。だったら、国防軍の前に、国防軍も同じです。我々の、
日本人の健康、生命を守るのは
食品の安全
基準である
環境基準だ、これは絶対譲っちゃいけないと思うんです。
絶対譲らないようにしていただきたいんですけれども、
大臣の決意を
最後にお伺いして、私の
質問を終わらせていただきます。