○秋本
委員 これだけの人数の方が今飛べないでいるわけでございますので、数カ月間、ブランクと言っていいのか、期間があいてしまいましたので、しっかりと乗客を乗せて飛ぶ初
フライトのときまでに、慣熟
フライトもなさるということをおっしゃっておりましたけれども、こういった点について、ソフトの面からも
国民の不安というのをしっかりと払拭してから飛ぶような初
フライトになるような形で指導していっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
そして、ここまではいろいろと質問をしてきましたけれども、787の
運航停止については、安全面以外の観点からも考えなければいけないことがあるというふうに思います。
例えば、ことしの初夏にはTICADが、国際
会議がこの
日本国で開かれることが
予定されているわけでございますけれども、私、先般、成田空港に行って、スポットの
状況をちょっと見てまいりました。
そこのスポットに今
運航を停止されている787がずらっと並んでしまっていて、私が質問したわけでございます。TICADで来るような国賓あるいはそれなりの方がそれなりの
飛行機で来たときに、その
飛行機を成田空港に駐機することはこれでできるのかという質問をしたときに、スポットが不足しているので、場合によっては、成田空港で賓客をおろした後に、違う空港に行って駐機をして、
会議が終わったらまた成田空港まで
飛行機で迎えに来て、そして海外にお戻りになるというようなことも、万が一は想定しなければならないというような話を聞きました。
これは、車じゃないわけですから、なかなか大変な作業になるわけでございますし、こういった観点からも、仮にTCDを出してしっかりと
運航を
再開させるんだということであれば、そういった国際的な観点から
日本を見たときに、そういったところも今は見られると思いますので、そういったことも勘案しなければならない。
あるいは、世界的にはエアバスと
ボーイングの機材というものは拮抗しているわけでございますけれども、事この
日本に限って言えば、八割が
ボーイング社の機材だというふうに言われているわけでございます。そして、先ほど答弁にもありましたけれども、それぞれの開発分担比率は、767が一五%、777が二一%、それに対しまして、787に至っては三五%というふうに非常に
日本の開発分担比率というのは高くなっているわけでございまして、準国産機と言ってもいいんだろうというふうに思うわけであります。
そして、それを支える
日本の航空産業は、二万五千人以上の従業員を抱えておりまして、そして、その
製造部品数は三百万点を超えるというふうにも言われております。一大産業なわけであります。産業としての裾野は非常に広いものがございまして、
日本経済への影響は看過できないものがあるんだろうというふうに思います。こういった観点もしっかりと我が国として考えなければならないポイントだろうというふうに思っているわけであります。
先ほどのMRJの話もありましたけれども、そういったものもしっかりと進めるんだというのが、やはりこれは
日本国の国策と言ってもいい政策だろうというふうに思います。これは言い過ぎではなくて、この辺は国策として考えなければならない点だろうというふうに思うわけであります。
そうした中で、安全性の
確保の発信を民間企業にだけ任せて、JALさん、ANAさんが、787、こういった形で安全性が
確保されていますよ、
安心ですよという形をこれからさまざまな点で、ホームページや、あるいはいろいろな広報媒体を含めてするんだろうというふうに思いますけれども、TCDは国が出すわけですから、国としても責任を持って、それをしっかりと後押しする姿勢が必要なんだろうと思います。
先ほど何度も申していますけれども、アメリカに追随しているんじゃないかと思われてはならないわけであります。
国交省としてしっかりと、
日本国として、787、
安心、安全、
国民の不安を払拭してしっかりと飛ばすんだという意思を示さなければならないというふうに思うわけであります。
国民のそれに対する注目も、関心も大変高いものがあるんだろうというふうに思います。
国民への安全性の
確保について、国が発信するということが非常に大事だと思いますので、この点は、
国交省に重ねて強くお願い申し上げます。
そうした観点からも、先ほど冒頭でありましたけれども、私も、
政務三役が初
フライト、あるいは慣熟
フライトでもいいです、何かの機会の折に、やはり787に乗るという必要があるんじゃないかなというふうに思います。BSEのときも、農林水産
大臣が牛肉を食べて
安心、安全でおいしいですよとPRをしたように、
国土交通大臣あるいは
政務三役が787に乗って、安全ですよと言って飛ぶのもやはり必要なんだろうというふうに思いますけれども、この点について、副
大臣いらっしゃいますけれども、どのようにお考えになっているか、お伺いをしたいというふうに思います。