○杉本
委員 みんなの党の
杉本かずみであります。よろしくお願いいたします。
会議の定刻は十三時ということでございましたが、私も、一回生のときが前回でございますが、とにかく時刻には座っていろ、定足数が足りないと
会議が成立しないんだということをさんざん先輩方から言われた記憶がございます。きょうは、せっかく樋口
委員が初質問で、百日目ということを、太田
大臣の御就任について
お話がございましたので、大変僣越ですけれども、与党の皆さんは気を引き締めて頑張っていただきたいとお願いを申し上げます。
私、
環境委員会の方にも所属させていただいていまして、公明党の斉藤元
環境大臣を大変尊敬申し上げております。その斉藤
大臣が御
出席をされていたテレビ番組で、まさしくきょう質問させていただく、
国土交通省職員による再就職等規制違反行為が行われた事案といったことの
紹介がございました。
その中で、尊敬する斉藤代議士は、太田
大臣には張り手をしていただかなきゃいけないのではないかというようなお言葉まであったので、私は、先ほどの
大畠元
大臣との質疑の中でも非常にいいやりとりをしていただいていたと思っておりまして、
現場に行くことが大事とか、意識改革を本当にしてもらわなきゃいけないんだという
お話があったと思いますので、そこを改めて
大臣から御答弁をいただいたりしていく質問をしていきたいと思っています。
それで、ちょっと冒頭幾つか申し上げたいんですが、天下りに関することについては、官僚の多くの方々は一生懸命働いてくださっていて、逆に、杉本は質問を出すのが遅いぞ、早く出してこいということで、時々延長させていただいたりもしている恥ずかしさもあるんですが、本当に多くの方々が一生懸命働いている中で、残念なことに、国民の皆様からは、昨今は公に対する、官僚に対する御評価というのが決して芳しくないように感じております。
そして、イメージとして、これは御無礼だと思いますけれども、何となく、水戸黄門じゃないですが、悪代官みたいなイメージにとられてしまうということが、本当に一生懸命やっていらっしゃる官僚の皆様にとって申しわけなく私は感じております。
そんな意味から、国を思う方々、あるいは国家国民を思うという姿勢については、むしろ、私はこんな言葉も聞いたことがございます。政権がかわったぐらいで官僚のやっていることが変わったらたまりませんよという言葉を、今回の
政権交代の前後で同じ官僚の方から、経験した上で、そういう言葉をいただいていますので、多くの官僚の方々が一生懸命やっていただいているということを前提に、その中で、この天下り問題をどう前向きに捉えて
改善していくことが大事なのかということで、質疑をさせていただきたいと思っております。
それで、先ほどの
お話からの引用で恐縮なんですが、太田
大臣は
現場に行くことが大事だということをおっしゃってくださいますし、
大畠大臣も随分入ってくださっていたと思います。
そんな意味で、私が昨今も、ちょっと手前みそで恐縮ですが、双葉町の埼玉県加須市に移っている役場をお訪ねして、新町長にお会いして、新町長が着任して二週間弱のときだったんですが、伊澤町長さんは極めて明るい方で、そしてまた若くてバイタリティーに富んだ方で、そして、今後のことをいろいろ伺ったところ、お言葉として、六月にはいわきの方にこの役場を移すんだ、そういう予定で、ただ、御高齢の方々が百人以上、七十歳以上の方々がこの高校跡地にいらっしゃるので、その方々は引き続きここにいていただくということで、一つ一つ対応していかなきゃいけないという言葉をいただきながらも、そういった
現場の声を聞かせていただくことの大切さをまた改めて、先週行って感じた次第でございます。御報告したいと思います。
そんな意味から、私は、やたら、官僚の無駄遣いがいかぬだとか、税金の無駄遣いがいかぬとかいうことも、私も言ってはいるんですが、実際に官僚の方々、役人の方々が本当に
現場に行っているかどうかという点では、
大臣もおっしゃったとおり、
現場にもっと足を運ぶのは、政治家は必要でもあると思いますが、官僚自身、やはり行っていただくということも、補正
予算で随分
予算もとれたんじゃないかという気もいたしますので、本
予算は別で、節約型かもしれませんが、いずれにしても、もっと円滑に官僚が
現場を見るということを
考えていただくということも、ひとつお願いしておきたいと思います。
それから、今回の口きき行為的なところなんですけれども、私が感じるのは、組織の必要悪的なところがあって、ちょっと例としては正しくないかもしれませんが、私がいた民間の銀行でも、同期意識というのが極めて強くて、出世街道を進んでいって、最後に数人だけが役員に残って、そして何年かに一人が運よく頭取に、あるいは持ち株会社だと社長になれるという流れの中で、同期がどんどん出向させられるというパターン化したものがございました。
今は大分、信賞必罰、厳しくなって、降格人事、停滞人事、あるいは逆転人事、それも起きているやに聞いておりますし、私がいたのは銀行でありますが、その昔、八尋さんという方が三井物産にいらっしゃって、社長、会長を務められたと思いますが、八尋さんは一回降格した上で、最後はトップまで上り詰めたというような人事があったかと思います。
そんな意味からも、やはり今回の天下りの問題点というのは根が深いと思っておりまして、本質的には、やはり、シニアになったときに、仲間が出世する一方で、それを横目に別の組織に行って活躍の場を求める、こういう体質を改めて、むしろ、民間が最近多く行っているような形での専門家として役所に残っていただく、こういうことをもっともっと進めていく必要があるというふうに私は感じております。
これも私の勝手な言いっぷりで申しわけないんですけれども、そんなことを思いながら、この事案について質問をさせていただきたいと思います。
そもそも、財団法人海技振興センターといったところは、水先人といった方を養成する
仕事をしていると聞いているんですが、この水先人という言葉も庶民感覚からするとなかなかわかりにくいんですけれども、そういった点も含めて、どういった事業をしているか、この点について
お話をいただきたいと思います。