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2013-03-13 第183回国会 衆議院 厚生労働委員会 第1号
公式Web版
会議録情報
0
本
国会召集日
(
平成
二十五年一月二十八日)(月曜日)(午前零時現在)における本
委員
は、次のとおりである。
委員長
松本
純君
理事
古屋
範子
君
赤枝
恒雄
君
今枝宗一郎
君
大久保
三代君
大串
正樹
君
金子
恵美
君
上川
陽子
君
小松
裕君
古賀
篤君
白須賀貴樹
君
新谷
正義
君
田中
英之
君
田畑
裕明
君
高鳥
修一
君
高橋ひなこ
君
棚橋
泰文
君 とか
しきなおみ
君
冨岡
勉君
豊田真由子
君
中川
俊直
君
永山
文雄
君
丹羽
雄哉
君
西川
京子
君
船橋
利実
君
堀内
詔子
君 三
ッ林裕巳
君
村井
英樹
君
山下
貴司
君
大西
健介
君
古川
元久
君
山井
和則
君
柚木
道義
君
横路
孝弘
君
足立
康史
君
伊東
信久
君
上野ひろし
君
新原
秀人
君
宮沢
隆仁
君
輿水
恵一
君
浜地
雅一
君 柏倉 祐司君 中島 克仁君
高橋千鶴子
君 阿部 知子君
平成
二十五年三月十三日(水曜日) 午後零時二十分開議
出席委員
委員長
松本
純君
理事
上川
陽子
君
理事
高鳥
修一
君
理事
棚橋
泰文
君
理事
冨岡
勉君
理事
西川
京子
君
理事
山井
和則
君
理事
上野ひろし
君
理事
古屋
範子
君
赤枝
恒雄
君
今枝宗一郎
君
大久保
三代君
大串
正樹
君
金子
恵美
君
小松
裕君
古賀
篤君
白須賀貴樹
君
新谷
正義
君
田中
英之
君
田畑
裕明
君
高橋ひなこ
君 とか
しきなおみ
君
豊田真由子
君
中川
俊直
君
永山
文雄
君
丹羽
雄哉
君
船橋
利実
君
堀内
詔子
君 三
ッ林裕巳
君
村井
英樹
君
山下
貴司
君
大西
健介
君
玉木雄一郎
君
横路
孝弘
君
吉田
泉君
足立
康史
君
伊東
信久
君
新原
秀人
君
宮沢
隆仁
君 伊佐 進一君
輿水
恵一
君 柏倉 祐司君 中島 克仁君
高橋千鶴子
君 …………………………………
厚生労働大臣
田村
憲久
君
厚生労働
副
大臣
桝屋
敬悟君
厚生労働
副
大臣
秋葉
賢也君
厚生労働大臣政務官
とか
しきなおみ
君
厚生労働大臣政務官
丸川
珠代君
厚生労働委員会専門員
中尾 淳子君
—————————————
委員
の異動 一月二十八日
辞任
補欠選任
浜地
雅一
君 伊佐 進一君 三月十三日
辞任
補欠選任
古川
元久
君
玉木雄一郎
君
柚木
道義
君
吉田
泉君 同日
辞任
補欠選任
玉木雄一郎
君
古川
元久
君
吉田
泉君
柚木
道義
君 同日
理事長島昭久
君一月十七日
委員辞任
につき、その
補欠
として
山井和則
君が
理事
に当選した。 同日
理事杉田水脈
君一月十八日
委員辞任
につき、その
補欠
として
上野ひろし
君が
理事
に当選した。 同日
理事鈴木淳司
君、
関芳弘
君、
薗浦健太郎
君、
田中良生
君及び
永岡桂子
君一月二十五日
委員辞任
につき、その
補欠
として
棚橋泰文
君、
上川陽子
君、
西川京子
君、
高鳥修一
君及び
冨岡勉
君が
理事
に当選した。
—————————————
三月八日 一部報道や財政的な都合のみを前提とした
生活保護
の安易・拙速な改悪を絶対に許さないことに関する
請願
(
高橋千鶴子
君
紹介
)(第一四号) 同(
照屋寛徳
君
紹介
)(第二一号) 同(
穀田恵二
君
紹介
)(第二八号) 同(
赤嶺政賢君紹介
)(第九七号) 同(
宮本岳志
君
紹介
)(第一一二号)
生活保護
の
老齢加算復活
に関する
請願
(
高橋千鶴子
君
紹介
)(第四〇号)
生活保護費
、
年金
、
最低賃金
の
引き上げ
に関する
請願
(
赤嶺政賢君紹介
)(第四一号) 同(
笠井亮
君
紹介
)(第四二号) 同(
穀田恵二
君
紹介
)(第四三号) 同(
佐々木憲昭
君
紹介
)(第四四号) 同(
志位和夫
君
紹介
)(第四五号) 同(
塩川鉄也
君
紹介
)(第四六号) 同(
高橋千鶴子
君
紹介
)(第四七号) 同(
宮本岳志
君
紹介
)(第四八号) 二・五%の
年金削減
をやめ、
安心
の
年金制度
を求めることに関する
請願
(
赤嶺政賢君紹介
)(第四九号) 同(
笠井亮
君
紹介
)(第五〇号) 同(
穀田恵二
君
紹介
)(第五一号) 同(
佐々木憲昭
君
紹介
)(第五二号) 同(
志位和夫
君
紹介
)(第五三号) 同(
塩川鉄也
君
紹介
)(第五四号) 同(
高橋千鶴子
君
紹介
)(第五五号) 同(
宮本岳志
君
紹介
)(第五六号)
患者窓口負担
の
大幅軽減
に関する
請願
(
宮本岳志
君
紹介
)(第一一一号)
安心
して受けられる
医療
に関する
請願
(
宮本岳志
君
紹介
)(第一一九号)
建設従事者
の
就労確保
と賃金・
労働条件
の向上、
生活改善
に関する
請願
(
小宮山泰子
君
紹介
)(第一二〇号) 重
粒子線治療
に対する
健康保険適用
に関する
請願
(
笹川博義
君
紹介
)(第一四六号) は本
委員会
に付託された。
—————————————
本日の
会議
に付した案件
理事
の
補欠選任
国政調査承認要求
に関する件
厚生労働関係
の
基本施策
に関する件 ————◇—————
松本純
1
○
松本委員長
これより
会議
を開きます。
理事補欠選任
の件についてお諮りいたします。
委員
の
異動
に伴い、現在
理事
が七名欠員となっております。その
補欠選任
につきましては、先例により、
委員長
において指名するに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
松本純
2
○
松本委員長
御
異議
なしと認めます。 それでは、
理事
に
上川
陽子
さん
高鳥
修一
君
棚橋
泰文
君
冨岡
勉君
西川
京子
さん
山井
和則
君 及び
上野ひろし
君 を指名いたします。 ————◇—————
松本純
3
○
松本委員長
次に、
国政調査承認要求
に関する件についてお諮りいたします。
厚生労働関係
の
基本施策
に関する
事項
社会保障制度
、
医療
、
公衆衛生
、
社会福祉
及び人口問題に関する
事項
労使関係
、
労働基準
及び
雇用
・
失業対策
に関する
事項
以上の各
事項
について、その
実情
を
調査
し、
対策
を樹立するため、小
委員会
の設置、
関係
各方面からの
説明聴取
及び
資料
の
要求等
の方法により、
本会期
中
調査
を進めたいと存じます。 つきましては、
衆議院規則
第九十四条により、議長の
承認
を求めたいと存じますが、御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
松本純
4
○
松本委員長
御
異議
なしと認めます。よって、そのように決しました。 ————◇—————
松本純
5
○
松本委員長
厚生労働関係
の
基本施策
に関する件について
調査
を進めます。 この際、
厚生労働大臣
から
所信
を聴取いたします。
田村厚生労働大臣
。
田村憲久
6
○
田村国務大臣
よろしくお願いいたします。 このたび
厚生労働大臣
を拝命いたしました
田村憲久
でございます。
厚生労働行政
は、大変幅広く、国民の皆様の生活に密着した分野であり、責任の重大さに身の引き締まる思いでございます。 国民の皆様の安全、安心の確保に万全を期すため、
厚生労働行政
の諸課題に着実に取り組んでまいります。
東日本大震災
の発災から二年がたちましたが、今なお
仮設住宅
で苦労されている方々がおられます。私も、一月に
被災地
を訪問し、復興に向けた
取り組み
を把握するとともに、被災された方々からお話を伺いました。こうした方々への支援や、将来を見据えた復興に向けた
取り組み
について、私自身も
復興大臣
の一人であるという意識のもと、
スピード感
を持ちつつ、全力を尽くしてまいります。 具体的には、
避難生活
の
長期化
に伴う孤立を防止するため、
被災者
の見守りに取り組むとともに、
健康確保
や心のケアを進めていきます。また、
保健医療従事者
の継続的な確保を初めとする
医療提供体制
の再構築に向けた支援や、
介護等
の
サポート拠点
の
運営等
に取り組んでまいります。
被災地
、
被災者
への
雇用対策
については、
被災地
の
地場産業
である
農林水産業
など、地域の強みを生かした
雇用創出
や、ハローワークでのきめ細かな
就労支援
により、万全を期してまいります。
東京電力福島
第一
原子力発電所事故
への対応も重要な課題です。
発電所
での作業や
除染作業等
に従事する方々の健康と
労働条件
の確保に取り組んでいきます。また、食品中の
放射性物質
への対応として、現行の
基準値
の内容を丁寧に説明するとともに、地方自治体が行う検査を支援し、より一層の安全、安心の確保に努めてまいります。 急速に
少子高齢化
が進展し、
雇用環境
が変化する中で、
自助自立
を第一に、共助と公助を組み合わせ、弱い立場の人にはしっかりと援助の手を差し伸べるという基本的な考え方のもと、
安定財源
を確保しつつ、誰もが安心できる持続可能な
社会保障制度
を確立しなければなりません。 このためにも、
社会保障
・
税一体改革
にしっかりと取り組んでいきます。 昨年は、年金、子ども・
子育て関連
の法律が成立しましたが、今後も、
社会保障制度改革国民会議
における
議論等
を踏まえ、医療・
介護分野等
の
制度改革
を具体化してまいります。 また、
安倍政権
では、まず、経済の再生に重点的に
取り組み
、成長による富の創出を図ることとしております。
社会保障
についても、景気をよくすることは、持続可能な
社会保障制度
の構築につながり、雇用の増大を図ることができます。
厚生労働省
としては、健康・
医療関連分野
の
成長戦略
の実現に向けた
取り組み
や、若者、女性の
活躍推進
に向けた
取り組み
を進めるなど、経済の再生に資する
取り組み
に全力を尽くしてまいります。 医療については、国民皆保険を今後とも堅持するとともに、広く国民の納得、信頼、安心を実現できる制度を構築することが重要であり、
医療保険制度
の
財政基盤
の
安定化
、
保険料
の
国民負担
に関する公平の
確保等
を推進します。 特に、
中小企業
の
労働者
と家族が加入する
協会けんぽ
の
財政状況
を踏まえ、その
財政基盤
の
安定化
を図るため、
国庫補助割合
の
引き上げ
を初めとする
財政支援措置
を二年間延長するための法案を今国会に提出いたしました。 また、国民のニーズに応じた、より効果的で効率的な医療・
介護サービス提供体制
の構築に向けて、病院・
病床機能
の分化と強化、
在宅医療
の推進、
医師確保対策
、
チーム医療
の
推進等
に取り組んでまいります。 介護については、将来にわたって持続可能な
介護保険制度
を構築し、
高齢者
が住みなれた地域で安心して
暮らし
続けることができるよう、
地域包括ケアシステム
の整備を進めるとともに、今後増加が見込まれる
認知症
の方々が、住みなれた地域において、よりよい環境で暮らすことを可能とする施策を推進してまいります。 国民の健康の確保に向けた施策については、
予防接種
の総合的な推進に向けて、Hib、
小児用肺炎球菌
、
子宮頸がん予防ワクチン
を定期接種化することを柱とする法案を今国会に提出いたしました。 また、より公平で安定的な
難病対策
の確立に向けた
取り組み
を進めるとともに、肝炎、がん、
生活習慣病等
、さまざまな疾病を抱える方々への
支援策
や
予防策
を推進してまいります。 近年、我が国で最先端の研究が進められている
iPS細胞
は、
日本発
の
イノベーション創出
の
可能性
に富んだ技術です。一刻も早い
再生医療
の
実用化
を進めるため、
安全面
、倫理面に配慮しつつ、
予算面
での支援と
制度面
での対応を進めてまいります。 また、
日本発
の革新的な
医薬品
、
医療機器等
を創出するため、オール・ジャパンの
創薬支援体制
の構築や、
臨床研究
・
治験環境
の
整備等
を進めてまいります。 あわせて、
医薬品等
による
健康被害
の再発を防止しつつ、
必要性
の高い
医薬品等
を迅速かつ安全に提供するため、
医薬品
、
医療機器
や
再生医療製品
の特性を踏まえた規制の
見直し等
の
制度改革
を進めてまいります。 このような
取り組み
を総合的に推進していくため、省内に私を
本部長
とする健康・
医療戦略厚生労働省推進本部
を設置したところであり、
健康長寿社会
の実現に向けて、省を挙げて取り組んでまいります。 年金については、昨年成立した年金四法の円滑な施行に向けた
取り組み
を進めるとともに、残された課題について検討し、その改善に向けて取り組んでいきます。 また、
厚生年金基金
について、他の
企業年金制度
への移行を促進しつつ、特例的な
解散制度
を導入するとともに、
国民年金
について、第三号被
保険者
に関する記録の不
整合期間
の
保険料納付
を可能とするなどの法案を今国会に提出します。 年金記録問題については、紙台帳と
コンピューター記録
の全件突き合わせの実施や、ねん
きんネット
を活用した国民への
記録確認
の呼びかけ等の
取り組み
を進めてまいります。 子供の健やかな成長と質の高い保育、
幼児教育
を保障し、子供を産み育てやすい
国づくり
を進めるため、
子育て家庭
の支援を積極的に行うことが重要であります。 具体的には、内閣府や
文部科学省
と連携を図りながら、昨年成立した子ども・
子育て関連
三法に基づく新制度の円滑な施行に向けた
取り組み
を着実に進めてまいります。
保育所待機児童
は二年連続で減少しているものの、依然として二万人を超えております。その解消に向けて、
保育所
の整備や保育士の
人材確保等
の
取り組み
を強力に進めていきます。また、
放課後児童クラブ
について、保育の
利用者
が就学後に引き続いて利用できるよう整備に努めてまいります。
児童虐待
の
早期発見
、
早期対応
、虐待を予防する
取り組み
を進めるとともに、
家庭的養護
の
推進等
、
社会的養護
の質、量の拡充にも努めてまいります。 我が国の
雇用失業情勢
は依然として厳しい状況です。こうした中、非
正規雇用
の
労働者
は
増加傾向
にあり、特に近年は若年層で大幅に増加しております。
政府一丸
となって
経済再生
に向けた施策を進める中で、
厚生労働省
としても、
雇用失業情勢
の改善に全力で取り組むとともに、個人の
可能性
が最大限に発揮され、雇用と所得が拡大する国を目指した
取り組み
を進めてまいります。 具体的には、
雇用情勢
の厳しい地域においては、自発的な
雇用創造
の
取り組み
を支援することにより、良質な雇用の受け皿を創出してまいります。 若者、
新卒者
の就労を促進するため、ジョブサポーターと学校が連携した
就職支援
や
中小企業
との
マッチング等
を一層強化していきます。
職業訓練
を初めとする
職業能力開発施策
についても、
成長分野
の
人材育成
や雇用の
セーフティーネット
として積極的に推進してまいります。 働く女性がキャリアを築き、男女がともに仕事と
子育て
を両立させて活躍できるように、必要な
制度環境
を整えるとともに、
支援体制
の整備や
企業行動
の確立を図ってまいります。 非
正規雇用
の
労働者
の雇用の安定や
処遇改善
に向けて、
実習等
を実施しながら若者の
正社員化
に取り組む企業を応援する仕組みを創設するなど、再
チャレンジ支援
を推進するとともに、
パートタイム労働者
の公正な待遇をより一層確保するための
取り組み
も進めてまいります。
労働者派遣法
のあり方についても、必要な検討を進めてまいります。 厳しい
経済情勢
の影響を受け、
失業等
により
生活保護
に至る世帯が大幅に増加するなど、
生活保護受給者
が増加している状況にあり、
生活保護
の脱却に向けた支援と
適正化
に向けた
取り組み
が急務となっております。 こうした状況の中、
生活扶助基準
について、
社会保障審議会
における検証結果や物価の変動を勘案して、
適正化
を図っていきます。その際、
生活保護受給者
への影響に配慮した
緩和措置
を講ずるとともに、
生活扶助基準
を参考にして
対象者等
を定めている他制度について、それぞれの趣旨、目的や実態を踏まえつつ、でき得る限り影響が及ばないよう適切に対応してまいります。 あわせて、
不正受給対策
の強化、
医療扶助
の
適正化
、
受給者
への自立・
就労支援
の
強化等
の見直しを行うとともに、
生活保護受給
に至る前の段階から個々の状況に応じた自立が図られるよう、
生活訓練
などを含む
就労支援
、包括的な
相談支援
、
生活困窮家庭
の子供に対する
学習支援
など、
生活困窮者対策
を総合的に推進してまいります。 障害のある方の自立、
社会参加
を支援し、障害のある方に温かい
社会づくり
を進めることが重要であります。
障害者総合支援法
を着実に推進し、地域の実情を踏まえながら
サービス
の
基盤整備
を図るほか、
精神障害者
を地域全体で支える
取り組み
を進めるための
精神保健福祉法改正法案
を今国会に提出します。また、
雇用分野
における
障害者
に対する差別の禁止や、
法定雇用率
の
算定基礎
に
精神障害者
を追加するなど、
障害者雇用
のさらなる促進を図るための法案も今国会に提出してまいります。
国民生活
の安全を確保するため、
新型インフルエンザ対策等
の
健康危機管理対策
に万全を尽くすとともに、食品の
安全確保
に向け、
食中毒防止
のための
監視指導
や
輸入食品
の
監視等
に取り組んでまいります。 また、
一般用医薬品
の
インターネット販売
については、先般の
最高裁判所
の判決を踏まえ、従前の規制にかわる新たな
ルール等
を早急に検討してまいります。
援護行政
については、
戦没者
の
遺骨帰還事業
や
慰霊事業
、
戦傷病者
、
戦没者遺族
、
中国残留邦人等
に対する
支援策
をきめ細かく実施するとともに、
戦没者等
の妻及び
父母等
に対する
特別給付金
を来年度以降も継続して支給するための法案を今国会に提出いたしました。 以上、
厚生労働行政
の当面の主な課題について説明をさせていただきましたが、ほかにも、
厚生労働行政
には多くの課題が山積しております。
委員長
、理事を初め委員の
皆様方
には、また国民の
皆様方
に、一層の御理解と御協力を賜りますよう心からお願いを申し上げまして、私の所信とさせていただきます。 ありがとうございます。(拍手)
松本純
7
○
松本委員長
次に、
平成
二十五年度
厚生労働省関係予算
の
概要
について
説明
を聴取いたします。
桝屋厚生労働
副
大臣
。
桝屋敬悟
8
○
桝屋
副
大臣
厚生労働
副
大臣
の
桝屋
でございます。
秋葉
副
大臣
、とかしき、
丸川
両
政務官
とともに
田村大臣
を支え、
松本委員長
を初め
委員
の
皆様
の御
理解
と御協力を得ながら、
厚生労働行政
の
推進
に邁進してまいりたいと思いますので、どうぞよろしく
お願い
いたします。 お手元の
資料
に基づきまして、
平成
二十五年度
厚生労働省関係予算案
の
概要
について御
説明
を申し上げます。 まず、
平成
二十五年度
厚生労働省所管一般会計
の
予算規模
は、総額は二十九兆四千三百二十一億円、対前年度二兆七千四百四十八億円、一〇・三%の
増加
となっておりますが、
平成
二十四年度当初
予算額
に、
基礎年金国庫負担割合
二分の一と三六・五%との
差額分
二兆四千八百七十九億円を加えて比較すると、二千五百六十九億円、〇・九%の
増加
となってございます。 以下、
主要施策
について御
説明
申し上げます。 第一は、四ページから七ページにかけての、
子供
を産み育てやすい
環境づくり
でございます。
待機児童解消
のため、
保育所
などの
受け入れ児童数
の拡大や
放課後児童クラブ
の
充実
を図るとともに、
地域
の
子育て支援
、
社会的養護等
の
充実
、一人
親家庭支援
、
母子保健医療対策等
を
推進
し、
子供
を産み育てやすい
環境
を
整備
していきます。 第二は、八ページから十六ページにかけての、
経済社会
の活力の向上と
地域
の
活性化
に向けた
雇用対策
の
推進
であります。 できる限り多くの人が働きがいのある
仕事
ができるよう、
若者
の
安定雇用
の
確保
、
女性
の
活躍促進
、
障害者
、
高齢者
の
就労促進
、
成長分野
などでの
雇用創出
、人材の育成の
推進
、
就職困難者
など全ての
求職者
の
就労
に向けた重層的な
セーフティーネット
の
構築
、
震災復興
のための
雇用対策
の
推進
を図っていきます。 第三は、十七ページから二十二ページにかけての、
安心
して働くことのできる
環境整備
でございます。
就労形態
にかかわらず公正に処遇され、
安心
して働くことができるよう、非
正規雇用労働者
の働き方をめぐる
ルール
の
整備
、
人材育成
、
仕事
と
生活
の調和の
実現
、
労働者
が生涯を通じて安全で健康に働くことができる
労働環境
の
整備
などを
推進
していきます。 第四は、二十三ページから二十六ページにかけての、
自立
した
生活
の
実現
と
暮らし
の
安心確保
でございます。
国民
の信頼に応えた
生活保護
の
適正実施
と
生活困窮者
の
自立
・
就労支援
、自殺・
うつ病対策
、
災害救助法
による
災害救助
などにより、
暮らし
の
安心
を
確保
していきます。 第五は、二十七ページから二十八ページにかけての、
若者
も
高齢者
も
安心
できる
年金制度
の
確立
であります。
公的年金制度
は
国民
の老後の安定した
生活
を支える
セーフティーネット
であり、持続可能で
安心
できる
年金制度
の
構築
に向け、
基礎年金国庫負担
二分の一を維持していきます。また、
年金
記録問題の解決に向けた
取り組み
を進めていきます。 第六は、二十九ページから四十四ページにかけての、
国民
が
安心
できる持続可能な
医療
、
介護
の
実現
でございます。 世界に先駆けて
日本発
の
革新的医薬品
、
医療機器
を開発するとともに
再生医療
を
推進
し、
医療関連分野
における
イノベーション
を一体的に
推進
していきます。 また、できる限り住みなれた
地域
で、その人にとって適切な
医療
・
介護サービス
が受けられる
社会
の
実現
に向け、
地域医療確保対策
、
在宅医療
の
推進
などの
医療提供体制
の
機能強化
と、安定的で持続可能な
医療保険制度
の
実現
を図っていきます。 さらに、
認知症
を有する人の
暮らし
を守るための
施策
の
推進
を初めとする、
安心
で質の高い
介護サービス
の
確保
を図っていきます。 第七は、四十五ページから五十五ページにかけての、健康で安全な
生活
の
確保
であります。
予防接種
の
推進
や
新型インフルエンザ対策
の
強化
などの
感染症対策
、
がん検診
や
緩和ケア
の
推進
などの
がん対策
、
肝炎治療促進
のための
環境整備
などの
肝炎対策
、
難病等
の
各種疾病対策
などを
推進
していきます。 また、
健康危機管理対策
や
輸入食品
などの
食品
の
安全対策
、
食品
中の
放射性物質対策
、
食中毒対策
などを
推進
していきます。 第八は、五十六ページから六十一ページにかけての、
障害児
、
障害者
の
日常生活
・
社会生活支援
の
推進
でございます。
障害児
、
障害者
の
日常生活
及び
社会生活
の
自立
と
地域生活
における共生を
支援
するため、
障害福祉サービス
の
充実
や
就労支援
、
地域生活支援事業
の着実な実施、
精神障害者
や
発達障害者
などへの
支援施策
の
推進
などを図ってまいります。 以上のほか、
社会保障
に対する
国民
の
理解
の
推進
、
世界保健機関
や
国際労働機関等
を通じた
国際協力
の
推進
、外国人
労働者
問題などへの適切な
対応
、
科学技術
の振興などの諸
施策
を
推進
してまいります。 以上、主な内容について御
説明
いたしましたが、お手元の
資料
のうち、
一般会計予算案
の
主要経費別内訳
及び
特別会計予算案
の
概要
につきましては、
説明
を省略させていただきます。 どうぞよろしく
お願い
を申し上げます。(拍手)
松本純
9
○
松本委員長
以上で
大臣
の
所信表明
並びに
平成
二十五年度
厚生労働省関係予算
の
概要
についての
説明
は終わりました。 この際、
秋葉厚生労働
副
大臣
、とか
しき厚生労働大臣政務官
及び
丸川厚生労働大臣政務官
から、それぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。
秋葉厚生労働
副
大臣
。
秋葉賢也
10
○
秋葉
副
大臣
このたび
厚生労働
副
大臣
並びに
復興
副
大臣
を拝命いたしました
秋葉賢也
でございます。 主に、
医療
、
介護
、
子育て支援
の
分野
を担当させていただくことになっております。 急速に進展いたします
少子高齢化社会
の中で、生涯にわたって
安心
して、
国民
の皆さんに
安心感
を持っていただけるように、持続可能な
社会保障制度
の
確立
の
実現
に向けて、真摯に取り組んでまいりたいと存じます。
厚生労働
委員会
の
皆様
におかれましても、
皆様
の御
協力
、御
支援
を頂戴しながら、
桝屋
副
大臣
、そしてお二人の
大臣
政務官
とともに
田村大臣
をしっかりとお支えして、取り組んでまいる所存でございますので、何とぞよろしく
お願い
を申し上げます。(
拍手
)
松本純
11
○
松本委員長
次に、とか
しき厚生労働大臣政務官
。
とかしきなおみ
12
○とか
しき
大臣
政務官
このたび
厚生労働大臣政務官
を拝命いたしました、とか
しきなおみ
でございます。 主に担当いたしますのは、
医療
、
介護
、
子育て支援
でございます。
国民
の近くで
仕事
をさせていただきますので、より一層、
皆様
の声を反映できるように頑張ってまいりたいと思います。
松本委員長
を初め
委員
の
皆様
の御
協力
と御
理解
を賜りながら、
田村大臣
の
もと
、
桝屋
副
大臣
、
秋葉
副
大臣
、
丸川
政務官
とともに最大限努力をしてまいりますので、どうぞよろしく
お願い
いたします。 ありがとうございました。(
拍手
)
松本純
13
○
松本委員長
次に、
丸川厚生労働大臣政務官
。
丸川珠代
14
○
丸川
大臣
政務官
このたび
厚生労働大臣政務官
を拝命いたしました
丸川
珠代でございます。 主に、労働、福祉、
年金
の
分野
を担当させていただきます。
松本委員長
を初め
委員
各位の御
理解
、御
協力
をいただきながら、
田村厚生労働大臣
の
もと
、両副
大臣
、また、とか
しき
政務官
と力を合わせながら、山積する
課題
の一刻も早い解決に向けて、最大限努力をしてまいりたいと存じます。何とぞよろしく
お願い
申し上げます。 ありがとうございました。(
拍手
)
松本純
15
○
松本委員長
次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。 午後零時四十六分散会