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武田参考人 御
質問、ありがとうございました。
三点、御
質問を受けました。
まず、一点目でございますけれども、私の今までの経歴を
検査官としてどのように生かすかという御
質問でございます。
私は、
先生がおっしゃいましたように、かつ、
所信でも申し上げましたように、民法、特に担保と債権を
研究してまいりまして、国の
審議会等に携わる
機会でいろいろ痛感をいたしましたのは、官がマーケットに出ていって、まさに、契約という、対等な
関係で契約を結ぶという事態というのが、あるところから非常にふえてきたのではないかというふうに思っております。
見ておりますと、やはり、そういう契約を、交渉して契約条項をつくるということについて、なかなかまだ官の方でなれないというところがあって、そのために、無駄な出費とか、向こうにつけ込まれてしまって、何か不正な請求があった場合なんかでも、向こうが、こんなことをしたら絶対損だというふうな契約条項のつくり方等々もあると
思いますので、具体的には、そういうところでお役に立てるのではないかと
思います。
それから、もう一点でございますけれども、
法律学というのは、なぜということ、例えば、この
制度はなぜこの
制度になっているのかとかということを問う学問でございまして、かつ、今ある
制度でも、それは複数の
制度が絡まって
制度ができているということで、何か、より根源的に、できるかどうかはわかりませんが、今はまだ外におりますので、若干大言壮語かもしれませんけれども、そういう問題の分析ということについては、新たな視点というものが、私がもしも任ぜられました場合には、加わるのではないかというふうに
考えております。
それから、
人材確保、育成でございますけれども、やはり、育成ということについては、国の予算も大変厳しゅうございますけれども、
専門的な
知識をよりつけるために、有能な
職員は、例えば会計
大学院とかいろいろなところに内地留学させるとか、それから
あと、研修会という
機会もたくさん持ちたいというふうに今の私個人としては思っております。
それから、
人材を
確保するためには、まず
最初に、よい
人材、それから、たくさんの学生さんなりなんなりに手を挙げてもらうことが必要ですので、そのあたりも。これは、PR活動とか。しかし、たくさん手を挙げてもらうためには、一番大切なことは、
会計検査院はしっかりやっている、
国民の負託に応えている役所であるということです。ですから、
仕事をまずしっかりやるということが
人材の
確保のかなめではないかと
思います。
それから、
民間登用で、
専門的な
知識を持った人というのも登用することが必要かと存じます。
それから、今
先生がおっしゃいましたように、これから、
有効性の
観点というのを
会計検査院としては重視していく。
さはさりながら、非常に基本的な、
正確性、
合規性というところでミスを犯したということ。非常に、私はまだ外の者でございますけれども、やはり、基本のキというものはきちんとやっていかなければならないと
思います。
その点につきましては、まだ私は外におりますので、何でこういう誤記が起きたかというのはわかりませんが、中に入りましたら、まず、そういうミスが起きた原因究明というところから、
検査官会議で
お話をして、取り組みたいというふうに思っております。