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田中参考人 どうもありがとうございました。
国や国会、政治家の先生方にお願いというのは、繰り返しになりますけれども、JICAは
日本の
能力、意思、そして良心を代表し得る機関だというふうに思っておりますので、ぜひこれをどのように活用していくかということを御指導いただけるということが私の希望でございます。
ただ、その上で幾つか、さらなる細かい話にもなるかと思うんですけれども、
一つは、やはりJICA職員、それから専門家、青年
海外協力隊等のボランティア、
世界各地で頑張っておりますが、この頑張っている者の上に、やはり
政府の指導者、国
会議員の先生方は、
国際社会の中で、たびたび、
世界各地、もちろん先進国はそうですけれども、
アフリカとか中南米、アジアにぜひお出かけいただいて、トップの姿、
日本の姿も見せていただくことが、JICAの活動をさらにその国々の人々に
理解いただくサポートになるんだろうと思っております。
本当に、
事業規模でいいますと、JICAはアジア開発銀行と大体同じぐらいのことをやっておりまして、
世界銀行とか各地の開発機関とほとんど変わらない活動をやって、これに負けないように、もちろん協調しながらやっているわけですけれども、効率化するのはもちろんですし、先ほどのようなコンプライアンスの問題は断固防いでまいりますけれども、これをさらに一層生かしていくためには、やはりまだまだ体制を強化しなければいけないということがございます。
ですから、
日本としての意思がこのJICAという組織によってあらわれるとすれば、この体制強化のためにもぜひ御支援をいただければと思っております。
それから
協力隊の帰国者の
就職については、私どもも、ここをちゃんとしないと、
能力のある人が次に
協力隊に応募するということがなかなかできないので、ぜひ一生懸命やっていきたいと思っております。
日本を代表する商社とかの中には、
協力隊のOBというのは大変役に立つ、
アフリカで一人で全部
事業を立ち上げて、それを
アフリカの
人たちと話し合いながら進めていくということを二年間やってきた
人材は、
アフリカのその商社の支店を任せるのに非常にすぐれた
グローバル人材であるというふうに
評価して、何人も雇ってくれている商社さんもございます。ですから、こういうような形を
日本の
企業、ビジネスの方にぜひ御
理解いただくということを進めていきたいと思っております。
民間連携ボランティアという制度をつくりまして、今
企業に勤めている方で、青年
海外協力隊に行ってもらって、帰って、またその
企業で働いてもらうという制度も今お勧めしてつくっている最中でありますけれども、ただ、これについては、
協力隊は毎年かなりの数が帰ってまいりますので、求職についてはぜひ先生方の御
理解と御支援もいただければと思います。
どうもありがとうございました。