○下村
委員 おはようございます。自民党の下村博文です。
田中眞紀子文科
大臣には、きょうは本来はお祝いを申し上げたいと思っていたんですけれども、
田中外務
大臣のときも、このときは与党の中でも相当
田中外務
大臣に対する批判がある中で、私は数少ない、当時は外務
委員会の
理事として、フォローさせていただいたというふうに思っております。また、
田中文科
委員長を二年されましたが、そのときも野党の
理事として一緒に仕事をさせていただいた中で、物事のつかみどころといいますか、そういう部分については共感を感じる部分もございました。基本的に、思想、理念は大分開きがありましたけれども。
そういう中で、きょう
大臣と
質疑できることを楽しみにしていたんですが、残念ながら、今回の
設置審ですね、
大学設置・
学校法人審議会、これについての
判断は決定的に間違ったというふうに
思いますね。
この間違った
判断を周辺がフォローしようと思ったんでしょう、
大臣の体面とかメンツを重んじて、別に新たにこれから
設置審をつくって、そこで審査をして、そして不認可になった三
大学に対して何らかの救済措置を
考えられるということをきのう聞きましたが、それ自体が恥の上塗りだというふうに
思いますよ。つまり、今までの
設置審で認めなかったわけですから、今度新たにつくるということは、当然今までよりもハードルが高くなるわけですよね。ハードルが高くなって、それで認めたらおかしいでしょう。
ですから、そもそも撤回をすると。三
大学の不認可を撤回して、そして改めて、
大学設置審についてもし問題があるということであれば、これはしっかりと
大臣が対応するということをしていかなかったら、ただのお騒がせ
大臣ですよ。
田中大臣が石原前知事に対して暴走老人というふうに言われたそうですが、今は暴走
大臣と言われていまして、
国民の皆さんからは暴走おばさんというふうに言われているんですよ。やはりこれは暴走だというふうに
思いますね。
ですから、私は、これに対しては、周辺に本当に迷惑をかけているだけで、特に三
大学の
関係者に対しては、きちっとした法的な手続を積んできたにもかかわらず、直前に
大臣がひっくり返した、ちゃぶ台返しですね。これは法治国家として許されざるべきことだというふうに
思います。
ですから、撤回を求めたいと
思いますが、いきなり撤回を求めても、すぐわかりましたというふうには答弁されないでしょうから、一時間近くかけてなぜそれをそういうふうに申し上げるのか、
田中大臣に対しては、もう一度
考え直していただきたい、そういう視点から、論理的な視点に立って、改めて
設置審のあり方等を含めて
検討していきたいというふうに
思います。
問題意識としては、実は自民党の中でも教育
再生実行本部というのをつくりまして、私が本部長に今なっているんですが、政権奪還をしたときに、自民党の二枚看板として、教育
再生と経済
再生を即、政権奪還した後に実行する。もうそのメニューを今月中にはつくり上げて、そして来月の、十二月の十六日の解散・総選挙投票日に間に合うように準備をしておりますので、早く解散をしてもらいたいというふうに思っておりますが、その教育
再生実行本部の中に五つの分科会がありまして、その中の一つが
大学教育の強化分科会なんですね。
ですから、今の
大学について、我々もいろいろな問題があるというふうに思っております。
設置審だけの問題では当然ないです。国際社会の中で、グローバル社会の中で有為な
人材をどうつくっていくかということについては、
我が国の教育は非常に劣化しているというふうに思っております。
これは今の
民主党政権だけの
責任ではない。我々が政権をとったときの、戦後教育そのものを抜本的に見直すという意味の中で、
大学教育についても、九月入学のあり方や、あるいは高校卒業は三月、その間のギャップターム、それから、そもそも
大学入試のあり方等々、あるいは英語教育のあり方等、これを抜本的に
見直していきたいというふうに思っておりますが、しかし、今回の
大臣の問題意識というのは、ただのお騒がせになってしまっているというふうに思うんですね。
まず、
政府参考人に確認事項からちょっと確認していきたいと
思います。
まずは、
開学後、
大学の学長に就任する予定だった秋田市の短期
大学の樋口学長が四日、記者会見を開き、今回の申請は
文部科学省の
基準と指導に基づいて行ったものであり、不認可は申請制度の自己否定だと
田中大臣の決定を強く批判したコメントを記者会見でしております。
田中大臣が不認可にした三校ともに、
文部科学省の
基準と指導のもとに申請を行ったというふうに理解をしておりますが、これについて確認をさせていただきます。