○竹内
委員 公明党の竹内譲です。
野田総理、
党首討論、お疲れさまでございました。
私は、今回、聞いておりまして、大変立派な
党首討論であったなというふうに思って、非常に感銘を受けました。いろいろな背景や事情があるにせよ、本当によくお考えになって、御
提案もよく考え抜かれたもので、よく決断されたなというふうに、大変、僣越ですけれども、評価をしております。また、
総理の御性格につきましても、お父様の
お話も伺いまして、非常に誠実で、ばか正直な方だなというふうに、改めてすばらしい方だなというふうに尊敬をした次第であります。
これも僣越な話ですけれども、実は、昨年の
民主党さんの代表選挙があるときに、
総理は
財務大臣でいらっしゃいまして、私がそのときの
財務金融委員会で、次の代表候補には
野田総理がいいというふうなことを言って、この場でえらい物議を醸したことがあるんですけれども、泉先生からえらいお叱りを受けたりしたことがあったんですが、いい方を党首に選ばれたなというふうに、私は改めて痛感をした次第であります。
その上で、定数問題ですけれども、私どもは、
総理のお考えもやはりよく理解できるんですよ。ですけれども、
結論のことではなくて、つまり、定数というのは
民主主義の根本にかかわる問題ではないかなというふうに思っているんです。すなわち、
消費税とは関係がない。
消費税をこれだけ上げるから定数を切れとか、いろいろな、歳費を
削減せよという意見はいっぱいあります。我々もしょっちゅう言われています。
言われていますけれども、私は、定数の問題は
民主主義の根本にかかわる問題で、
国民の代表をいかなる層からどの程度選ぶかというのは、本当に
民主主義のあり方をよく考えないといけないというふうに思っております。ですから、過疎地の代表も必要だし、農林水産業の代表の
皆さんも必要だと思います。それから、非常に弱い立場にある方々の代表も必要だ。
ですから、橋下大阪市長なども、いきなり四百八十を二百四十にすぱっと切れみたいなことをおっしゃっていますが、これは非常に受けはいいんですよね。こういうことは非常に
国民受けはいいけれども、しかし、やはりここはよく立て分けて考える必要があるということを支持者の
皆さんにもよく、しっかりと言っています。それは、お気持ちはわかるけれども、やはり、歴史や文化やこれまでの経緯や、それから国際比較もして、この定数というのはよく考えていかないといけないんだろう。
そういう
意味で、いろいろ、
議論はなかなかまとまりませんけれども、まずは一票の
格差を優先して、その次に、やはり、よく、じっくりとそういう深い
議論をやっていくことが物事の正しい考え方ではないかな。
ですから、繰り返しますけれども、私どもはそういうふうに考えておりますので、
消費税を上げるから絶対に身を切れという意見は強いけれども、そこは筋道が違うというふうに支持者にも
説明していますし、そういうふうに私どもは思っております。
その点、これまでも
議論があったと思いますが、
民主主義の問題と定数の問題につきましては、事前の通告をしておりませんけれども、
総理、どのようにお考えですか。