○斉藤(鉄)
委員 非常に水膨れした
予算、
国債発行額も非常に大きくなっている、この点について、これを減額させていく、縮減させていく、放漫な姿勢を少しでも改めていくという姿勢を出していただくことが非常に大切かなと思っておりますが、いかに水膨れかということを、きょう、図を一枚配付させていただきました。
実は、この図を使ってここで
議論いたしますのは、安住前
財務大臣とは三回やりましたので、四回目でございます。安住前
大臣とやったときは
予算委員会でもやりましたけれども、もう一度この図を出させていただいて、
城島大臣の御見解を伺いたいと
思います。
この図は、基本的に、
民主党政権になってから八兆円ぐらい水膨れしたという図でございます。横軸が
年度、縦軸が
予算歳出総額でございます。二〇〇九年の、リーマン・ショックのところだけはその平均に入れておりません。そのかわり、
民主党政権になってからのいわゆる災害対策、大震災対策の
予算も一切入れておりません。ある意味では公平な立場で比較をしたということでございまして、右の方にいろいろ、自公
政権時代の八年間と
民主党政権になってからの三年間を比べました。
まず、歳出総額ですけれども、この左側の図にありますように、平均すると約十・七兆円ふえております。右側に行きまして、
国債発行は十二・八兆円ふえております。しかし、
税収は四・九兆円減っております。いわゆる借金返済、
国債費は三兆円ふえております。
ということで、我々、水膨れ分ということで、まず歳出の方から見ますと、歳出増から
国債費がふえる分は差し引いてあげなきゃいけないということで、十・七から三・〇を引くと七・七ですか。それから、
収入の方からすると、
国債発行が十二・八兆ふえましたけれども、
税収は四・九兆減っていますから、それを差し引いてあげなきゃいけない、これが七・九兆になるわけですか。ほぼ八兆円、
収入の面からも歳出の面からもふえているわけです。
これがなぜふえたのか、安住前
財務大臣と何度か
議論をしたんですが、最終的に、ふえたのは、安住
大臣はこのように
答弁されました。
社会保障費の自然増が四・一兆、年金差額が一・六兆、児童手当の増が一・八兆、地方交付税が〇・九兆、中小企業対策が〇・二兆、地域活性化が〇・六兆、合わせて九・二兆。それに、ここがちょっとよくわからなかったんですが、道路特会から直入で〇・七兆円入ってくるようになった、エネルギー特会から直入で〇・二兆入ってくるようになった、合わせて〇・九兆。先ほどの九・二兆と足すと十一・一兆。しかし、公共事業で三・四兆減りました。したがって、十一・一と三・四を、差し引きすると七・七兆。ちょうど八兆円近くになるわけでございます。したがって、この八兆は無駄じゃないんだ、ちゃんと使うべくして使って八兆ふえているんだ、こういう安住さんの
答弁でございます。
しかしながら、もう時間がなくなったのであれですけれども、
一つは、
社会保障の自然増をそのまま放置している。我々自公
政権時代はこれを極力抑えました。抑え過ぎたから
政権を失ったんだという説もあるぐらいでございます。その努力が全く
民主党政権下でされていないということ、そこが一番大きなポイントではないかと
思います。
基本的に、無駄を削って、その中からこれらの施策を行うといった
民主党の本来の
趣旨からすれば、そのほかを削られなかった、したがって、そのふやした分そっくりそのまま
特例公債の
増額につながっている、これこそ、いわゆる無駄削減の努力が足らなかったのではないか、そのことをあらわした図だと
思います。
したがって、何らかの、これを削減する姿勢ぐらい見せるべきではないか、このように思うんですが、もう一度、
財務大臣の
答弁を求めます。