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谷垣禎一君 ちょっと今の御答弁では余りはっきりしない。
それは、
議論してお
出しになるとおっしゃるんだけど、我々仄聞するところでは、大変苦労しておられるやに仄聞しております。そして、やはりお年寄りから見ると、
後期高齢者制度を廃止すると言うけれ
ども、
一体その後どうなってくるのかという姿が浮かび上がってこないと、これは不安でたまりません。お
出しになるということだから、まあ今日はこの
後期高齢者制度についてはこのぐらいにします。しかし、必ず
出していただけるということですね。そういうお返事を賜りました。
そこで、今のようなことは順次
出してくるから
一体改革なんだということなんですが、
年金制度についてもうちょっと伺いたいと思います。新
年金制度ということを言っておられるわけですね。
我が党は、
年金というのは、やはりそれぞれが
自分の老後を考えて、
自分で
年金に入って
保険金も拠出する、そういう
自助の
制度を
基本として考えるべきことだということで今までやってまいりました。もちろん、それだけでは足らない
部分は
税等も見る。そういうことで、
平成十六年のときには、これから十年ぐらいにわたって
年金料をだんだん高くしていただくという御
負担も
お願いしなきゃいけない、それから
マクロスライドというようなものも入れたと、そしてまた
国庫負担も増やしていこうということでやっているわけです。それに対して、つまり、要するに
自助の
制度を
基本として、そこの足らざる
部分をいろいろ補っていこうという
基本的な考え方で臨んでまいりましたし、これからもそのつもりでおります。
それに対して御党の方は、
最低保障年金というようなことを言っておられますが、全ての
国民に一人当たり七万円の
保障年金をお贈りすると、この
マニフェストにはそう書いてございましたね。
そこで、それだけのことを
消費税でおやりになるとすれば、これは相当な財源が必要なはずだと、相当な
消費税率が必要だということを我々申しますと、いや、それは何十年も先の話だから今の
議論ではないと言ってお逃げになります。それじゃ、その何年も先の話を今いろんな、
一緒になって
議論すると混乱するから凍結ないし撤回するのかと、いや、それはできないと、こうおっしゃるわけですね。要するに、新幹線に乗って青森へ行くのか上越新幹線に乗って新潟へ行くのか、大宮までは同じはずなんですが、なかなかその先行く看板をお外しにならないから
一緒に
議論できるところもなかなか
議論できない、こういうことがあると思うんです。
それで、
一体やるのかやらないのかどっちかということなんですが、
一体改革というのも、全ての
年金を
一体でやろうとすればこれは大変なハードルがありますが、今の
最低保障年金というのだけでも実際には
中堅サラリーマンにとって、これは大
増税とそれから
年金給付のカットというダブルパンチなんですね。私は、これは実際にはできないと思っております。御党の中でもこれについてはとても駄目だという御意見もあるやに聞いているわけです。
この新
年金制度、どうされるおつもりなのか、棚上げなのか、あるいは撤回されるのか、それを伺いたいと思います。