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一川保夫君 私も以前、まあ
岡田副
総理もそうですけれども、このマニフェストの検証ということを一時期手伝っていたことがございました。そのときも相当、約七割ぐらいがもう既に我々がマニフェストとして
国民に公約したことに着手しているというような実績もございました。ただ、世の中にちょっと話題性のあることについていろんなことが言われましたけれども、しかし、我々は着実にその目標に向かって努力してきたということでございますので、
国民の皆さん方にも是非御理解をしていただきたいなというふうに、私もそう思っております。
ただ、私が今日のいろんな我が国の現状を見たときに、我々、今、
野田内閣もそうでございますけれども、もっとしっかりと配慮するべきだというのは地方の現状だと思うんですね。我が国というのは東京を中心に華やかな世界はありますけれども、しかし、この
日本という国がしっかりと成り立っているのも、私は、地方で御苦労されている
国民の皆さん方の努力があってこそ成り立っているというふうに私は思っております。そういう面では、やはり地方のいろんな悩み、苦しみ、現状に対してしっかり思いを持って、地方をもっともっと大事にするんだという理念をしっかりとやはり
野田内閣は持っていただきたいと思いますし、そういう中で、今日のこの政権を、物事の
判断基準をそこに置いておけば私は大きな間違いはほとんどないだろうというふうに思っておりますので、是非そういう気持ちで引き続き頑張っていただきたいというふうに思います。
そこで、特にこの災害のことについて幾つかお尋ねしたいと思いますけれども、
被災地へお伺いすると、今日も
議論になっておりますけれども、
被災地の皆さん方、また
被災地を抱える自治体の皆さん方はいろんな不満を我々にお話をされます。
復興が遅れている、復旧が遅れている、そういうことを中心に、いろんな制度が非常に柔軟性を欠いているとか、いろんな問題があります。端的な例としては、今日も
議論に、議題になっておりますけれども、瓦れきの処理が遅れていると。
いろんなことが言われておりますけれども、私は、あれだけ大災害を
復旧復興する、その姿が現実現場で現れるにはやはり相当の時間が掛かると思うんです。この一年間は、そういう面では大変その
被災地の皆さん方が御苦労する中でいろんな計画作り、地域づくりについていろいろ
議論をし、苦労されてきたと思いますね。そういう中にあって、自分
たちが住むふるさとをどういう姿で再生するか、
復興するかということがまだ十分定まっていないところがございます。
これから実際に現場で動かそうとした場合に、いろんな権利調整、土地利用、そういったことを考えれば、ますます大きなハードルがあるような気がいたします。そういう面では大変これから大きな課題が想定されるわけでございますけれども、いよいよ一年を経過した今日、本格的に
復興に向けて相当気合を入れて頑張らないとなかなかそう簡単にいくものじゃないなということを、私は先日も岩手県の方にもお伺いし、また福島の方にも昨年お伺いしたこともありますけれども、そういう面では大変な課題がまだまだ残されているということをまず御認識をいただきたいなというふうに思うわけでございまして、ただ、今日まで
補正予算を中心に必要な財源はそれなりに確保されていると思いますし、また、
復興庁というそういう組織も一応スタートいたしました。そして、制度的にも、
復興特区制度とかあるいは
復興交付金といったような制度的なものもいろいろと完備されてきております。
あとは、皆さん方のいろんなリーダーシップの中でしっかりとそれが現場で動き出すようにするというのが我々与党としましても当然大きな責任があるわけでございますが、そういう中で、これは
復興大臣にお伺いした方が一番分かりやすいのかもしれませんけれども、私も先般ちょっと盛岡にお邪魔したときにも、初めて
復興庁の出先である
復興局というところにお邪魔いたしました。約三十名ぐらいの職員がいたと思いますけれども、しかし、あそこで働く皆さん方がこれから相当頭を軟らかくして働かないと効果がなかなか出てこないんではないかなという感じがいたします。
復興庁のこういうパンフレットの中にも、
被災地のあらゆる要望、相談を一元的に受け止めて
対応する総合的な窓口である、それから、国の
予算を一括して確保して、
復興事業全体を統括、推進いたしますというようなことも書いてございます。それから、
復興特別区域においては、もろもろの規制のいろんな手続的なものを、そういったものに特例を設けながらしっかりと推進しますという
趣旨のことはいろいろと書いてございますけれども、しかし、今
復興局で働いているああいう役人の皆さん方というのは、それぞれの官庁で仕事をしてきたわけだから、いろんなやっぱりこれまでの先入観的なものも強くございますから、そこを教育することは大変なことだろうと思いますけれども、その辺り、
大臣いかがでしょうか。