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徳永エリ君 ありがとうございます。
この三月十二、十三は、
シンポジウムだけではなくて有楽町のイトシア前で街頭演説もいたしました。十一月に街頭演説をしたときには党派を超えて街頭演説をさせていただいたんですけれども、今回は国籍を超えて街頭演説をさせていただきました。
本当に何千人という
方々が集まりまして、
TPP反対という声を上げておりました。さらに、その後、国会までデモ行進をしたわけであります。ここにも
本当に多くの方が平日にもかかわらず
参加していただきました。
メディアにもこのことを投げてあったんですが、
シンポジウムの際にもテレビカメラは一台も来ておりませんでした。しっかりと
国民に今この
TPPに関してどういう
状況にあるのかということといろんな
方々から聞いた
情報を伝えなければいけないのに、全くメディアも取り上げないと。これは
本当に大きな問題だと思います。
それから、いろんな勉強会とか集会あるいは
シンポジウム、いつも集まるメンバー一緒なんですね。別に
シンポジウムは反対集会ではありませんので、
推進派という
方々もどんどん来ていただいて話を聞いていただく、こういう姿勢が必要だと思いますが、
推進派の
方々は全然勉強しようとしないんですね。これもとても大きな問題だと思いますので、しっかりこの辺はみんなで
情報を共有してしっかりと議論していく、そういう形をつくっていかなければいけないなと思っています。
この
TPP交渉に
参加しますと、
地元の話で申し訳ありませんが、私の
地元北海道の場合は
農業の産出額が五千五百六十三億円減少するんですね。関連産業というのがありますから、この関連産業は五千二百十五億円、そして
地域経済は九千八百五十九億円の打撃を受け、
北海道のおよそ七割の市町村の
地域社会が崩壊しかねないというふうに言われています。食料自給率、今
北海道は二一一%あるんですよ。十勝なんかは二〇〇〇%ぐらいあるんですから。それが六四%に下がってしまうんです。
農家の戸数は三万三千戸、約四五%減ると言われています。職を失う人はこの大変に厳しい
状況の中で十七万三千人もいるんです。地方はますます疲弊するばかりなんですね。
農家の
方々も、
一体いつまで
農業を続けられるんだろうか、酪
農家の
方々も、フリーストールの牛舎などを造って
規模拡大しよう、頑張ろうと思っても、九桁の借金、一億もの借金を背負うと、
本当にこれ返していけるんだろうかと不安で一歩踏み出すことができないんですね。それから、後継ぎの息子さんが、おやじ、俺継ぐよと言ってくれても、果たしてこれ継がせていいものなのかどうなのか、これを
皆さん本当に苦悩していらっしゃいます。それから、
農業大学への進学率が落ちたとか、あとはヘルパーの応募が減ったとか、いろんな
影響が出てきております。それから、先が見えないんだったら、いっそこのタイミングでやめてしまおうかという人も実はたくさんいるんです。
この
TPP交渉に
参加するかしないかがはっきりしない限り、
農家の
方々は意欲を持って
農業に取り組むことができないんです。幾ら民主党がすばらしい政策をつくって
地元を回って
皆さんにPRして歩いても、でも
TPPがねと言われるんですね。
大臣は地方の暮らし、それから
農業者の
方々の生活や思い、よく
御存じかと思いますけれども、そんな不安の中で毎日厳しい仕事をしておられる
農家の
方々に対して、改めてもう一言、
大臣の思いをお聞かせいただきたいと思います。お願い申し上げます。