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亀井亜紀子君 新会派みどりの風の
亀井亜紀子でございます。みどりの風としては私の今日が初質問になります。
御存じのとおり、私は長い間与党に、政権交代後ずっと与党におりまして、この
社会保障の議論の最初からかかわっておりました。そして、この
消費税の増税法案が原因で国民新党を離党することになりました。いろいろな思いがございます。私の基本的な考え方は、別に
消費税を未来永劫上げてはいけないと言っているわけではありません。ただ、そのときの経済
状況ですとか
制度との一体性等々、いろいろな問題を解決した上での増税であるべきだと思います。
まず、今日、私、お配りした資料がございます。一枚目。
社会保障改革に関する集中検討会議で議論された内容を私の方でまとめさせていただきました。
先ほど、
福島議員が国民会議についてどういった構成になるのかという質問をされましたけれ
ども、この
社会保障改革に関する集中検討会議というのは与謝野担当
大臣の時代につくられた会議でして、麻生政権のころの
社会保障の会議に入っていた
方々、学者の
方々がかなりダブっておりました。そして、私は与党の政調会長として入っておりましたけれ
ども、初めから、
社会保障の
費用の効率化ですとか
後期高齢者医療制度は正しかったですとか、そういういろいろな有識者の
方々の意見がございまして、頭から少々違和感がございましたが、真剣に議論しようと思って毎回出ておりました。一枚目のこの資料は、各種団体また新聞社等々がどのように
社会保障制度を考えているかという意見でございます。
私は二〇〇七年の参議院選挙当選組なんですけれ
ども、そのときの世論が、消えた年金と
後期高齢者医療制度に非常に関心があって、時の政権に怒っていた。それで第一回のねじれ国会が起きた、参院の与野党逆転が起きたと理解しております。ですので、
社会保障改革と
消費税の増税をするのであれば、この年金
制度と
後期高齢者医療制度がどうなるのか、そこの絵姿と一体となっていなければ理解が得られないだろうというふうに思っております。
さて、
民主党の年金
制度は最低保障年金ということでございますが、これが集中検討会議でどのように扱われたかといいますと、ほとんど議論がされておりません。そして六月の段階で、各団体やメディア各社の論が出そろった後で、
民主党案ということで発表がございました。そのときに各
委員から試算を求められました。つまり、年収幾らの人まで最低保障年金七万円、満額もらえるのかという質問が発表者の大串
議員に対してありましたけれ
ども、それに対して、試算はないということで全く答えが出てこなかった。そこで
制度設計の細かい部分には集中検討会議では入れませんでした。
その後、メディアが報道したことがございまして、これが、二枚目の資料になりますけれ
ども、今年、
民主党が正式に試算を発表した後の新聞記事でございます。年収二百六十万円以上の人は減額されていって、六百九十万円でゼロになると。一方、年金を支払うことができない無年金の方たちも
最低保障機能として七万円受け取れるようになるという試算でございまして、これは国民が聞いていたことと全く違うイメージですから、今回の法案に入れるのは無理があるということで私は反対をしたんです。
ところが、二月の
社会保障・税
一体改革の大綱の閣議決定のときに、この最低保障年金、
制度設計が全くできていない状態で入れてしまいました。それに私はおかしいのではないかと申したんですけれ
ども、これは、なぜ平成二十五年通常国会に法案を提出するとまで書き込んで閣議決定をしたのでしょうか。本来は、やはり
社会保障の将来像と必要経費と一体となって提出をするのが筋だと思います。
また、昨年の七月のこの集中検討会議で成案を決定する際に、
民主党の中からもかなりの反対がありましたから、私も国民新党として反対していましたけれ
ども、
民主党から長妻
先生が出ていらして、そして増税を
実施するときには景気弾力条項を入れる、それは数値目標をきちんと書くということと、もう一つ、この増税に際して国民の信を問うということ、その二点を与謝野
大臣に確認した上で
民主党は認めたというふうに私は記憶しております。
ですから、そのときから一年たって、今、国民に信を問う前に増税を決めてしまおうと、しかも
社会保障の絵姿はかけていないわけですけれ
ども、長妻
議員は今どのように整理をされていらっしゃるんでしょうか。