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末松信介君 簡潔で分かりやすい
答弁でありましたので、その趣旨で政治行動を取られるということを確信をいたしました。
それでは、
最後、ちょっと二、三分食い込んでもいいですか。はい。
火力発電所の技術
開発についての
質問をさせていただきます。
原発事故がありまして、この一年半、これから営々と続く原発事故処理と、一方で、再生可能
エネルギーへの取組が大きく進みました。しかし、依然として
化石燃料を
中心とした
エネルギーに頼らざるを得ません。
火力発電はやはり力の源泉だと思っております。
関西電力は、二〇一一年度の
火力発電の割合を前年度の三八%から六一%へと大幅に増加をさせました。水力
発電は一二%、
原子力は、今は大飯が若干稼働しましたけれども、二〇一一年度は二六%ということです。新
エネルギーは僅かに一%
程度であったと思います。再生可能
エネルギーの比率は全く小さいわけでありますから、この期間、
日本はやはり長期間
火力に頼らなくてはいけないと覚悟しなければなりません。
私、昨年、隣の
二之湯智先生と一緒に福井県の高浜原発を視察した後、舞鶴の
火力発電所を見学しました。舞鶴
火力発電所は、二〇〇四年八月に一号機が運転開始、二〇一〇年八月に二号機が増設されました。関西電力として約三十年ぶりの石炭
火力発電所でございます。再熱蒸気温度五百九十五度、関西電力初の超超臨界圧ボイラーです。及び、蒸気タービンを採用しました。一号機、二号機の出力はそれぞれ九十万キロワットでありますから、合計で百八十万キロワットでございます。原発二基分に匹敵するという大変なものでありまして、自分の記憶に問題なければ、恐らく大阪市民の三百五十万人に
対応できるという
説明であったと思うんですけれども。
ところで、私の地元姫路市では、一方で、姫路第二
発電所が二〇一〇年九月に既存
設備を廃止しまして、新たに千六百度のコンバインドサイクル
発電方式の
設備を順次建設します。
発電効率の向上と二酸化炭素の
排出量削減との関連性は大変深いわけでございます。経産省の資料を拝見しましたが、
発電効率が五二%から五六%まで向上すれば、二酸化炭素の
排出量を約七%削減できるそうです。六〇%まで向上すれば、約一〇%削減できるそうです。二酸化炭素の貯留技術を組み合わせると、二酸化炭素
排出量をゼロにできるという夢も語っておられます。
これは本当のことかどうか驚かされるわけなんですけれども、個人的に感激したのは、姫路
火力第二
発電所では、出力四十八・六五万キロワットですが、千六百度の温度です。これをいよいよ千七百度にすれば
CO2排出量を約十分の一に削減できると言われておりますけれども、ゼロにするには先ほど申し上げたように貯留技術が必要になってくると。千六百度の
発電効率というのは世界最高でございます。既に韓国からも高効率ガスタービン製作社である三菱重工に発注がなされております。
こうした技術
支援を経産省として更に推し進めてもらいたいわけなんですけれども、研究
状況と今後の展望を語っていただきまして、私の
質問を終えたいと思います。