○杉本
分科員 どうもありがとうございました。
東日本の大震災についてもきちっと検証していただいているということも認識させていただき、安心いたしました。
結びに、最後になりますが、回答は頂戴しない予定で、ちょっと私の考え方、提案を開陳させていただき、お含みいただければということであります。
端的に申し上げますと、WiFi環境を開放していくことが非常に重要なのではないかと思っております。どちらかというと、昨今、正確ではないかもしれませんが、私が認識している限り、WiFi環境の
囲い込みをしているやにちょっと見える節がございます。ここを逆に、ぜひ開放していただきたいということであります。
通信回線の拡大は、そもそもキャリア会社が一義的に行っていただくものであるとは思っておりますが、現下の状況に鑑み、また、大
規模災害発生の可能性を想起、懸念いたしますと、民間だけの個別の努力ではやはり限界があるということも事実かと思います。
また、現下のCMなんかを拝見しますと、あるキャリア会社では、WiFiスポット数ナンバーワンというような表現を売りにする形で、重ねた表現になりますが、WiFi環境の
囲い込みを図ろうとするような動きが見られるかと思います。
そもそも、資本主義社会、自由主義経済下では競争はあって当たり前でありますし、お客様の
囲い込みも当然の企業行動であるとわかっております。しかし、お客様の利便性、利用者の利便性を考えますと、その昔、携帯電話番号をそのままにして、キャリア各社を変更することができるようになったことがありました。たしか、もう忘れてしまいましたけれども、言葉は何だったときょう秘書の女の子に確認したら、杉本さん、ナンバーポータビリティーですよと教わりましたけれども、ナンバーポータビリティーというのがあって、ああ、これでかえられるなというふうな思いがあったことを思い出しました。
そういった、また
一つワンステップ、我が国の通信の環境がさらにバージョンアップするという
意味からも、WiFi環境を
囲い込みではなくて開放するべきであると私は考えております。
そもそも、何ゆえかといえば、我が国は世界に注目される世界最高の、あるいは最高水準のフリースポットの国というものを標榜すべきではないかと考えております。
殊に都市部、それも、都市部というとちょっとイメージが、私も一瞬考え間違いをしそうになったんですけれども、例えば町の中を歩いていて、外の道路でとか公園のベンチにてとか、そういうようなところまでをイメージしているのではなくて、そもそもWiFiというのは、無線で飛ばしても最大八十メートルほどが限界ということであります。そこで、オフィスビルの中であるとかあるいは室内、オフィス環境下で、具体的にイメージとして考えていただくと、例えば、ある会社に
会議なり営業なりで訪問した方が、その訪問先の社内のWiFiシステムはそもそも社内の人しか使えないんですけれども、そこにお客様だったり営業の方がアクセスすることができますと、これがまたビジネスシーンとして格段に情報交換ができるような、商談なり
会議ができるというようなビジネスシーンが描けるのではないかと思っております。
ちょっとこれはイメージ戦略でありますが、ビジネスするなら日本に行こうということで、札幌、仙台、東京、名
古屋、大阪、福岡ばかりではなくて、大津であるとか、あるいは私の
地元中の
地元の一宮市だとか江南市だとか岩倉市だとか、そういった三十数万の都市から五万の
規模の市、あるいは町という単位まで、企業や店舗は日本じゅうに存在しますので、企業や店舗があるどこの都市に行っても、都市というような環境のところなら、大容量でスピーディーに通信ができるようなビジネス環境というんですか、そういったものが望まれると私は思っております。
そのためには、WiFiが、先ほど申し上げたように、パスワードを要求するような有償の、個人や企業の数名がアクセスする狭量な契約形態、通信経路ではなくて、パスワードなしで、各企業や各店舗が所有するWiFiを開放することによって、このWiFiのところがフリースポットに変わるというような形にして、膨大な容量の通信がスピーディーに、網の目のように結ばれていくことが望まれるのではないかと私は思っております。
この点でいきますと、所管の
総務省さんに加えて、ビジネスシーンでありますので経済産業省とも共管いただいて、世界一の通信環境を目指して、
政府が、これも新成長戦略に加えていただきたいですけれども、勧奨、慫慂、推奨するといったことはいかがかなと思っております。
ただし、振り込め詐欺じゃありませんけれども、不正侵入であったり不正アクセスであったり、犯罪利用といったものは防いでいかなければならない。そういった観点で、セキュリティー対策も講じる必要は当然あると思っています。
これらの対策の
コストとしては、WiFiを開放することによっての
コストでございますが、一台について約一万円、これに工賃、手間賃を入れても二万円以内で補修、修繕が可能というやに聞いております。
要すれば、ぜひとも
政府に、音頭取りをすること、そして世界一を目指す気概を持っていただきたいと思います。蓮舫さんに怒られちゃうかもしれませんが、蓮舫さんも同じ思いだと思いますが、二番じゃだめで、一番を目指さなきゃいけないというふうに私は感じております。
この点、本日は問題提起にとどめさせていただきますが、ぜひとも、所管の
総務省におかれまして前向きにこの問題に取り組んでいただくことを心から
お願いいたしまして、私の
質疑、提言を終わらせていただきたいと思います。