○鴨下
委員 それで結構なんですけれ
ども、防災の担当ということは、新型インフルの場合でいうと、例えばパンデミックになってきたときに、単純に言えば
政府が
緊急事態宣言を発出したとき、これはまさに防災担当
大臣が頑張らなければいけない。こういうようなことなんでしょうけれ
ども、普通の、例えば地震なんかが発災したときはあっという間にそういう
事態になるわけですが、インフルの場合には、一番最初はそういうようなことじゃなくて、じわじわいろいろなことが起こってきて最終的にパンデミックになっていく、こういうようなプロセスを踏むわけであります。
そういう
意味でいうと、
大臣が頑張らなければいけないところまで立ち至れば、これは国にとっても大変なことですから、
国民保護法制的なさまざまな危機管理が必要なんでしょうけれ
ども、そこまでの間にかなりのいろいろなことがプロセスとしてあるわけですよね。
きょう申し上げたかったのは、一つは、例えば日本の国内で渡り鳥が死んだ、それが湖畔に死骸として上がっている、こういうようなところで、これを担当するのは一体誰が最終的にウオッチしているのか。それから、その後に、例えば養鶏業者の中のいろいろな家禽が何羽か死んだ、これはどこが担当だとか。こういうようなことが今までの鳥
インフルエンザのプロセスの中であったわけでありますけれ
ども、そこは残念ながら、野鳥は環境省、家禽は農水省、そして場合によって人に
感染したというようなことになったら
厚労省、それで、本当にだめなというか、ひどい
事態になってきたら
中川大臣、こういうようなことなんですよね。
そうすると、そこのところで、誰かが最終的にヘッドクオーター的に、これはどういうプロセスを踏んで危なそうだとか、これはこのくらいでおさまりそうだとか、全体を見ている人というのは現実には国の中にいないのが
現状なんですよ。
だから、そこのところを少し整理しておかないといけないかなと思っていて、そういういろいろな
情報が集まるところは一体どこで、誰が最後そういうことの全体的情勢を見ているのか。場合によると、もっと国外的なことで、例えば中国の奥地で、どなたかいわゆる
新型インフルエンザと言われるようなことで亡くなった方がいる、こういう
情報をいち早くキャッチして、そして日本がどういうふうな影響を受けるか、こういうようなことまで含めて、トータルで全体を見ている人というのはどこにいるんだろうか。このことをまず
大臣から、お考えが整理されていれば伺いたいと思います。