○磯谷
委員 ありがとうございます。
やはり、わかりやすくという点も本当に大事ですし、あと一つ、私が三年前のニュースなどを見ていてすごく感じたんですけれども、ニュースは時系列で進んでいくわけですね。毎日とか毎回、朝、昼、夜で多少現実の
状況は変わるわけです。ニュースの内容自体も、毎回取り上げているんですけれども、少しずつ変わっていく。ただ、その変遷で、
国民全員が全部のニュースを見ているわけではないわけですよ。すごく忙しくて、ニュース自体をほとんど見ていないという人もたくさんいるわけです。
例えば、被災地なんかで、放射性物質に関してですけれども、福島の方の若いお母さんたちに
意見を聞く機会があって、
皆さん、やはり育児も含めて忙しくて、ニュース自体を見ていない。そうすると、情報が友達同士のうわさ話だということをおっしゃっている方がいたんですね。
福島で放射性物質に関してというのは一般の
国民よりも非常にナーバスであると思われるにもかかわらず、情報が友達同士だけという実態があるというのを聞いたときに、それを
考えると、今回の
インフルエンザに関しても、
インフルエンザの情報をわざわざ求めてニュースを見る人というのは余りいないわけですよ。逆に言うと、細切れで、何か白衣を着た人が飛行機に乗り込んだというところだけを見た人もいれば、知らないうちに終息していたというぐらいの理解度の人もあり得るわけなんですね。
こういった理解が定着していないと、予防するとか、今度は自分が
感染者として逆に蔓延させてしまう
可能性というのを防ぐことが難しくなるんじゃないかというのを非常に懸念しています。
また、伝える側というのは、自分の中では時系列になっているものですから、きのうこう言った、きょうはこう言った、朝こう言った、きょうの夜はこうなるというのは自分の中では整理されているんですけれども、見ている人が全部見ているとは限らないと思います。
こういったニュース、先ほどの
園田政務官のお話にあったわかりやすくということの、今度は、ではちゃんと伝わっているのかということを
考えるのなら、小学生にもわかるような伝え方なども必要だと思うんですね。場合によってはコンサートが中止になるかもしれない、ショックも大きいですから。
そういった場合に、実際に時々小学生に聞いてみるとか、伝える人も自分の家族に聞いてみるとか、伝えたかったことが伝わっているのかということを常に検証しながら物事を伝えていかないと、こっちが思っていたように伝わらなかったということで、知らないうちに自分自身が
ウイルスを拡散させるような立場になることは防ぎたいと思いますので、情報の伝え方のみならず、伝わったかどうかということを、モニタリングと言うと大げさですけれども、おうちでお子さんに聞いていただくとか奥さんに聞いていただくとか、どのように今みんなが把握しているのかということを常に念頭に置いていただければと思います。
これを最後の感想といたしまして、私の
質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。