○山田(良)
委員 国勢調査の人口ということで、いわゆる定住人口、そして夜間人口がその
算定の基準になっておるというわけであります。
私、
地元が観光地でありまして、観光地と普通の町とどこが違うかと
考えたときに、普通の
自治体というのは、市民のための
まちづくりをするのが第一でありますし、それで十分なんですが、観光地というのは、市民のための
まちづくりプラス観光客のための
まちづくりをしなきゃいかぬ。例えば駐車場をつくったりトイレをつくったり、要するに、その分余計にお金がかかる。しかし、そういったものは
地方交付税で見られていない。ただ定住人口のみの加算の中で、交流人口というものが加味されていないということであります。
また、夜間人口ということでありますが、観光地の場合、宿泊客がある。今合併しまして四万人の町にはなりましたけれども、以前は一万五千の小さな町でありまして、夜の宿泊客は同じく一万五千ぐらい。宿泊するわけで、ホテルが満館になると、人口が倍になる。しかし、そういった人口は
地方交付税に加算されていない。やはり、交流人口も入れると、その分下水道の
処理施設も大きくしなきゃいかぬ。いろいろな面でそういったことが課せられるわけであります。
今後、人口の
算定の中で、定住人口、こういったものも
地方交付税の観点としてぜひまた加味していただければありがたいなということを思います。
そして、森林面積についての加算もあると思うわけでありますが、日本は七〇%が森林の大変美しい国であります。しかし、地域主権とは裏腹に、限界集落という大変地域を悩ます大きな問題も今
発生しております。限界集落、これは、森林が守れない、森林が守れないと国土が荒廃する、国土が荒廃すると
災害が起きるということで、ただ単なる一
地方、田舎の問題だけではなくて、国土全体、国全体の大きな問題であるということから、これまで以上に森林に対する
地方交付税の加算についてもまた目を向けていただきたいと思うわけでありますが、ちょっと感想をお聞かせいただきたいと思います。