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池坊委員 公明党の
池坊保子でございます。皆様、おはようございます。
大津で本当に痛ましい
事件が起きました。そして、私が大変に残念に思いますことは、これが、
学校関係者、
教育委員会だけの問題でなくて、亡くなられた方の
保護者の方が最終的には
警察に行かなければならなかった、
警察にしか救いの場がなかったということを私は重ね重ね残念に思っています。
今、
文部科学省の方の
説明にありましたように、
平成十八年、
いじめによる
自殺が相次ぎました。
北海道の
滝川、そして九州の筑前。私はそのとき
文部科学副
大臣でしたから、
北海道の
滝川に参りました。私はそのときの光景が今もはっきりと目に焼きついております。かわいらしい遺影に向かって、このようなことが二度とないように、私
たち大人が、みんなが健やかに学べる
学校づくりに尽力します、私は本当にそのように誓いました。
にもかかわらず、このような問題が起きてしまったということは、私は、
大人の責任ではないか、やはりもっときめ細やかに、
学校関係者、
教育関係者は
子どもたちと向かい合うべきではなかったかというふうに思っています。
奥村副
大臣は地元でいらっしゃるので
大津にいらっしゃったということですが、
高井副
大臣、どうか、
担当の副
大臣でいらっしゃるんですから、ぜひ、いろいろな
事情で今いらっしゃるべきではないですとかいろいろなことを言われていらっしゃると思います、でも、私は、
教育に携わる
人間は、
子どもへの
情愛がなかったら携わるべきではないと思います。
高井副
大臣も二人の
お子様がいらっしゃると思います。
お子様が
自殺なさったら、どうですか。すぐに駆けつけるではありませんか。
池田小学校の
事件があったとき、私は
政務官でした。すぐにこの
委員会を中断して行きました。お父様から、今、遺体が帰ってきました、手を合わせてあげてくださいと言われたことも、私は忘れられません。
大切なことは、
子どもへの
情愛をかける、
情愛を持って接する。
学校の
先生に、どうぞこのことを私は言っていただきたいのです。
情愛をかけるということは、
子どもを甘やかすことではありません、立派な一人の
人間をつくることです。ですから、時には厳しく、けじめを持って接するということではないかと思います。
先ほどお話があったように、
平成十八年に、私はすぐに、
教育現場での徹底をしようと
対応いたしました。各
都道府県に
通知を出して、
いじめの
早期発見、
早期対応への
取り組みを打ち出しました。
具体的には、
いじめはどの
学校でも、どの子にも起こり得る、その認識が必要なんです。そして、
いじめの問題を
担任等の
教員が抱え込むから問題なんです。
学校全体で
対応することが必要です。
三つ目には、事実
関係の究明には、
当事者だけでなく、
保護者や
友人等からの
情報収集等を通じて、正確かつ迅速に行う必要があるんです。
いじめ問題は
学校のみで解決することに固執してはならない、
いじめへの
対応、
対処方針、
指導計画等の
情報は家庭や
地域へ積極的に
公表し、
保護者や
地域の
理解を得るよう努力すること、その当時、それを徹底していたんですね。これがなされていたならば、こんなことは起こらなかった。だけれども、これは風化してしまって、形骸化してしまったから、同じことが起こったのではないかと私は思います。
いじめを許さない
学校づくりを進めるためには何が必要か。
いじめは
人間として許されないという
意識を
生徒たちに徹底して教えなければいけないんですよ。
いじめが紛争や戦争、その延長線上になると私は思います。ですから、
児童一人一人にそれを徹底させるとともに、
いじめた
児童生徒にもきっちりと、毅然と、それが悪いということを教えていかなければいけないんです。
出席停止などの
措置も含めて、毅然とした
指導が大切、これも、三
項目、ちゃんと徹底させましょうとそのときしたんです。
その上で、
早期発見、
早期対応などを具体的に進めるにはどうしたらいいのか。
教師は
日常活動を通じ
教師と
児童生徒、
児童生徒間の好ましい
人間関係の醸成に努めること、
いじめの
把握に当たっては
スクールカウンセラーや
養護教諭など
学校内の
専門家との
連携に努めましょう、四十六
項目、
チェック項目をして、各
学校や各
教育委員会に通達をし、そしてお願いし、何度も何度も言ってまいりました。
そしてまた、
保護者や
学校の
先生、
専門家の方々の意見を聞いて、その中で、
学校は
地域の
人材を活用して斜めの
関係をつくりましょう、
教育委員会等は多様な
専門機関、
専門家と協力しましょうなど、メッセージも発信いたしました。
私が、今、非常にむなしく、そして残念に思いますことは、そういうことが決して継続してこなかったのではないかということなんです。これは
政権与党民主党が悪かったなんということは言うつもりはありません。みんなが解決しなければならない問題だというふうに私は思っております。ただ、
教育は継続です。
政権がかわろうがどうしようが、
大臣がかわろうがどうしようが、守るべきものはしっかりとやはり受け継いでいくという、それが私は必要なんだと思うんです。
例えば、私は今、
社会保障の
子ども・
子育て支援法の
提出者ですけれども、
認定こども園をそのときつくりました。これは前の
政権でつくったんだから盲腸だと言われました。いいところはいっぱいあるんです。そして、そのいいところを、でも悪いところもあります、反省しなければならないことはたくさんあるんですね、そういう総括なくしては、発展はないのです。私
たちは
認定こども園の改正をいたしました。
つまり、ここはいい、ここは悪い、ここは発展させようと。全てを否定したら、これはだめなんです。謙虚に、いい点は受けとめる、そして、悪い点はきっちりと、もっともっと進歩させていかなければいけない、これがなされないことを私は非常に残念に思います。
これをお
読みになりましたか、
高井副
大臣。読んでいらっしゃいませんね。こんな
アンケートをつくっても、そのときで終わらせてしまったんですか。
「
いじめを
早期に発見し、適切に
対応できる
体制づくり」というのを
平成十九年二月につくりました。ここには、「
教師は、
いじめを許さず、
子どもをしっかり守ろう」あるいは、「
学校は、
地域の
人材を活用して「ナナメの
関係」をつくろう」、いろいろなことが書いてございます。「
教育委員会等は、多様な
専門機関・
専門家と協力しよう」。でも、していませんよね。これすらお
読みになっていらっしゃらないわけでしょう。前の人が……(
高井副
大臣「
読みました」と呼ぶ)お
読みになった。
そして、こういう二十四時間の
いじめ相談テレホンカードというのもつくりました。これは、いつでもどこでも、土曜日でもお休みの日でも、ここに電話したら、この
いじめ相談、これも御存じでいらっしゃいますか、副
大臣。
では、私、伺いたいんです。今、七万七千六百三十件
いじめがあります。
平成二十年後、どのような
対応をしていらしたのか。そして、これは多分、入学のときに、四月のときに
子どもたちに配っているのではないかと思いますが、これを活用されていないんだと思いますね。実際には配っていますか。そして、これを配るとき、
先生がしっかりとしたコメントをしているかどうか、伺いたいと思います。