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2012-03-13 第180回国会 衆議院 災害対策特別委員会 第3号
公式Web版
会議録情報
0
平成
二十四年三月十三日(火曜日) 午後零時十二分
開議
出席委員
委員長
村井
宗明
君
理事
市村浩一郎
君
理事
打越あかし
君
理事
大西
孝典
君
理事
梶原 康弘君
理事
古賀
敬章
君
理事
長島
忠美
君
理事
古川
禎久
君
理事
石田
祝稔
君 網屋 信介君 笠原多見子君 金森 正君 神山 洋介君
川越
孝洋
君 黒岩 宇洋君
阪口
直人
君 高野 守君
高橋
昭一君 高邑 勉君 玉置 公良君
富岡
芳忠
君
中林美恵子
君 橋本 勉君 三村 和也君
森岡洋一郎
君
矢崎
公二君 山本
剛正
君 秋葉 賢也君 江藤 拓君 小里 泰弘君 梶山 弘志君 竹下 亘君 谷
公一
君 森山 裕君 江田 康幸君
高橋千鶴子
君
石田
三
示君
重野
安正
君
柿澤
未途君 …………………………………
国務大臣
(
防災担当
)
中川
正春君
内閣
府副
大臣
後藤
斎君
内閣
府
大臣政務官
郡 和子君
衆議院調査局
第三
特別調査室長
仲川 勝裕君
—————————————
委員
の
異動
二月十日
辞任
補欠選任
中根
康浩
君
富岡
芳忠
君 三月十三日
辞任
補欠選任
細川
律夫
君
森岡洋一郎
君
吉川
政重
君
川越
孝洋
君 同日
辞任
補欠選任
川越
孝洋
君
吉川
政重
君
森岡洋一郎
君
細川
律夫
君 同日
理事中根康浩
君二月十日
委員辞任
につき、その
補欠
として
打越あかし
君が
理事
に当選した。
—————————————
本日の
会議
に付した案件
理事
の
補欠選任
災害対策
に関する件(
平成
二十四年度における
災害対策
の
施策等
)
派遣委員
からの
報告聴取
————◇—————
村井宗明
1
○
村井委員長
これより
会議
を開きます。 議事に入るに先立ちまして、
委員会
を代表して一言申し上げます。 去る十一日、
東日本大震災
から一年となりました。一万五千名を超えるとうとい命が失われ、いまだに三千二百名以上の
方々
が行方不明となっております。ここに、お亡くなりになられました
方々
を悼み、改めて深く
哀悼
の意を表します。 また、今もなお行方のわからない
方々
の御
家族
を初め被災された全ての
方々
に、心からお
見舞い
を申し上げますとともに、
被災地
の一日も早い
復旧復興
を御祈念申し上げます。 また、今冬期の
大雪
による
被害
により、多くの
方々
がお亡くなりになっておられます。ここに、お亡くなりになられた
方々
とその御
遺族
に対しまして、深く
哀悼
の意を表しますとともに、被災された
方々
に心からお
見舞い
を申し上げます。 これより、
東日本大震災
並びに今冬期の
大雪
による
被害
によりお亡くなりになられた
方々
の御
冥福
をお祈りし、
黙祷
をささげたいと存じます。
委員会
内の全員の御
起立
を
お願い
申し上げます。
——黙祷
。 〔
総員起立
、
黙祷
〕
村井宗明
2
○
村井委員長
黙祷
を終わります。御着席願います。 ————◇—————
村井宗明
3
○
村井委員長
理事補欠選任
の件についてお諮りいたします。
委員
の
異動
に伴い、現在
理事
が一名欠員となっております。その
補欠選任
につきましては、先例により、
委員長
において指名するに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
村井宗明
4
○
村井委員長
御
異議
なしと認めます。 それでは、
理事
に
打越あかし
君を指名いたします。 ————◇—————
村井宗明
5
○
村井委員長
災害対策
に関する件について
調査
を進めます。
平成
二十四年度における
災害対策
の
施策
について、
防災担当大臣
から発言を求められておりますので、これを許します。
中川防災担当大臣
。
中川正春
6
○
中川国務大臣
防災担当大臣
を拝命いたしました
中川正春
でございます。どうかよろしく
お願い
を申し上げます。 第百八十回国会における御審議に当たりまして、
災害対策
に関する私の所信の一端を申し上げます。 まず、
防災担当大臣
としての
基本認識
を述べさせていただきます。
我が国
は、その
自然的条件
から、各種の
災害
が
発生
しやすい
特性
を有していると
認識
しております。こうした
我が国
の
特性
を踏まえ、
防災
は、国家の基本的かつ極めて重要な任務であるとの
認識
に立ち、
災害
に強い
国づくり
を進めてまいる
所存
でございます。 昨年からことしにかけて、
東日本大震災
を初め
新潟
・
福島豪雨
、
台風
第十二号や第十五号による
風水害
、
大雪
など、多くの
災害
が
発生
をいたしました。これらの
災害
によりお亡くなりになられた
方々
とその御
遺族
に対し、深く
哀悼
の意を表しますとともに、全ての
被災者
の
方々
に心からお
見舞い
申し上げます。 特に、今冬期の
大雪
については、三月十二日時点で、百二十一名の方が亡くなられ、千八百名以上の方が負傷されるなど、大きな
被害
をもたらしており、私も、二月十八日に山形県に
現地調査
に赴き、
農業施設等
の
被害状況
を
調査
したところです。二月二十一日の第二回
大雪対策
に関する
関係閣僚会議
において
取りまとめ
られました
平成
二十四年
大雪対策
に基づき、
被災地方公共団体
と緊密に連携しながら、
政府一丸
となって引き続き
対応
をしてまいります。 続きまして、
防災対策
の主な
課題
と
取り組み方針
について御
説明
をいたします。 現在の
防災行政
の
最大
の
課題
は、
東日本大震災
の
対応等
を徹底的に検証し、そこから得られた
教訓
を、今後
発生
が
懸念
される大
規模災害
への
備え
の
充実
につなげていくことであると考えております。とりわけ、昨年の大
地震
によって、
日本列島周辺
の
応力状態
が大きく変化をし、
首都直下地震
や
南海トラフ
の
巨大地震
の
発生
の
懸念
や、
火山噴火
も活発化する
可能性
があることから、
切迫感
を持って取り組んでまいります。 まず、
地震
、
津波対策
については、昨年十二月に
防災基本計画
を修正し、あらゆる
可能性
を考慮した
最大クラス
の
地震
、
津波
を想定するとともに、
一定規模
以上の
津波
に対しては、ハードとソフトを組み合わせて
対応
する
減災
の考え方を明らかにしたところです。本
計画
に基づき、市町村での具体的かつ実践的な
津波避難計画
の策定、
津波ハザードマップ
の
作成等
を
推進
してまいります。 さらに、
南海トラフ
で
発生
する
巨大地震
については、現在、
南海トラフ
の
巨大地震モデル検討会
において、
科学的知見
に基づく
最大クラス
の
地震
、
津波
について
検討
を進めており、今月中には、
震度分布
、
津波高
について公表する
予定
です。今後、これらを踏まえて、
南海トラフ
の
巨大地震対策
を
取りまとめ
ていくこととしておりますが、全体の
取りまとめ
に先立ち、本年夏ごろに、当面実施すべき
南海トラフ
の
巨大地震
への
対策
を
取りまとめ
る
予定
でございます。 また、
首都直下地震
については、
東日本大震災
を踏まえ、これまでの
マグニチュード
七クラスの
地震
に加えて、
相模トラフ沿い
で
発生
する
マグニチュード
八クラスの
地震
も対象として、
被害想定
の
見直し
を進めていくこととしております。これを踏まえて、
首都直下
で想定される
最大クラス
の
地震
、
津波
に
備え
た
対策
を
検討
していくこととなりますが、現在、並行して、
首都中枢機能
の
継続性確保
や
官民連携
による
帰宅困難者対策
について
検討
を進めているところであり、これらの成果も踏まえて、本年夏ごろには、当面実施すべき
首都直下地震
への
対策
を
取りまとめ
る
予定
です。 こうした具体の
取り組み
とあわせて、
防災対策全般
の
充実強化
を図るため、
中央防災会議
の
専門調査会
として設置をしました
防災対策推進検討会議
において、
東日本大震災
における
対応
の検証及び
教訓
の
総括
を行い、
関係
する法制や
体制
、想定される大
規模災害
への
対応
の
あり方
などについて
検討
を進めているところです。 本
検討会議
では、三月七日に
中間報告
をまとめ、今後、大
規模
な
災害
に見舞われても、揺るぎない
日本
の再構築を目指して、
被災地
を支える
体制づくり
、
スピード感
、
安心感
がある
被災者支援
、大
災害
を生き抜くための日ごろからの
備え
など、各段階における
防災対策
の全体的な
見直し
の
方向性
について
提言
をしました。今後、この
提言
を受けて、具体的な内容を詰められるものから順次実行に移すとともに、本年夏ごろに
予定
している
最終報告
に向けてさらに
検討
を深めることとしております。引き続き、この
会議
を
中心
として、
政府
全体の
防災対策
の
充実強化
をさらに進めてまいります。 次に、
火山対策
でありますが、霧島山・
新燃岳
は、昨年一月の
噴火
以降、降灰や空振等による
被害
をもたらし、現在も
火山活動
を続けており、あわせて、降雨時の土石流の
懸念
も払拭できないことから、引き続き、厳重に
観測監視体制
を維持するとともに、
関係
府
省庁
がしっかりと連携して
地元自治体
を
支援
してまいります。また、
桜島
では、昨年一年間の
爆発回数
が九百九十六回と
年間最多
を更新し、活発な
噴火活動
を続けているなど、常に
警戒
が必要となっております。 私も、二月十九日に
桜島
及び
新燃岳
の
現地調査
を行い、
火山
の
活動状況
を把握するとともに、
自治体関係者
との
意見交換
を行ってまいりました。今後とも、
全国
の活
火山
に対して、
火山ハザードマップ
や
避難計画
の
作成
に対する
支援
を行うなど、
火山防災対策
の
充実強化
に取り組んでまいります。 また、
風水害対策
につきましては、昨年の
新潟
・
福島豪雨
や、
台風
第十二号、第十五号などにおいて、
避難勧告
、
避難指示
の発令時期及び
伝達方法
、
土砂災害警戒区域設定
の
あり方
、
災害
時に
発生
する
孤立集落
への
支援
などの
課題
が明らかになりました。これらの
課題
や、特に
人口減少
や
高齢化
が進む中
山間地域
における
防災力
の
向上
も視野に入れつつ、
風水害
への
対策
の
強化
に引き続き取り組んでまいります。 さらに、これらのさまざまな
災害対策
の
推進
に当たっては、自助、共助、
公助
のいずれもが重要であると考えております。こうした
認識
のもとに、引き続き、
災害
の記録及びその
教訓
の継承、
国民
の
防災意識
の啓発や
防災ボランティア活動
の
環境整備
、企業の
事業継続計画
の
普及等
の
取り組み
を進めてまいります。
最後
に、
国際防災協力
についてでありますが、
東日本大震災
の経験や
教訓
を
国際公共財
として
世界
と共有することに関する
我が国
の貢献への期待が高まってきているところであります。こうした
状況
を踏まえ、
野田総理大臣
が昨年秋の
国連総会
で表明しましたとおり、二〇一五年の第三回
国連防災世界会議
を
我が国
に招致するとともに、
アジア防災閣僚級会議等
への参画を通じて、
世界
全体の
防災力向上
に積極的に貢献してまいる
所存
です。 以上に申し上げましたとおり、
東日本大震災
や
一連
の
災害
からの迅速かつ円滑な
復旧復興
と、これらの
災害
を
教訓
とした
災害対策
の一層の
充実
を実現するため、大きな
使命感
と
責任感
を持って
全力
を尽くしてまいる
所存
でございます。
村井委員長
を初め、
理事
、
委員各位
の格別の御
指導
、御
鞭撻
を賜りますよう
お願い
を申し上げます。 ありがとうございました。(拍手)
村井宗明
7
○
村井委員長
次に、
平成
二十四年度における
防災関係予算
の
概要
について、
政府
から
説明
を聴取いたします。
後藤内閣
府副
大臣
。
後藤斎
8
○
後藤
副
大臣
防災担当
副
大臣
の
後藤
でございます。どうぞよろしく
お願い
いたします。 昨年三月十一日の
東日本大震災
以来、
豪雨
、
台風
による
風水害
、
大雪等
の
一連
の
災害
によりお亡くなりになられた
方々
と御
遺族
に対しましては、深く
哀悼
の意をあらわすとともに、
被災者
の
方々
に心からお
見舞い
を申し上げます。
災害
から
国民
の
生命
、身体、財産を守ることは、国政の最
重要課題
の一つです。
防災担当
副
大臣
として、
中川大臣
を補佐し、
一連
の
災害
からの
復旧復興
、今後の
災害対策
に
全力
で取り組んでまいります。
村井委員長
を初め、
理事
、
委員各位
の御
指導
、御
鞭撻
を賜りますよう、心から
お願い
申し上げます。 では、
平成
二十四年度の
防災関係予算案
の
概要
につきまして、お手元の資料により御
説明
申し上げます。 まず、一ページの
総括表
について御
説明
申し上げます。この表は、
関係省庁
の
施策
のうち
防災関係
のものとして
予算額
を特定できるものについて
取りまとめ
をしたものです。
科学技術
の
研究関係
が約二百九十四億円、
災害予防関係
が約五千三百四億円、
国土保全関係
が約七千九百四億円、
災害復旧等関係
が約二兆三千七百十三億円となっており、これらを合計いたしますと約三兆八千六百七十八億円となります。 次に、主要なものを御
説明
申し上げます。 二ページからの
科学技術
の
研究
につきましては、
文部科学省
において、
海溝型地震
、
津波
の
早期検知
及びメカニズムの解明に資するため、
日本海溝海底地震
の
想定震源域
や
南海トラフ
において、
海底地震津波観測網
を
整備
するほか、
国土交通省
、気象庁などでも、
地震
や
津波
、
火山
、気象に関する
調査研究
に要する
経費
を計上しております。 五ページからの
災害予防
につきましては、
内閣
府において、
津波対策推進事業補助金
として円滑な
避難
に資する
ハザードマップ
の
作成支援等
を、消防庁において、
緊急消防援助隊
の
活動
に必要な
出動経費
や
救助消防ヘリコプター
の
整備
のための
経費
を計上しております。また、
学校施設
などの
建築物
の
耐震化
を
関係
各
省庁
において促進していくほか、
厚生労働省
における
災害医療関係
、
国土交通省
における
災害
に強い
町づくり
、
地域づくり
などのための
経費
をそれぞれ計上しております。 十五ページの
国土保全
につきましては、農林水産省及び
国土交通省
において、
治山事業
、
治水事業
や
海岸事業
などに要する
経費
を計上しております。
最後
に、十六ページの
災害復旧等
につきましては、
内閣
府において
被災者生活再建支援金
の支給、
復興庁
において
東日本大震災復興交付金等
を計上しているほか、
関係
各
省庁
において
所管施設
の
災害復旧事業費
、
厚生労働省
において
災害救助
に要する
経費
を計上しております。 以上の
予算案
に基づき、
東日本大震災
からの
教訓
をも十分に踏まえつつ、
政府一体
となって総合的な
災害対策
を
推進
し、
国民
の
皆さん方
の安全、
安心
の
確保
に努めてまいる
所存
です。何とぞよろしく
お願い
申し上げます。 以上で御
説明
を終わります。
村井宗明
9
○
村井委員長
以上で
説明
は終わりました。
—————————————
村井宗明
10
○
村井委員長
この際、去る二月十三日、
大雪
による
被害状況等調査
のため、
新潟
県及び
長野
県に
委員派遣
を行いましたので、
派遣委員
を代表いたしまして、私から
調査
の
概要
について御
報告
申し上げます。
派遣委員
は、民主党・
無所属クラブ
の
市村浩一郎
君、
大西孝典
君、
阪口直人
君、
中林美恵子
君、
矢崎公
二君、自由民主党・
無所属
の会の
長島忠美
君、
谷公一
君、公明党の
石田祝稔
君、
日本共産党
の
高橋千鶴子
君、新党き
づなの石田
三
示君
、社会民主党・
市民連合
の
重野安正
君、みんなの党の
柿澤
未途君、そして私、
村井宗明
の十三名であります。 まず、今冬の
大雪
の
状況
と
被害
の
概要
についてでありますが、昨年十二月後半から本年二月にかけて、冬型の
気圧配置
が強まり、
北日本
から西
日本
にかけては
低温
となり、
日本海側
を
中心
に記録的な
積雪
となったところがあります。この
大雪
によって、
雪崩
、
除雪作業
の
事故等
により、三月八日現在、
全国
で百十八名の方が亡くなられ、七百六十五名の方が重傷を負われています。また、
住家
の
損壊
、
道路
の通行どめなど、多大な
被害
が
発生
いたしました。 この
災害
により、とうとい
生命
を失われた
方々
の御
冥福
を心からお祈り申し上げますとともに、
被災者
の皆様に対し、衷心よりお
見舞い
を申し上げる次第であります。 それでは、
調査
の
概要
について御
報告
申し上げます。
新潟県内
の
被害状況
は、二月十二日には、
人的被害
が、
死者
十九名、
重軽傷者
二百五十二名、
住家被害
が、全壊二棟、半壊一棟、一部
損壊等
三十一棟、
床下浸水
十七棟でありました。 まず、
新潟
県
十日町市役所中里支所
において、
泉田新潟県知事
、関口十日
町市長
、
上村津南町長
から、
被害状況
の
説明等
を聴取するとともに、
道路除雪費
に関する
財政支援
、
豪雪
に伴う
特別交付税
の
増額配分
、持続的な
雪処理
の
担い手
の
確保
及び効果的な
除排雪活動
に対する
支援
、空き家の
除雪
に対する
支援制度
の
創設等
について
要望
を受けました。 次に、市内の
越後田沢
駅
周辺
の
家屋密集地域
において、雪の
状況
を視察いたしました。 視察時には、
道路
は
除雪
されていましたが、
歩道脇
には、背丈を超える雪の壁ができておりました。また、
住民
の方が
雪おろし
をされておりましたが、今冬、十回以上の
雪おろし
をしたとのことであり、大変な
作業
であることが容易に見てとれました。 市の
担当者
から、
異常低温
のため
自然落下式
の
屋根
でも雪が凍りついて落ちない、
屋根
から雪が
ひさし状
にせり出している雪庇が
電話線
を圧迫している、
歩道
が雪で塞がり、車道を歩かざるを得ない等の
説明
がありました。 次に、
津南
町三箇地内において、
雪崩危険箇所
を視察いたしました。 町の
担当者
から、生徒の
登下校路
に設置されている
雪崩防止柵
から雪がせり出し危険なことから、今冬は二回にわたって雪を落としたとの
説明
がありました。
長野県内
の
被害状況
は、二月十二日には、
人的被害
が、
死者
八名、
重軽傷者
四十六名、
住家被害
が、一部破損四棟でありました。 まず、
長野
県栄村役場において、
阿部長野県知事
、
島田栄村長
から、
被害状況等
について
説明
を聴取するとともに、
除排雪経費
に係る
特別交付税
の
確保
、
普通交付税
の算定に係る
寒冷補正
の
級地
の
見直し
、
雪寒指定路線
の
除雪費
に対する
財政支援等
について
要望
を受け、また、
応急仮設住宅
の
仕様
に関する
提言
を受けた後、
除排雪体制
の現状と
課題
、
除雪
に係る
災害救助法
の
運用面
の
課題
、要
援護者世帯等
の
屋根
の
雪おろし
を行う
雪害対策救助員
の
確保
、
支援策
、
応急仮設住宅
の
仕様等
について、
質疑応答
を行いました。 次に、村内の
中条橋
の
崩落現場
を視察いたしましたところ、
村道
にかかる橋は、川の
中央付近
で二つに折れ、橋桁が川底に落下しておりました。 県の
担当者
から、昨年三月十二日に
発生
し、栄村が
震度
六強の揺れに見舞われた
長野
県
北部地震
で橋が
損壊
した上に、今冬三メートルを超える
積雪
があり、雪の重みが原因で橋が崩落した
可能性
があるとの
説明
がありました。 次に、
横倉地区
の栄村
農村広場
の
応急仮設住宅
を視察いたしました。
応急仮設住宅
には、
地震
で被災された方が居住されており、
玄関側
に雪よけ
屋根
のついた
外廊下
、スロープ、二重サッシ、
熱交換型換気扇
など、
豪雪
、
寒冷地仕様
の
対策
が講じられていたほか、敷地内に、
高齢者
の方などが
安心
して
生活
できるよう、交流や介護の
拠点施設
として、
食料品等
を扱う店舗も併設した
集会所
が設置されておりました。 村の
担当者
から、大型の
除雪機
により
除雪
を行うことを想定して
道路
を舗装し道幅を六メートルにしている、
住民
が助け合いながら
生活
が送れるよう
単身者用
の
住居
の隣に
家族用
の
住居
を配置するなど工夫しているとの
説明
がありました。 以上が
調査
の
概要
でありますが、私どもは、この
調査
を通じまして、
豪雪地帯
においては、
過疎化
、
高齢化
が進行しており、
雪処理
の
担い手
の不足や
地域
で支え合う力の
減少
といった問題を解決するために、どのように
雪おろし
の
担い手
の
確保
や迅速な
除雪
の実施など
雪処理
の
体制
を確立するか、また、そのための財源をどう
確保
するかなど、当
委員会
としても、
取り組み
を積極的に
推進
、
強化
する必要があると痛感した次第であります。
最後
に、今回の
調査
に御
協力
をいただきました
皆さん
に心から御礼を申し上げまして、
報告
とさせていただきます。 この際、お諮りいたします。
派遣地
からの
要望事項
につきましては、これを本日の
委員会議録
に参照掲載いたしたいと存じますが、御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
村井宗明
11
○
村井委員長
御
異議
なしと認めます。よって、そのように決しました。
—————————————
〔
要望事項
は
本号末尾
に掲載〕
—————————————
村井宗明
12
○
村井委員長
次回は、来る十五日木曜日午前八時二十分
理事会
、午前八時三十分
委員会
を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。 午後零時三十六分散会