○
齋藤(健)
委員 まず、前半
部分で
細野大臣が、どういうことができるかちょっと
考えてみるとおっしゃっていただいたのは、非常に多とします。
私、想像するに、
環境省の
皆さんというのは財務省に対して非常に弱いですから、だから、財務省がこうだこうだと言われると押し切られるんですね。そこを
大臣や副
大臣や政務官がよく見て、これはおかしいから安住に言うよという形で押し戻さないと、下から上がってくる制度を
皆さんがうんうんと言っているのではこういう結果になりますよということなんですよ。私はその構造がもう目に見えています。
ですから、そういう意味でいうと、こういうところには目を配って、
努力した
人たちにお金が出ないで、放置した人にはお金が出るというのはやはりおかしいから、まさか民主党がそういう社会を目指しているとは思いませんので。今からでも私は間に合うと思いますよ。どういう是正をするか、しっかり政治主導でこういうところこそやっていただきたいなと思います。
それから、放射線の話がありましたけれども、これも
高山政務官には前お話ししたんですけれども、自分の家の犬がほかの家の庭をばあっと荒らしちゃった、それでほかの家の人は怒ってきて、これを直してくださいと言った。そのときに、いや、健康に問題ありませんから直しませんと言えるかというんですよ。そういう問題なんですよ。
ですから、
大臣がおっしゃるように、健康についてどうかというのはよくわかりませんが、しかし、現実問題、幼稚園は、五センチのところではかって〇・二三マイクロシーベルト超えていたら、あるいは超えていなくても、やらざるを得ないんですよ。やらなければ父兄との
関係でもたないんです。それが現実なんです。だからやりますよ。でも、それを、健康に影響ないから、国が
責任者、
原子力事業者が
責任者であってもやらなくていいんだというのは、お金も出さなくていいんだというのはおかしくないか、さっきの犬の例と同じじゃないかと私は言っているわけです。
なぜこうなったかというのも、これは大変苦しい中でやられているからやむを得ないところはあると思うんですが、放射線の知識についてのリスクコミュニケーションが
国民と
政府の間でうまくいかなかったということにも原因があるわけで、ですから私は、現実問題そういうふうになっているということについては、健康上問題がないからお金出しませんというのは、さっきの犬の例と同じじゃないかと思います。
そういう意味でいうと、二つほどそういう現実の問題がありまして、今言ったのが、つまらない話なんですけれども、現場で起こっていることをぜひ
細野大臣に知っていただきたいんですが、二つあります。
一つは、小学校の校庭の除染をします。そうすると、最後、ほこりが散らないように防じん加工をしなくちゃいけないんですね。ところが、これというのは小学校が数年に一回やっているので、今回対象にはしていない。補助金が出ないんですよ。でも、今回、除染作業をしたら必ずやらなくちゃいけないんですよ。でも、それは数年に一回やっているものだから、今回のものとは
関係ないというふうに判断されて補助金が出ないんですよ。これも、防じんのところは絶対にやらざるを得ないわけで、数年に一回やることになっているから、今回たまたまやったということなんだから、出しませんというのはちょっとむごくないかと思いますが、
環境省はそういう指導を今しているわけですね。
それからもう
一つは、汚泥ですね。八千ベクレルを超えていなければ民間の中間処分場で処理して構わないということになっているんですけれども、現実は受け入れてくれないんですよ。二千ベクレルを下回るぐらいのものじゃなければ現実は受け入れてくれないんですよ。それでどうなっているかというと、どんどん清掃工場とか市の公有地にたまっていっているということなんですね。ですから、
政府が幾ら八千ベクレル以下は大丈夫です大丈夫ですと言っても、現実はそうなっているわけですね。
ですから、現実に
対応してきちんとした手を打つように、もし二千と八千の間で民間が受け入れてくれないんだったら国の方で何とかするよとか、現実を踏まえて、八千以下だから大丈夫ですとほっぽらかすんじゃなくて、実際は受け入れてくれないわけですから、そういうものに目を配ってきちんとした
対応をしていただきたいなというふうに思うんです。
大臣から見たら細かい話かもしれませんが、こういうことをやはりないがしろにしては私はいけないと思っておりますので、
大臣に対する
質問としては細か過ぎるかもしれませんが、現場に起こっていることについて
大臣どう思われるか、お
考えを聞かせていただきたいと思います。