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笠井委員 日本共産党の
笠井亮です。(
拍手)
拍手はいいです。
本日の
委員会の持ち方について、二点にわたって、我が党の立場を明確に表明しておきたいと思います。
まず
一つは、本日の
委員会が、極めて遺憾ながら、
与野党の合意なしに強行されたこと、これに強く抗議したいと思います。
けさ、冒頭に
田中委員長から、
共産党も含めて各党に呼びかけたけれども
出席が得られないのでという
お話もありましたが、確かに、
民主党の
理事の方、私どもの党の国対には来られたようでありますが、直接私には呼びかけはなかったです。
そして、
長安筆頭は、この
委員会開会に至る経過で、おととい、私が
地方にいたときにも携帯で直接
電話をされてきたので、幾らでも呼びかけの機会があったし、
筆頭が忙しければ、分担して私の
電話にかけていただければよかった。ところが、それがなかったということについては、まず申し上げておきたいと思っております。
そして、私、こういう場面で、こういう
状況の
委員会室でこの場に立つというのは、去年の十二月九日を改めて思い出すわけであります。あのときにも不正常な状態というもとで
委員会が進められ、強行されて、そして、
田中委員長自身も極めて遺憾の事態だとおっしゃって、しかし、にもかかわらず、以来、
外務委員会が、
外交課題はたくさんあるのに、この
通常国会、極めてまれにしか開かれないという
状況になってきたわけで、またこれが繰り返されるのかということを、思いを強くいたします。
昨日の
理事懇でも私は述べましたが、
委員会でいえば、
在外公館法などを
採決した後、次は
一般質疑、しかも
総理ということで、これは
与野党共通の
課題として議論が進んでいたわけで、その後、
条約という順番で検討が、
理事懇では、少なくとも
与野党各会派がいるもとで協議があったわけであります。
しかも、昨日の場合は、
議会制民主主義の土台にかかわる問題を与党だけで強行した後、自民党が欠席し、そろっていないところで、先議四件をやる、しかも、それを、
趣旨説明と
質疑、
採決まで
一気通貫でやるというのが突然
提案が出される。そろっていないところで、そういう違う
提案が出てきたわけであります。
そういう中で、
出席した
野党側からは、円満にやれる
状況をつくるように努力をして、日をあけて、しかも、そのうちの一本については、さまざまな
意見があるので切り離して
審議する
提案もあったわけですけれども、あくまで
民主党が本日の設定を強行した。こういう
やり方は許されないということを強く指摘したいと思います。
第二に申し上げたいのは、こういう
やり方で、しかも、本日の四本の
案件でありますけれども、
野党委員の多くが欠席している
状況で
質疑を行い、
採決までやるというようなことは、絶対あってはならないということを申し上げたいと思います。
特に、
ACTAでありますけれども、
偽造品の
取引の
防止に関する
協定については、
国民の中からさまざまな
意見が寄せられております。
委員各位のところにも、
委員長のところにも、いろいろな
意見が来ていると思うんです。私のところにも来ております。
条約と
国内法との
関係、
国内措置との
関係、先般成立をいたしました
著作権法の一部を
改正する法律の実施にかかわるこの
条約との
関係での問題点などについて、危惧や懸念、いろいろな
意見が、実際、表明されているところであります。それを四本まとめて、きょうも私、強行されたもとで十分間という話なので、これはとてもきちんとした
質疑はできないなということであります。
この件については、昨日の
理事懇でも、とりわけ十分かつ慎重な
審議をすべきことを
野党側は
提案いたしましたが、
国民の
意見やあるいは疑問に答えるためにも、各会派がきちんと
出席をし、落ちついた
審議が必要だと思います。そういう努力を
田中委員長並びに与党
理事に強く求めておきたいと思います。そして、そういう中で、具体的
質疑については、そういう場で改めて私もさせていただきたい、したいと思っております。
以上できょうは終わっておきます。