○金子恵美君 ありがとうございました。
農水省から様々な
取組をするということも明確にやっぱり示していっていただきたいと思うんです。なかなか見えにくいところもあります。
また、賠償、一義的にその賠償の対象になっていくというような内容の中で、先ほども申し上げましたように、とにかくその支払というのが遅いわけです。ですので、しっかりとやはり国が
責任を持って
農業者の
方々を支援していくその姿をお見せいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
大臣、お戻りになられましてなんですが、あともう少し時間をいただいていますので、最後の
質問をさせていただきたいと思います。
最後、除染の問題でございます。
農地も今
放射性物質で汚れてしまっている、そしてまた生活空間も汚れてしまっている。除染は、本当に
福島県民にとっては喫緊の課題となっております。
本日はこの除染マニュアルの
整備についてお伺いしたいと思いますが、私の方から申し上げてしまいますと、
政府は、原子力災害
対策本部として、まず八月の二十六日に除染に関する緊急実施
基本方針というのを出していらっしゃいます。そして、そのときに、同じ日に
市町村による除染実施ガイドラインを公表し、九月の三十日には農地の除染の適当な方法等の公表についてと
森林の除染の適切な方法等についてを示されております。
つい先日も、
環境省の方からは、除染等の措置に係るガイドラインというものを出していらっしゃる。これは
承知しております。また、
福島県でも独自に、農林地等除染
基本方針、農用地編と
森林編、これ十二月の五日に示されたところであります。やっとここまで来たなという感はいたします。
実は、私の
地元の伊達地方でも様々な形で除染が進められておりまして、例えば伊達市では、国の二次
補正予算の予備費から除染に使える予算というのがありましたが、それが県の基金に入っております。それを活用しまして四億六千万円の予算を取りまして、JAに委託して果樹園の樹木の除染を高圧洗浄機を使い進めていくということでございます。
繰り返しになりますが、予算の出どころは国の二次
補正予算の予備費ですので、本当有り難いことだと思っておりますが、また、さらに県の
基本方針に基づいて、上下の土を入れ替える反転耕という技術で
農家の
方々に見ていただくという実演会を、やはりこれも伊達地方なんです、桑折町というところで行ったということが新聞報道もされていました。
しかし、この反転耕については、実際に線量は低減したんですが、作業には大型のトラクターが必要なんです。また、その実演会場は本当に整地された大きな水田なので、
参加した
農業者の
方々から、本当に自分たちの水田でこれができるのだろうかという、そういう不安の声もあるんです。
ということであれば、たくさんのマニュアルというものは出ていますし、そしてまた、先ほどちょっと触れました、
森林の方も出ているんですが、
森林も本当に川上から川下へという形で除染をしていかないと、中山間地では、田畑の除染をしても山林から
放射性物質が流れてくるんではないかと、そういう懸念もあるということで、やはり現地を知っていること、そして
現状に合った形でのマニュアルが必要だろうということでございます。
その件について御見解をお伺いしたいと思います。