○斎藤(や)
委員 衆議院議員の、
被災地仙台、
斎藤やすのりと申します。
けさは相当冷え込んでおります。実は、石巻の方ではけさ氷点下まで下がりましたし、それから仙台ではきのう初雪を観測いたしました。
先週、仮設住宅を見に行きましたら、断熱材の工事も進んでおりましたし、さらには暖房器具の
設置も大分進んでおりまして、仮設住宅に入居された方は、間に合ったということで大分喜んでおられました。
これから厳しい冬が始まります。例えばおふろの追いだき機能の追加、難しいということもあるんですけれども、それとか、仮設住宅の前が砂利道になっていますのでなかなか雪かきができないということもありますので、そのあたりの対策を、ぜひ
自治体と連携しながらやっていただくとうれしく思います。
震災から九カ月たちました。三次補正が成立いたしまして、これを待つ形で、選挙区仙台市でも一昨日、市の
復興計画が議会で可決されました。五年間の総事業費が一兆五百億円ということでございます。
仙台市は、
津波で浸水した沿岸部の移転事業、それから、高度経済成長のときに仙台市というのは大分造成されまして、ここで盛り土、切り土の宅地
被害が出ました。
平野大臣には何度も何度も
要望いたしまして、ようやく
予算をつけていただきまして、これからその宅地
被害の
復興が始まるというところでございます。
さらに、今回の
被災地なんですけれども、伊達政宗が開いた農地、こういうところで
津波が浸水してしまったということでございます。農業地帯です。つまり、高齢化が相当進んでおりまして、甚大な
被害が出ました若林区の荒浜というところでは、六十五歳以上の高齢化率が三一%です。十人に三人が高齢者。私の住んでいる仙台市全体が一九%ですから、超高齢化
地域ということになります。そこの方々が家や財産を失ったということで、これから住宅ローンを組むのは大変難しいというところで、
復興住宅の早期の建設を皆さん非常に望まれています。
一方で、大きく前進したのが三陸道の建設でございまして、未着手区間の事業化ということのニュース、これは大変
被災地の皆様は喜んで、歓迎しております。この道路がもし通っていたら、気仙沼や陸前高田の方々の命はもっともっと救われたんじゃないかということで、私はこれは命の道路だと思うんですけれども、これが
宮城、
岩手、青森まで、このビッグプロジェクトを七年で進めるという話でございます。私は、大変これは夢のある話だと思います。私は、夢や希望というものを
被災地の方に見せるのが政治の
役割だと思いますので、この点は本当に皆さんに感謝を申し上げたいというふうに思います。
こういった大きなプロジェクトを進めるのが
復興庁だと思います。司令塔になるのが
復興庁でございます。
私は、
宮城県連の一員として、春に菅総理
大臣に、ぜひ
復興庁は仙台に置いていただきたいというふうに
要望活動をしておりました。(発言する者あり)
福島という話もございますけれども。
というのも、今回の復旧におきまして、
政府の皆様には本当によく
仕事をしていただいているんですけれども、その復旧の過程で、
地元の空気感とか危機感とか焦りというものがなかなか伝わっていなかった。そういったことから、
被災地の方々から、
被災地で国会をやってくれ、それから霞が関ごと
被災地にやってこいと言われるぐらい、実は
被災地と東京の温度差があったということでございます。さらに、
省庁の
縦割り。それから、この
仕事は県だとか、これは国の
仕事だから
関係ないといったこともあって、危機的な
状況だったのにもかかわらず国の強力なリーダーシップが欠けていたということが、復旧の過程にありました。
そういう
意味でも、
復興は、ぜひ
被災地に
復興庁を置いて、第二の
政府というべき
復興庁を
被災地に置いてやっていただきたいというふうに
要望をしていたわけでございます。
恐らく今まで何度も
質問があったかもしれませんけれども、なぜ
復興庁を仙台に
設置できないのか。それから、費用対効果は
被災地に
復興庁を置いた方が断然高いと思いますし、このままだと、
被災地から陳情を受け、それを
各省庁に回す陳情
現地窓口官庁にすぎなくなるという危機を私は感じているわけなんですけれども、この三つをぜひ
質問したいんですが、
大臣、よろしくお願いします。