○小野次郎君 私はこのパネル、何回も今まで使っていますけれども、(資料提示)今までのパネルは五・三円ということになっていました。これ、一般的に信じられている数字ですけども、
総理自らがお認めになったように、これは大事な部分が落ちているんですね。うまく何の問題もなく回っているときのランニングコストしか計算していなくて、実は再処理、廃棄物処理に掛かる経費、それから立地補助、よく言う交付金、交付金漬けにしてしまうという交付金、それから研究補助、さらに、今回大きな
事故がありました、
賠償のリスクなどを入れていないんですよ。
これ、元々の五・三円という数字をベースにして、こうした掛かった経費あるいは掛かると思われる見積りのものを稼働年数四十年で割り返してみると、驚くべき数字が出てきます。それを張ってください。今まで、五・三円でつくられる、やっぱり原子力発電のほかの発電との優位性というのは、大量に安くできるというところにどんな
議論のベースにもあったわけですけれども、今回、専門家に見てもらって、今申し上げた経費を稼働年数で割ると実は十五・八円から二十・二円掛かる。つまり、今や
原発は安くないんですよ。不安を与えるエネルギーであり、また安くもないということが明らかになってきたと思います。CO2を排出するという問題をちょっと横に置いておけば、もう石油、LNG、石炭、一般水力などよりも高いし、場合によっては風力よりも高くなってしまっている、このことをしっかりと認識する必要があると私は思います。
今回、関西電力の電力不足の問題がありました。この電力不足の問題は、私は別に、
菅総理が脱
原発と言ったから電力不足になっているんじゃないんですね。むしろ、
原発にだけ頼ってきたから、この大飯の発電所でこういうことがあって止まると、すぐさま、どうしたらいいんだと、どこにエネルギーを求めるんだという話になってしまうので、むしろ安くない上に当てにもならないと、私はそう思っています。
次の
質問に移りますけれども、脱
原発会見を十三日にされました。個人の思いというふうに釈明されていますけれども、それは例えば好きな野球選手だとか野球のチームが、俺は実は巨人ファンじゃないんだと、阪神が好きなんだ、そういう類いの個人の思いなんですか。私は、
内閣総理大臣の
記者会見には、行政の長として全てを調整した結果を発表するときの行政の長たる
総理大臣と、
総理大臣である政治家
菅直人の私の存念だということと、もう
一つは、一個人として、まさに何の食べ物が好きだ、何のチームが好きだというのもあると思います。
総理の言われている個人の思いというのはどの個人の思いなんですか、もう一度御説明いただきたいと思います。