○副
大臣(
鈴木寛君) 正確、正式にはこれは原子力安全
委員会あるいは官邸に聞いていただくのが正確だと思います。思いますが、ここは私の個人的類推も含めて、こういう事態でありますので、私が今のやり取りを伺っていて思うところを申し上げますので、不正確な
内容あるいは後に
情報を
収集したことによって違うということ、訂正があり得るということを前提に私が
お話しすることをお許しいただけるのであればという前提で
お話を申し上げたいと思いますが。
SPEEDIというのは、これは機器ではございませんでシステムでございます。要するに、ソフトウエア、シミュレーションソフトなんですね。ですから、シミュレーションソフトであるSPEEDIが、そこが壊れていたということはないと推測されます。これは私
ども確認するすべもございませんし、それは正式にはこの後にでも原子力安全
委員会に、あるいは
関係者に御
確認をいただければと思いますけれ
ども、あくまで推定でありますが、SPEEDIが壊れていたという事態はないと私は思っております。
報道をベースの御質問でございますので、報道機関は様々な
情報源から
情報を得て、その
情報、このような混乱時期でありますので、その
情報にもいろいろと、何といいますか、その正確さにおいてかなり幅があると思います。総合的にそういったものを報道機関の責任において
収集され、報道機関の責任においてそれぞれの
情報の正確さ、精度というものを分析され、そしてそれを報道機関の責任において編集され、総合されそうした記事を載せておられますので、そのプロセスについて私
どもは知り得ませんので、本来はコメントはできないわけでありますが。
こういう時期でありますので、真摯な、実質的な与野党
議論というものを深めるために、私が理解しているところ、あるいは推定しているところという大前提で、これは不正確なこともあるかもしれません、ありますが、
先ほども
大臣から御
説明を申し上げましたように、内閣府の原子力安全
委員会からの報道
資料によれば、原子力安全
委員会ではSPEEDIによる試算のために、試算に必要となる放出源
情報の推定に向けた
検討をしてまいりましたということがございます。
SPEEDIというのは、放出源の
情報を代入することによってその後の拡散についてを計算をする、シミュレーションをするというソフトウエアであります。したがって、放出源の
情報がないと、ソフトはあっても入力する、インプットする、代入するものがないのでシミュレーションができないということになります。これは、私も
報道等で知っている、あるいは原子力安全・保安院、あるいは原子力安全・保安院との
情報は我々共有しておりますけれ
ども、東京電力についてはこれは保安院経由で、あるいは私も報道ベースで知り得るところがありますので、保安院の
情報については私も正確に理解していますけれ
ども、東京電力については不正確な部分があることはお許しをいただきたいんですけれ
ども、その放出源
情報の推定を行うためには、
原子力発電所の中の様々な、これは膨大な種類の、そして膨大なデータというものを総合的に参照しながら放出源
情報というものを確定をさせて代入をしていくと、こういうことになります。
今回、類推するに、電力があのようなことになっておりました、やっと中央制御室に通電したのがこの昨日とか一昨日とか、段階的に進んでいるわけであります。そこが通電しておりませんでしたので、
発電所内の様々な計測機器が
機能していなかったということは、恐らくそうであろうと、その報道が書いているとおりであろうと。
発電所内の計測機器が、それは故障していた計測機器が多いと思いますので、多いので、したがって放出源
情報の推定ができなかったと。今もできないんです。
そのために、三月二十日からは、したがって、じゃ、それが放出源
情報が分からないときにはどうするのかということでありますけれ
ども、それは、ある地点のものを実際にサンプルして、逆算して、放出源
情報がどうだということを逆算するということがあり得ます。それもかなり不正確ですが。そのときに、これはむしろ陸に住んでおられる方にとっては幸いなことなんですけど、風向きが海向きでありました。そうすると、放出されたものは海に行きますから、今現在はその海における観測もやっておりますけれ
ども、三月十九日までは海向きでした。それが陸向きになったので、この放出源から陸にその
放射線が来て、そしてそれは我々がやっている
モニタリング情報で何キロ離れたときにこういう風でこれが来ると。そうすると、そこから逆算をして、まあこれは極めて限定的でありますけれ
ども、これは推定の推定に重なる推定でありますが、限定的ながら放出源
情報を推定できたので……