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鶴保庸介君 具体的なお話をもう少しすれば出て、答弁いただけるんだと期待をして、今日のところはこの辺で引き下がっておきたいと思います。
農水省、目立った省の産業がないという失礼なことを申し上げたと思いますが、まず、まさに
農林水産が地方共通のやはり基幹的な産業であるという自負を持って、農水省はこの復興計画を先頭に立って打ち立てていただきたいというふうに思います。そうでない限り、恐らくこの
地域にはもう復興はあり得ないんだというぐらいの気持ちでやっていただきたいというふうに思います。
時間、
あと五分ほどでありますが、もうこれを是非ともやりたかったということを、たった五分しかありませんが、もう一言だけ。捕鯨です。全く
関係がないようでありますが、このことは一般質問のときでなければお話をさせていただく機会がありませんから、ちょっとお耳をお貸しをいただき、
大臣、これはちょっと御所見を賜りたい。
我が国にかかわる捕鯨をめぐる議論というのは、もう今日に始まったことではもちろんありません。しかし、シーシェパードの妨害等々があり、捕鯨船、結局帰らざるを得なくなりました。その中でいろいろな問題がやっぱり出てきています。
大臣が御存じないこともあるかもしれません。したがって、私は幾つか、もう時間がありませんから、もうまとめて御所見をいただきたいと思いますので、ちょっと早口になるかもしれませんが。
まず
一つ。あのシーシェパードが、帰ってこざるを得なくなったときの事情というのは、何と、
現場は、船員組合の皆さんは、
調査捕鯨でそれぐらいの妨害がされることは当然のこと理解をしておったと。ですから、こんな妨害行為に負けてなるものかと歯を食いしばって頑張っておったやに本
人たちは言っているんです。これは私に入ってきた
情報であります。
しかしながら、表向き水産庁と話をしておると、
大臣と、捕鯨協会なのかどうか分かりませんが、日本に残っている捕鯨協会とのやり取りの中で、これは引き返させるべきだというふうに
大臣が御
判断をなさったと。これ、どういうことかと。こんなことがあっていいのかと。
現場は頑張ると言っているわけですね。それを政治的な
判断の中で引き返させると。なぜ引き返させられたんだというふうに、悔しいと、そういう言い方を
現場の
方々はしておる方もいらっしゃると。このことについて、
大臣、まずどう思われるか。
それから、もう
一つ。幾つかあります。三つほど言います。
そのこともさることながら、今度はシーシェパードが、あの三隻の船がありました。三隻の船があったんですけれども、二隻がオーストラリアに入り込みました。一隻は別の国へ行きましたね。二隻の、オーストラリアの国に、入った国は、オーストラリア
政府が臨検
調査をしたと、立入
検査をしたということで水産庁は矛を収めておるようでありますが、これ、臨検
調査、立入
検査を去年もおととしもやっているんですよ、シーシェパードが寄港した時点でですね。その後何の立件もしていない。このことについてちゃんと、水産庁もそうですし、本当は外務省なんですけれども、これはちゃんとオーストラリアに対する抗議をしなければなりません。
そして、場合によれば、昨年の六月にICJにオーストラリア
政府から日本は提訴されております、この捕鯨問題が合理性がないということで。とするならば、あなた方は、少なくとも国際的不法行為をしているにもかかわらず、彼らに対してちゃんとした実効的な
措置を、刑法上の
措置をとっていないじゃないかということについてオーストラリア
政府を逆提訴することを日本
政府は
考えなきゃいけないんですよ、去年ICJに提訴されているんだとすればですよ。まあ、だとすればというか、されているんですけれどもね。
それぐらいのことをやらなければいけないのにもかかわらず、
政府は何ら動いていない。これは外務省のことでもありますから、
大臣はこれ所感で結構でございます。
それから、もう
一つ。三隻のうち二隻がオーストラリアの方へ逃げました。もう一隻はどこへ行ったかと。どこへ行ったかは知っているんです。知っているんですけれども、その国は捕鯨国でも反捕鯨国でもない国であります。じゃ、その国へ日本
政府がちゃんと、あの船は不法行為をした船だからちゃんと臨検
調査をし、立入
検査をしてくれということについて、駄目で元々、申入れをするのが筋でありますが、外務省に問い合わせたところ、それすらもしておりません。一体何をやっているんですかというのが私の大ざっぱな、まだまだありますよ、本当は。
このシーシェパードの問題については、国家の主権が懸かっております。来年以降、はっきり申し上げて、この
調査捕鯨が存続するかどうかの問題もやっぱり懸かっているんです。これについてしかるべき
大臣の思いあるいは
方針を、これは
大臣、ちゃんとしたお答えを述べていただきたいと思いますが、
方針を、来年もやるんだ、やらないんだというようなことについての
方針を
大臣にはちょっとお答えをいただき、最後の質問とさせていただきたいと思います。