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国務大臣(
片山善博君) 今回
廃止をいたしますと、確かに
地方議員に対する処遇面でやはり処遇の低下、部分的な低下になりますから、そういう
意味でいいますと魅力が少し落ちるということはあるだろうと
思いますけれども、ただ逆に言いますと、
年金制度が充実しているから市会
議員になってやろうというものでもないんではないかという気もします。ただ、潜在的にはやはり
一つの魅力低下にはなるだろうということは私は否定はいたしません。
もう
一つ、
議員が言われましたように、
地方議会に有為な人材がもっともっと出ていただきたいというのは私も全く同感でありまして、本当にこれから
地域のことを
地域で決めるということになりますと、その決めるところは
議会でありますから、その
議会がちゃんとした見識を持って
住民の
皆さんの
意見を集約して合意を形成するという、そういう重要な役割を担うわけでありますから、是非優秀な方に、意欲のある方にどんどん出ていただきたいと
思います。
そのために何が必要かというのは、こういう処遇の問題もあると
思いますし、もう
一つは、私つくづく
思いますのは、今の
議会の運営というものが多くの
議会でやはり若い人に余り魅力的でないということは、もうこれ率直に申し上げる必要があると
思います。
私、大学におりましたときにゼミの学生を必ず
議会に傍聴に行かせたんですけれども、帰ってきて一様に言いますのは、
地方議会ですけれども、傍聴に行かせて帰ってきましたら、みんなあきれて帰ってきました。とてもああいうところで重要なことが決まっているということに得心がいかない、納得がいかないというのが反応でありまして、やっぱりもっと若い人の心を引き付けるような、それは傍聴者だけではなくて
議員のなり手も含めてですけれども、そういう
議会の運営を心掛ける必要があるだろうと私は
思います、率直に。これは
制度面の改正ももちろん必要なところはありますから改正心掛けたいと
思いますけれども、
制度外で、運用の問題で、全部根回しをして一字一句もう
答弁まで決めて読み合うだけというような
議会が
現実にあるんです、
地方議会には。そういうのは
制度の問題では全くないものですから、魅力のない結果をもたらしている。そういうところはやはり
地方議会のこれからの運用面での改善を自主的に取り組んでいただかなければいけないと思っております。そういうことが若い人をもっともっと
議会に引き付ける
一つの大きな要因になるのではないかと
思います。
他にもありますけれども、
一つ、せっかくの機会でありますから率直に申し上げました。