○
西田昌司君 三
年度といえば結構長いですよ、そもそも。
それで、私は三
年度というのはちょっとびっくりしましたけれども、要は、結局いずれにしましても、継続的じゃなくて短期的な話でしていくという話で、その間の
財源だとおっしゃるんだけれども、
財源問題は本来別じゃないですか。本来は
財源は税でやるべきなんです。そして、税でやるべきなんですが、要するに
国民の負担でやるべきなんですよ、これは。ところが、今現在税を上げられる
状況じゃないと。
やはりデフレという、先ほどから申しましたように、これはもうこの十数年一番大きな問題はデフレなんですよ。だから、デフレを直そうと思うとある
程度経済のパイを大きくしなければならない。経済のパイを大きくしようと思って、今まで民間の方にお金を回していけばその分国内で投資していただけるんじゃないだろうかという政策が自民党のときからも含めてずっとされてきたんです。しかし、結果どうなったかといえば、その結果民間は投資しなかったんですよ。投資しなかったために経済が大きくならないから税収はどんどん減る一方、減る一方の税金を補填するために結局は赤字国債を出さざるを得ないというこの悪循環にずっと入ってきたわけですね。
そして、それだけ赤字国債を出していても、結局この日本の経済の中で金利はどんどん低い。本当でしたら、もし日本の経済が赤字国債が本当にひどいんだというんだったら、もっととっくに金利上がるんですよ。なぜ上がらないのかといえば、要は日本の国内で投資先がないんですね。それは、その一番の大きな原因は先ほど言いましたように
国民の家計からの余ったお金が銀行に預けられ、その民間銀行から民間の企業に投資する先がないものですから、安定的投資先として国債が選ばれているということなんです。これは、午前中、財金でも日銀総裁ともずっと言ってきた議論なんですよ。ということを
考えると、今は公的な需要が実は民間の方の市場の
調査をしてもはっきり現れているわけですよ。だから、国債を出して
復興のためのお金をどんどんつぎ込んでいけば、経済全体も良くなるし、今は国債が破綻することもないという話なんです。
ところが、ところがですよ、今、そうじゃなくて、給料をどんどん下げていく方向の話に振っていくと、せっかく国債を支えようとしているその家計の分が、公務員給与に引っ張られて当然民間給料も下がるんですから、そうなってきたときにどういうことになるかといえば、国債自身も破綻する可能性が出てくるということなんですよ。だから、そこはもう少しやっぱり
考えていただかないと、今おっしゃったように、とにかくこの効果は何かといえば、片っ方で見せかけの
財源を見せているだけの話、そして
国民感情にその方がかなうじゃないかという話、それ以外おっしゃっていないんですよ、
大臣は。
しかし、もう片っ方、こういうことをやると、公務員だって怒りますよ。政治家のパフォーマンスで、昼夜を問わず一生懸命働いているんですよ、役人は。その彼らが、なぜ、その分給料上がるんなら分かるけれども、何で給料減らされるんですか。おかしいじゃないですか。そうなると、モラルもやる気も物すごく落ちますよ。その結果、
行政効率どうなりますか。もっとひどくなるんじゃないですか。だから、国
会議員の歳費は、これはパフォーマンスで通っちゃいました。こんなことはもう国
会議員だけでいいんですよ。そのほかの人間まで引きずってパフォーマンスする必要はない。(発言する者あり)
皆さん方がそうだとおっしゃっているんだから、これは
責任持って反対してもらわなくちゃ駄目ですよ、これ、本当に。
もう一度、
大臣、ちょっとお答えくださいよ。