○西田昌司君 いやいや、そんな何も
被災者の救済を担保にして
自分たちのまずい手続を、それをこちらに押し付けてもらっちゃ困るんですよ。
だから、私は中身については基本的に賛成です、今、ほかの質問もしますが。しかし、だからこそ、早く
成立させるためにも、
皆さん方が今までやってきた手続的な
問題点、これはやっぱり真摯に改めるべきだと言うんです。
今
大臣の
お話聞いていましたら、半分白旗を上げておられるというふうに私は
理解しました。つまり、手続的にちょっとまずかったところがあったと、一番最初の当初の予算について。そういうことを是非与党側の民主の
皆さん方にも御
理解いただきまして、今
政府が直さないんだったら我々野党の方でこれは修正を出したいと思いますけれども、是非そういうことも含めて、今の
答弁の中の
大臣が言わんとされていたこと、手続的には白旗を上げておられるということを是非御
理解をいただきたいと思います。
それで、ここから質問に入るんですね。まず、
野田大臣にお聞きしたいんです。
復興税ですね、これが先ほどほかの
委員からも質問ありましたけれども、
復興税というのが何かちまたで新聞
報道などで出てくるんですね。何か実態分からないんですが、恐らくまだ、先ほどの
答弁によりますと、
政府では何もこれとしては決めていないと、ただ
復興会議の中で
一つの案として出てきたと、そういうことだろうと思うんです。
それで、これは、例えば
マスコミなんかの調査をしますね、アンケートで。そうすると、
復興税というのは意外と信任が厚いといいましょうか、賛成される方多いですね。それは当然なんですよ。それはなぜかというと、あれだけの
被災を見ると、これはみんなが助け合わなきゃならないと思うので、それで何か新たな税で
復興財源にすべきだと、こういうふうに思われるのは、それは
国民として素直な気持ちとして当然だと思うんです。しかし、だからといって、それが本当に正しいかというのは、これは財政、経済含めてしっかり考えなきゃならないところだと思うんです。
私は、先日、日銀の白川総裁にも
お話をしたんです。そのときは
大臣がおられなかったんですが、要するに、今、日本の
状況はどういうことかというと、そもそも今
震災が大変で
復興ということを言っていますが、三月十一日以前にちょっと戻ってください。今の日本の
状況というのは、要するに大変なデフレだったんですよ。デフレで税収も落ちてくる。それは当然なんですよ。名目のGDPがどんどん落ちてくるんですから、税収も落ちてきちゃうんですね。そんな中で足らない財源を民主党政権は、赤字国債を出さないでおこうと思ったんだ、そのために無駄をなくしていくんだと言っていたんだけれども、結局デフレですから、どんどんどんどん赤字国債を出さざるを得ない
状況になってきたんですね。
我々は、その中で赤字国債、それもばらまきと言われる四Kとかは反対ですが、大事なことは、そういう赤字国債を出していたにもかかわらず、結局、国債は
建設国債、赤字国債関係なしに、要は内国債で、国の中で全部引き受けられていたと、しかも長期的に金利が低いまま行っていましたと、なぜですかという話を日銀総裁に私は質問してきたわけです。
それはなぜかというと、要は、私がそれを解説しますと、
民間の需要というのが少ない、公的需要の方が多いですから、
民間需要が少なくて銀行に預金超過の状態でたくさんあると、その
お金が結局、赤字だろうが
建設国債であろうが国債という形で公需の方に回ってきていると、こういうことだったわけです。つまり、何が申し上げたいかというと、今市場は
民間需要が少ない、だから国債、公需の方がまだまだそれを市場消化できる、そういう
状況があるということですねと日銀総裁に確認して、そういう
状況でありますということなんですよ。
そういうことを考えてくると、今
復興に掛ける様々な財源は必要なんですが、まず
復興税というのは、
国民の感情からいうと分かりやすいように見えるけれども、先ほど言いましたように、デフレのときに、経済の規模が落ち込んできちゃっているときに税を取るなんということはデフレの加速につながってしまって、一番これは愚の下策なんですよね。そうじゃなしに、元々
震災前から言われていたように、これは公的需要でまだまだ本当はあったと、それを今までしてこなかったと。これは不幸なことですけれどもああいう大
震災が起きた、その結果として
復興のための大きな公的需要が様々な形で出てくる、それをどうやって財政するかといえば、まさに今言っているように、市場から国債という形で吸収してやるというのが一番私は真っ当な形だと思うんです。
そのことについて、
財務大臣の御見解をお聞きしたいと思います。