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会長(
山崎力君) これで一巡済んだわけでございます。
私も
委員の、
調査会長ではありますが、一人として一言だけ感想を言わせていただければ、やはり、どなたかもおっしゃっておられましたけれども、物事全て
バランスでございまして、この問題、特にこっちの方がいいと、絶対的にいいということはなかなか言えないなということが、いろんな
方々の
お話を聞いていて分かってきたという部分、深まってきたという部分がございます。
ただ、その中で、これだけはやった方がいいのではないかというのも何点か浮かび上がってきたのではないか。少なくとも、
バランスを取る
意味でも、例えて私の一番印象に残っておりますのは、同一労働同一賃金という
意味での非正規社員をこれ以上増やすことはできないし削減していくべきであるという
意見は、非常にこれは将来の
日本の
社会全体を
考える
意味でも重要なことではないのかなというふうに私個人は思っております。ただ、
財源の問題、それからその
給付の問題の
程度問題については、まさに
バランスの問題だなと。
もう一点、そこで言わせていただければ、量の問題が質に転化するということが、これ
社会的にございます。先ほどの
お話でいえば、
自殺者の数が、単なる自殺する人もいるねという量の問題が、それが増えていきますと、ある時点からは放置しておけない
社会としての質の問題に転化しているという御認識の
発言ではなかったかなと私
理解させていただきました。本当にそういうことはあるんです。
下世話に言いますと、私自身の経験からすると、若いころ百メートルを大体十二秒台で走れました。それが、大学から
社会人になってくると十四、五秒くらいになってきました。今走れと言われると、途中で恐らく倒れて百メートルを全力で走れないと
思います。それが私は、私の言う量の変化から質の変化に変わった。そこのところをどこでとらえてやっていくか。まさに
予算の付け方は、これは量の問題でございますけれども、新たに付ける、新たなこういう問題に取りかからなければいけないというのは、質的変化がそこに生じたという認識が必要なんではないのかな。
ただ、それが、最後に申し上げますけれども、
国民の
理解といっても、これを本当の
意味での
理解を得るというのは私は不可能だと思っております。その
意味において、量であっても質に仮託して、量の問題としての
国民の
理解ということをどうやって持っていくのか。これを立法措置でいくのか、それとも我々、立場の人間が説得によってそこを成し遂げるのか、非常に問題が多いなというふうに改めて感じた次第でございます。
少しく長くなり過ぎて恐縮でございました。
それでは、先ほどの御
意見で言い足りなかったという方、もう少し補足したいという方があれば、御
意見まず伺いたいと
思いますが、どなたかいらっしゃいますでしょうか。よろしゅうございますか。
それでは、続きまして、先ほどの御
意見をいただいた中で、こういう御
意見があったんだけれども私は違うとか、その辺のところをもう少し詳しくお聞きしたいという方がございましたら御
意見をいただきたいと
思いますが、よろしゅうございますか。
それでは、先ほど来の御
意見発表で全て
皆様方の御
意見は出尽くしたというふうに
理解させていただきまして、以上で各
委員からの
意見表明は終わりとさせていただきます。
では、
意見交換も終わりということで終わらせていただきまして、本当に大変貴重な御
意見賜りまして、誠にありがとうございました。
本日伺いました御
意見を踏まえて、理事の
方々と十分協議の上、
中間報告書を作成してまいりたいと存じますので、よろしくお願い申し上げます。
本日はこれにて散会いたします。
午後二時十五分散会