○藤井孝男君 おっしゃるとおり、これは東京だ、大阪だけということになると、結局、何だ、一極集中かと、そういう
大都市だけが対象かということになりますので、
先ほど地方都市との格差とか、そういったこともよく配慮して考えていただきたいと
思います。
そこで、そのほかの防災の
観点、今度の
震災によって大きくこれは変わりましたね。ですから、後の
質問を考えていましたけれども、各党それぞれもう私が言いたいことを、
質問したいことをされましたので、ちょっと
大臣に
一つだけ、もう時間限られていますが、大局的な立場から
大臣の所見を伺いたいと
思いますので、お願いいたしたいと
思います。
というのは、この特別
措置法というのは、言ってみれば平時、平和時を対象とした法律ですよね。そういう中で、
国際競争力を付けて、あるいは
民間のソフト面のアイデアとかそういったものを併せながら
都市を
再生していこうという、これはこれで結構なことだと思うんです。
ところが、三月十一日のあの
大震災を契機に、日本といいますか、もちろんそうなんですが、世の中ががらっと一変しちゃったんですよ。もう全然変わっちゃったんですね。そういうことを踏まえて、これからどう日本を
復興させていこうかという大きな問題にぶち当たってしまった。
先ほど大臣は昭和二十二年生まれとおっしゃいました。まあ戦後育ちだと。私は多少先輩ですけれども、昭和十八年生まれなんですが、まあ育ちは戦後育ちです。ですから、もう六十五年たちますけれども、大戦が終わってからですね。しかし、基本的に日本って平和だったんですよね。大変な
震災、新潟
地震あるいは伊勢湾台風、阪神・淡路
大震災、また火山の噴火、様々な災害ありましたけれども、戦争には巻き込まれなかった。いろんな、ベトナム戦争、その前の朝鮮戦争、湾岸戦争ありましたけれども、それから外国からも侵略がなかった。そういう
意味では、日本というのは基本的には平和な、そして経済大国になってきた。豊かな国家づくりが、先人の汗で、努力で今日成った。それがあの三月十一日でもう一変してしまったんですね。ということになると、さあこれからどうするんだと。
そういう中で、私はむしろ総理
大臣に聞きたいんですが、
大畠大臣、総理
大臣になったつもりでちょっと答えていただきたいと思うんですが、そういった
意味で、今度の
震災というのは、いわゆる天災からの日本のあるいは生命、財産の安全、安心確保という問題が
一つ。それからもう
一つは、人災とも言われるこの
原発事故。これも初めての経験ですよ。これに対する安心、安全をどうやって確保していくか。それからもう
一つ、あえて言えば、昨年起きましたあの尖閣諸島、中国の漁船の侵入問題。これは、日本の領土をどう確保するか、安全、安心、安保条約もありますけれども、安全保障の
観点から。
そういう
意味では、本当に日本自体が、確かに戦争には巻き込まれなかった。そしてまた豊かになった。そういう中で、この
東日本大震災によって世の中が大きく変わったということになった。
そういう中で、
国土交通大臣というのは、前から私、言っておりますように、陸海空を所轄しています。そういう
意味では、本当に
大畠大臣のリーダーシップを、私はむしろあえて言いますけれども、もっと目立ってもらいたいんですよ。もっとリーダーシップを、国交
大臣、発揮してもらいたいなと思っているんです。そういう
意味で、こういう
観点からの安心、安全確保、そういう中での
大臣としての責任ある、代表する
大畠大臣のこれからの日本の
復興復旧、そういうものを含めての所見を伺いたいと
思います。