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大河原雅子君 専門家はもちろん大事だと思います。そして、専門家の方
たちが進められてきた結果、今の事態になっているわけです。今まで市民が、普通の
国民が、大きな
公共事業に物が言える、それに対して
異議を唱える、それはなかなか情報もいただけませんから、正確な対案が出せるということもなかったかもしれません。
ですけれ
ども、私、ちょっと話は脱線しますが、地下鉄で通っておりまして、千代田線の国
会議事堂の駅、改札口降りますと広告が出ております。「「みんなの
意見」は案外正しい。」という、そういう広告が出ているんですよ。
今、本当に情報をきっちりと公開するならば、市民の中にはいろんな方がおられます、専門家もおられますし、またこの視点を変えて提案ができる方
たちもおられますので、私はやはりこの治水経済調査マニュアルを変えること、そしてそのときに、これまでの轍は踏まない、なるべく公開の場でやるということはもう必須の条件だというふうに思います。
時間が少なくなってきましたので、この調査マニュアルについての見解を
大臣からもお聞きすることができました。
最後に、八
ツ場ダムの
検証についてやはり伺っておきたいと思います。
今週の火曜日、五月二十四日に八ツ場
ダム事業の関係地方公共団体からなる
検討の場の五回目の幹事会が行われました。ここでは、各都県がそれぞれの水需要、利水参画者から
意見を聞き、どのぐらいのものが欲しいのかということを聞いて、
国土交通省はそれを受け取ったというふうに聞いておりますけれ
ども、利水に関する
ダムの
検証、
ダムを利水の面から
検証するということについても、私は丼勘定、水増し
検証じゃいけないというふうに思っています。
今日お配りしておりますこの四枚目の資料、これは東京都の水道の最大配水と実績を示しております。私も都議
会議員でございましたので、八
ツ場ダム問題に取り組んでおりますのはもう十数年になります。東京都のこの予測は二〇〇三年十二月、二〇一五年に六百万トン、日量というものなんですね。実績はと申しますと、もう昨年二〇一〇年で四百九十という実績です。乖離が百十万トン。火曜日に受け取られたのは、この水需要予測を受け取っておられるというふうに伺っております。あと三年で六百万トンに行くはずもありません。今、節水機器が発達をしておりますけれ
ども、発達というよりはまだみんな買い換えていないので、節水されるのはもっともっとこれから先に
効果が出てくるんです。だから、需要が上がるというようなことはなく、最新の予測を持ってきてほしいと思うところが、実はこんな二〇〇三年のデータを出されているわけなんです。
昨年十一月に東京都議会の
民主党の都議
会議員がこの調査データを要求をいたしました。五年分、実は公表されないものがありました。
平成の三十七年までの予測もされているものがありましたし、その中では水の需要は上がらないという、その五年分のものはそのような
内容でございますので、東京都が都合が悪くて出さなかったのかもしれません。
こういうように、水の利水という面からも非常に、今
ダムの
検証が行われている中で、
国民は本当にきちんとやっているのかということが不信の種なんです。こうやって実績と予測値が大幅に乖離したときに、例えばその乖離の割合は五%に抑えるというような新しいルールでしっかりとやり直させる、最新のデータ、そして乖離が大きい場合はそれを是正する
方法、そうしたことも考えられると思いますが、いかがでしょうか。
そして、先ほどから一切の
予断を持たない、そして
有識者会議のことをおっしゃっているんですが、完全公開にしていただきたい。そういう
国民に開かれた場での
検証を求めてまいります。
済みません、時間がなくなりましたが。