○荒井広幸君 補償の
段階になりますと、
相当因果関係というのがあります、
相当因果関係。原因があって結果がある、こういうことですね。相変わらず、
賠償については
政府は東電だ、東電だと言います。東電はもう無限責任を負っていただいて結構です。
しかし、
政府が責任を負うというのは、さっき言いましたように、待っていられない、今すぐにお金を出す、そういう決断なんですよ。必要なことは国がやる、まず国がやるということなんです。これが全く順番が逆転で、そして原賠法に基づいていつもいつも言っている。その結果が、先ほどのように、従来の融資という発想しかないんです。こういうものを変えていかないと、本当に生殺しになるということなんです。
総理、その中で、私は
一つ重大な、
総理のそのどこかに、何というんでしょうかね、危機感が足りないと思うんですよ。
十二日、第一
原発の水素爆発が起こりました。十五時三十分程度だったと思います、四十分にかけて。そのときは私も陪席させていただいて、与野党が、特に野党は政治休戦して、もう
政府は
全力を挙げてこの
事故収拾に当たれということで、野党は全員で協力してやってきました。現在も全員が協力して、
政府与野党実務者会議をやって提案をしてやってきています。御案内のとおりです。
その第一回目の十二日の三時からの
政府首脳会談、党首会談において、実は水素爆発が起きていたのに全く首脳には知らされなかった、公表したのは五時間後。これを初動のまずさ、あるいは、
総理がヘリコプターで行って帰ってきてからです。非常に過小評価をしていたという証左ではありませんか。
私は、この点を今日は
指摘だけしておきます。
二つ目は、百四十か国近い世界中の
方々が日本に温かい手を差し伸べていただいています。お互いさまです。日本もまた困っている
方々の世界の国々に
支援をしてやってまいりました。
政府開発援助です。
こういう日本も有事ですが、世界も厳しいところがある。どうして一次補正に、二次補正では赤字国債を出さなきゃならないと分かっているのに、
総理も国債を出すと言っているのに、どうして、例えば年金の全国の
国民の
皆さんの二・五兆円を転用する、そしてODAの予算をそれに回す。国債を発行すると言っていながらどうしてそういうことをやるんですか。私は、これでは国力が落ちる、世界の国の
皆さんと助け合い、その気持ちが萎えてくる。
二次補正で早々にこの少なくともODAの五百億は穴埋めされるべきだと思いますが、二次補正で穴埋めするお考えは、
総理、ありますか。